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そして重大なネタバレがあるのでアニメ派の人はブラウザバックを推奨します

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満城風雨

#4

第4話 刀鍛冶の里と上弦の零

『あっ』
宙柱・結城は館の一角で刀を研いでいた。
しかし、幾年も前から使っていたので、少しヒビが入ってしまった。
『う〜〜〜んどうしよう』
困っていると後ろから声がした。
『結城くん!どうしたの?』
『炭治郎』
前に遊郭で負った傷がほぼすべて癒え、体力も回復している炭治郎が後ろに来ていた。
『あのね、刀にヒビが入っちゃった。前の任務でちょっと脆くなったかな…。刀鍛冶の里に行かないと…』
『刀鍛冶の里?俺もそこに療養と刀もらって来てって言われた』
『え、そうなの?刀って普通向こうが持ってくるんじゃ』
『いやぁ俺刀折りすぎてさぁ…直接取りに行かないといけないんだ』
『まぁ刀は脆いもんね。しょうがない』
『でも俺結城くんが折ってるところ見たこと無いよ』
『まあ400年前から使ってるしね。慣れだよ、慣れ』
『慣れ、かぁ』
うーん、刀鍛冶の里か…。
お館様に鴉を飛ばさないとだな。
『彪河、この手紙をお館様まで』
『ワカッタ』
足に手紙をくくりつけられると鴉はお館様―産屋敷耀哉の元へ飛んでいった。
[水平線]
『それじゃあ、先に着いとくね』
『わかった!』
結城は400年も前から鬼殺隊士として生きている。
そのため、刀鍛冶の里へは簡単に行けるのだ。
でも、念の為毎回お館様に鴉を飛ばしている。
『…』
結城は鬼のため、夜に移動している。
森の中を駆け抜けていると妙な気配がした。
『そういうことね』
そう小さく呟いた結城はなぜか茂みの中へと隠れた。
そして、普通の服に着替え、容姿も変える。
そこら辺にいるような、少年のような見た目へと変貌した。
『…つけられてるな』
そう思った結城はまるで瞬間移動したかのように速く、速く走り続けた。
[水平線]
『こんばんは』
『いらっしゃい結城くん』
『お久しぶりです、鉄珍さま』
結城は里へ着いた後、里長の鉄地河原鉄珍の元へ挨拶をしに行った。
『本日はこの刃毀れを…お願いしてもいいでしょうか』
『おぉこれはこれは。でも刃毀れ以外欠けているところはないな』
鉄珍の左後ろにいる若い男が驚いたような声を出す。
確かに結城はあまり里へと行かない。日輪刀をあまり損傷しないからである。
そしてなにより鬼なため、傷など一瞬で無くなる。
なのであまり来ないのだ。
『これなら半刻ほどで直せるぞぃ』
『そうですか、ありがとうございます』
鉄珍に向かって深く礼をした結城は『そういえば』と話を切り出した。
『おそらく明日の朝に竈門炭治郎という元気な少年が来ます。蛍さんは見つかったのですか?』
蛍―鋼鐵塚蛍は炭治郎の専属刀鍛冶である。
炭治郎は新しい刀を打って欲しいという思いでこの刀鍛冶の里に来るのだ。
『いやぁそれが見つかってないんだな』
『わぁ…』
明日までに見つかるだろうか。
『でもまぁあの子なら…自分から探すかもですね』
『まあ見つかれば何が何でも万々歳な。それじゃゆっくりしていき』
『はい、ありがとうございます』
そう言い残し結城は宿へと向かった。
『刀…予備のやつ持ってきてよかった』
結城の羽織の下には宙色に光り輝く刃があった。
[水平線]
―翌朝
『あっ、炭治郎』
『わぁ結城くん!!!』
『あはは、一昨日ぶり』
結城は鬼なため日光の下には出られない。そのため宿の屋根の下にできている影の部分から炭治郎に呼びかけた。
二人で宿の中へ入る。
『この里はどうだい炭治郎』
結城は泊まっている部屋に入ると、炭治郎に問いかけた。
『遊郭は悲しい匂いがしたけど、ここはなんだが楽しい匂いや嬉しい匂いがいっぱいで、なんだか俺も嬉しくなっちゃうよ』
炭治郎は笑顔で答えた。
前遊郭潜入の時、炭治郎は『夜は匂いがすごいな。なんだか悲しくなる』と言っていた。
でも今は満面の笑みを咲かせている。
結城は内心ほっとした。
『炭治郎は蛍さんを探しに行くんだったね』
『うん、そうなんだよ』
『ごめんね…鬼じゃなかったら昼も探せたんだけど』
『いやいや!結城くんが鬼じゃなかったら出会えてないし、俺は結城くんのことを仲のいい友達だと思ってるよ』
[中央寄せ][大文字][太字]友達[/太字][/大文字][/中央寄せ]
その言葉に結城は目を見開いた。
鬼になる前も、鬼になった後も、友達と呼べる存在はいなかった。
信頼していた縁壱は師弟みたいな関係だと思っていたし、今は協力関係である珠世や愈史郎のことは仲間だと思っていた。
人間の頃は外に出歩かず、ずっと家の隅で息を潜めていた。
だから、友達と呼べる存在にすら出会えなかったのだ。
『そっか…これが友達…』
ふふっと笑うと結城は炭治郎の方を向いた。
『ねぇねぇ炭治郎。ちょっと僕のこと、話してもいいかな』
『うん、いいよ!』
炭治郎の元気な返事に結城は安心して話し始めた。
[水平線]
『僕は、人間時代の頃はずっと家の隅っこにいたんだ。ご飯は朝と夜。家族の残飯ともいってもいいくらいのものだった。僕が住んでたところは昔から鬼の存在が伝承されていた。だからみんな藤の花の香を焚いていた。でも僕が鬼になった日、その日は外から香の匂いがしなかった。外は大雪で、水はすべて凍っていた。火が燃えることすらできないほどの大寒波だった。その晩、鬼が来た』
あの頃の怒りと憎しみを思い出し血管が浮く。しかしすぐにそれを抑えて話を続ける。
『僕は家族に逃げるように言った。鬼が出たから逃げて、と。でも誰も信じてくれなかった。ただの妄想話だと思っていた。だから僕は先に家族を隠すことにした。あと母親だけ、というところで鬼が家に入ってきた。そこからは一瞬だった。俺は背中を掻っ切られ、母はのどぶえをやられた。押し入れに隠していた祖父と父もまもなくやられた。その時、僕の傷口に鬼の血が落ちた。そして鬼になった』
鬼になった経緯を取り敢えず話す。その次は―
『僕は人間を喰わず、生き延びれるようにいろいろな工夫をした。だからまず、喰わずに生きれるようにするために、珠世の所へ行った。最初はお互いを警戒していたよ。でも僕はその姿を見てちょっと怒りに震えたなぁ。だって、僕の家族を殺したのはこいつだって分かっちゃったから。でもね、珠世は、自分の子供がおとなになる姿を見たいだけに鬼になったことを知ってからは怒りとか消えた。そんな嫌悪感も持たなくなって。今は信頼できる仲間。そして俺は珠世にあれこれされて血鬼術まで使えるようになった。でもなぜか鬼にしか効かなかった。それから何年か経ったある日、日輪の耳飾りをした剣士―継国縁壱に会ったんだ』
今まで黙って話を聞いていた炭治郎がびっくりしたような表情をしていた。
『炭治郎どうしたの?』
『結城くん、その、耳飾りをした剣士の人は、どのような容姿だったの』
とても食い気味に話してくる。なにか関係があるのだろうか。
『髪は炭治郎みたいに赤みがかった黒色だった。目は炭治郎みたいに澄んではいなかった。まるで深海を覗いているような暗い赤色。額には痣みたいなものがあった。そして耳には…炭治郎と同じ耳飾りが付いていた』
炭治郎がハッとしたような表情をする。あぁ、この子にも記憶が遺伝していた。
『縁壱は優しかった。でもいつも自分を責めていた。「私は出来損ないだ」と。そんなことは無いのにね。炭吉とすやこを助けたのに。無惨を追い詰めたのに』
ねぇ炭治郎。君はまだ完全に記憶が遺伝してないみたいだね。日の呼吸も完璧じゃない。拾参ノ型の正体も分からない。
でも僕は教えられない。だって日の呼吸が使えないから。
間違えたことを教えてしまうと取り返しがつかない。だから完全に遺伝するまで待つしか無いんだ。
『…縁壱が無惨を追い詰めた時、無惨の隣には珠世がいた。でも珠世は無惨が頸を斬られると、その姿を見つめていただけだった。僕は珠世だけはどうしても生かしたかった。人間を喰わない鬼を作り出せる逸材だから。でも僕はただの鬼だった。なにもできない。だから…僕は殺されると思った』
あの時を思い出す。別に死ぬのは怖くなかった。でも、それよりも、珠世という偉大な存在が死ぬ未来を恐れた。
『でもね、縁壱は僕を殺さなかった。珠世も殺さなかった。そして、ある質問をした。「鬼になった者を人間に戻すことは可能か」と。僕は正直ビックリしたよ。でもすぐに分かった。縁壱は愛する人を鬼にされたのだ、と。炭治郎と一緒だね』
炭治郎は妹である禰豆子を鬼にされている。しかし人を喰わない。
でも、縁壱が鬼にされた兄は、鬼本来の習性で生きていた。人間を躊躇無く喰う。
そのことを伝えると、炭治郎は遊郭の時のことを思い出したのだろうか。少し青ざめていた。
今、禰豆子には3人の命が懸けられている。一人目は兄である炭治郎、そして兄弟子の冨岡義勇と育手の鱗滝左近次である。
仮に禰豆子が人間を襲った場合、3人は腹を切ってお詫びする。
そのことをきっと縁壱の兄と重ねているのだろう。
『昔の鬼殺隊は育手はともかく、呼吸すら無かった。今、鬼殺隊に呼吸があるのは、縁壱のおかげなんだ。あの人は本当に凄かった。僕に日の呼吸を少しだけ教えてくれた。でも、僕には日の呼吸は合わなかった。だから派生の呼吸―宙の呼吸を編み出したんだ』
育手がいないということに少し安堵したように見えた炭治郎だが、一つ気になったことがあった。
『その時のお館様はどうしたの?』
まさかの質問に結城は口をつぐむ。どう言えば良いのだろうか。そのまま言ってもいいだろうか。
一瞬迷ったものの結城は腹をくくった。
『…お館様は、鬼になった縁壱の兄に殺された。そしてその事実が縁壱に知らされたのが、縁壱が無惨を追い詰め、取り逃がしてしまった帰り道だった』
あの時、縁壱はどう思っていたのだろう。本当の気持ちは縁壱しか分からない。でも、少しだけ分かってしまう。それは、
[大文字]鬼舞辻無惨への怒りと憎悪だ。[/大文字]
それだけは分かる。でも、それ以外は闇の中だ。
話が逸れてしまったので元に戻す。
『それから僕は鬼殺を続けた、500年前からずっと…って、あれ?なんか…鬼殺してない時期が僕にあった…?』
結城の記憶には前からぽっかりと穴が空いたような場所があった。
その時自分が何をしていたかは全く覚えていないし分からない。
『おかしいな…記憶がない時、僕は何をしていたんだろう』
ってこれは僕の話だった、と結城は気持ちを切り替える。
『…僕の話はこれくらいかな。聞いてくれてありがとう』
『いや、俺も縁壱さんのこと聞けたし、満足だよ。ありがとう』
それじゃあ、探してくるね、と、炭治郎は宿を出ていってしまった。
『炭治郎が里から帰るまで、ここにいようかな』
そんな独り言をつぶやきながら、結城はお館様に文を出した。
[水平線]
―7日後
『炭治郎、お疲れ様』
『ありがとう結城くん…』
炭治郎は縁壱零式と訓練をしていたらしい。そしてノルマを達成するまで飯抜きという地獄のおまけ付きで。
その時、鋼鐵塚と会ったらしいが、会話らしい会話をせず、すぐに何処かへ行ってしまったらしい。
『それにしても縁壱零式と、かぁ。結構良い特訓になったでしょう?』
『うん、なったよ!相手が狙っている位置を、匂いでわかるようになったんだ』
『へぇ、そんなことが』
他愛のない会話をしていると、部屋に誰かが入ってきた。
『無一郎いらっしゃい。どうぞ』
霞柱・時透無一郎だ。
無一郎は結城の方を向いて首を傾げる。
『僕、君と会ったこと、あるっけ』
『うん、あるよ。君が覚えていないだけ。でもいつかきっと思い出すさ』
『ふぅん、そう…』
結城の前向きな言葉を横目に、無一郎は炭治郎の方を向いた。
『それで、鉄穴森っていう刀鍛冶知らない?』
鉄穴森は、嘴平伊之助の刀を作った刀鍛冶だ。前作ったばかりの刀を石でギタギタにされ、ブチギレていた。
『鉄穴森さんなら森の中の工房にいるんじゃないかな』と結城。
『鉄穴森さんに用があるの?じゃあ近くに鋼鐵塚さんもいるかな。一緒に探そうよ』と炭治郎。
その炭治郎の言葉に、無一郎は一瞬、びっくりしたような表情をした。
が、すぐにいつもの虚ろのような表情に戻った。
『探しに行くか』と、結城が立ち上がった瞬間、部屋の襖がそーっと開いた。
ぬらりと現れたのは鬼だ。
3人と禰豆子の間に緊張が走る。
すぐさま刀を構える。
『霞の呼吸・肆ノ型 移流斬り』
無一郎が型を出して鬼の頸を斬る…ように見えた。
が、その刃は空を切った。
鬼は一瞬で天井にへばりついていた。
『いぢめないでくれぇ』
まるで哀れな老人のように喚いているが、どうせ大勢の人々を喰っている鬼だ。
結城はサッと床を蹴って型を出す。
その隙に目の数字を確認する。目には見にくいが『上弦』と『肆』の文字と数字が刻まれていた。
上弦の肆―半天狗だ。
結城はわざと頸から少しずれた場所を斬る。
『宙の呼吸・玖ノ型 雨雪の舞』
その攻撃で半天狗が天井から落ちる。
その隙に無一郎が頸に刃を振り落とす。
後ろからは本来の能力を解放し、大人になった姿の禰豆子と、元に戻そうと必死に呼びかけている炭治郎がいた。
兄の必死の呼びかけに、禰豆子は体を元に戻す。
その姿を見て安堵した炭治郎は無一郎に向かっても呼びかける。
『時透くん!油断しないで!頸を斬っても死なない可能性がある!』
その言葉を受けて無一郎が振り返った瞬間、斬られた頭の頸と胴体の頸から新しい胴体と頭が生えた。
片方は杖のようなもの、もう片方は天狗の団扇のようなものを持っていた。
団扇のようなものを持った片割れ―可楽がそれを4人に向けて仰ぐ。
するととてつもなく強い突風が吹き、4人は一斉に宿から吹っ飛ばされた。
『!』
『禰豆子!』
炭治郎はかろうじて屋根に掴まった禰豆子に羽織を掴まれている。
が、なにも掴むものがない結城と無一郎は夜空を飛ぶ。
『無一郎。この里にはあいつの他にも上弦の伍がいるはずだ。探してくれるか』
『…別にいいけど、すぐ忘れるよ多分』
『そうか、じゃあ頼んだ』
そう無一郎に告げて、結城は空気の抵抗を最小限にして落ちていく。
サッと着地すると、結城は無限の森の中を駆けていく。
『本体は…本体はどこだ…』
月明かりが照らす夜は、どこか混乱の嵐が吹き荒れる予感がした。
[水平線]
『血鬼術 晴雨透見』
月明かりが照らすものの、暗くて見にくいため、血鬼術を使う。
晴雨透見は暗いところを見やすくする血鬼術である。
目の神経と気力を使うため、使用し終わった直後は視力が落ちる。
『本体を…早く…早く…!早く倒さなければ…大勢の刀鍛冶が死ぬ…!』
結城は過去に何度も何度もあと一歩、というところで間に合わなかった現場を見たのだ。
それが徐々に記憶に、心の臓に植え付けられ、今ではトラウマとなっている。
自分が駆けつけた際に、目の前の屍を見ると、結城は鬼への怒りと憎悪、そして自分への自己嫌悪が始まる。
そんなことを繰り返している内に、自分はただの出来損ないだと、どこかで決めつけていた。
でも、炭治郎達に出会ってからは変わった。
少しでもあの世に逝かせるのを遅らせるように血鬼術を用いて擁護するようになった。
自己嫌悪も少しずつマシになってきた。

―死んだ人は戻らない―

前の柱合会議で煉獄杏寿郎が言っていたことを思い出す。
死んだらもう元には戻れない、なら、死ぬ前に少しでも早く救助に行かなくては。
そんな気持ちが結城を動かす。
『…ん?』
宿まで全速力で走っていた結城はなにやら森の中にある奇妙な気配を感じた。
すぐにその方向へ行く。
しかし何もない。
引き返そうとした瞬間、宿の方から爆鳴が鳴り響いた。
『…っ!』
結城は今まで以上に必死に宿の方へ走った。
[水平線]
『炭治郎!!!!!!』
宿に着くと、そこには喜怒哀楽鬼の頸を斬った炭治郎と玄弥、そして禰豆子がいた。
『だ、大丈夫?』
『うん!でもちょっとやばいかも』
『だよね…』
僕は何をしているのだろう。腐っても柱なのに。
禰豆子を瓦礫の中から救助した途端、後ろから叫び声が聞こえた。
『!?』
その姿を見た炭治郎達は絶句した。
なぜなら、頸を斬ったはずの喜怒哀楽鬼が再生しているからだ。
斬ったのが爆血剣だったからか、再生は遅いが、少しずつしている。
その時、炭治郎がハッとして、玄弥の方を向いた。
玄弥はまるで鬼のような見た目になっていた。
『鬼喰い、か…』
結城ははるか昔の過去を思い出す。
300年前に、鬼殺隊士の一人が、鬼を喰い、その能力を使えるという体質を持っていた。
だが、その《鬼喰い隊士》は上弦の壱に殺された。
上弦の壱…
思い出しただけで沸々と怒りが湧き出てくる。
ただならぬ雰囲気が結城から発出されている姿を見て炭治郎は息を呑む。
『ゆ、結城くん!!!どうしたの!!??』
炭治郎の必死の叫びに結城は自我を取り戻す。
『あ、ああ…ごめん』
そして森の方に視線を向ける。
『炭治郎』
『うん、そうだよね』
二人は5体目の気配を察知していた。
さっき玄弥に胸ぐらを掴まれて凄まじい勢いであれこれ言われた炭治郎は、玄弥の方を見る。
『玄弥ーーーー!!!!!おそらく森の中に5体目がいる!!!そいつが本体だ!!!!』
炭治郎が放った言葉を受けて、玄弥は森の中へと駆けていった。
『炭治郎、喜怒哀楽鬼を任せてもいい?』
『え、うん。いいよ』
快い了承を受けて、結城は玄弥の後を追った。
[水平線]
『こっちだ』
『はい…』
突如姿を現した結城に戸惑っていた玄弥だが、その隊服を見て結城が柱だということを認識し、素直について行った。
『本当にいるんすか…』
辺りに広がるのは茂りに茂った森。
そこから本体をどうやって探せばいいのだろう。
しかし、結城は何かに吸い寄せられるかのように走る。
玄弥は遅れをとらないように結城について行く。
突如、結城が立ち止まった。
『ここだ…』
そうつぶやき辺りを見渡す。
しかし何もいない。
『本当にここなんすか…』
『ああ、間違いない』
結城の目に猫のように細長い瞳孔が浮かび上がっている。
『ちょっと失礼』
そう言い血鬼術を発動させる。
『血鬼術 晴雨透見』
発動させて2,3秒。
結城は刀を抜いて何かに斬り掛かった。
『いたぞ』
結城の目線の先には、小指くらいの大きさの鬼がいた。
『斬るか』
『は、はい』
玄弥はそれに刃を振り落とす。
そして頸を斬った―はずだった。
『!?』
玄弥の刀はパキリと折れた。
『っ…』
愛銃である二連銃で頸を狙う。
―が、頸はびくともしない。
(この子は呼吸が使えない…だから鬼喰いしているのか)
鬼喰いは特異体質だと聞くが、しすぎるとやがて鬼のように消えていく。
昔、目の前で鬼喰いの隊士がそうなったからである。
『玄弥、鬼喰いはいいけど、しすぎないように』
『えっ、あ、はい』
玄弥は素直で優しい性格だ。おそらくこの言葉は忘れないだろう。
『で、あいつはどうしようかなぁ』
と、結城が本体のことを思い出した瞬間、後ろから何かが来る気配がした。
『宙の呼吸・参ノ型 滴水成氷』
斬られたのは、積怒の腕だった。
そして積怒が持っていた棒のようなものは、玄弥のうなじに刺さる、少し前で止まった。
『玄弥大丈夫?』
『あ、はい大丈夫です』
『玄弥って…もしかして頸再生できない?』
『はい、そうなんですよ…』
『そこは鬼と繋がってるんだね』
『え?』
『鬼も…頸は再生が遅い』
『そうなんすね…』
あ、まずい。
血鬼術の効果がそろそろ切れる。
視力が下がる…!
『玄弥、本体を追おう』
『はい!』
結城は本体を追う。それを必死について行く玄弥であった。
[水平線]
『ーっあ!』
『結城さんどうしましたか!?』
玄弥は結城のその状況に戸惑いを隠せない。
結城の両目からは血が流れている。
それでも立ち上がろうとする結城を、玄弥は必死に止めた。
『ま、まずは止血してください!そのままでは死にます!』
『あー、それは大丈夫だよ』
『え?』
『…僕は鬼だから。再生する』
『!!』
『だから心配ない、行くぞ』
『は、はい!』
結城達が本体を追って元々宿があった場所まで戻ると、そこには手を天に掲げている積怒がいた。
そこに他の喜怒哀楽鬼が吸い寄せられていく。
『まずい、逃げろ!!!!そこから離れろ炭治郎!!!!』
しかし炭治郎はそこから微動だにしない。
よく見ると、本体の頸に斬り掛かった刀が抜けていない様子だった。
『クソッ』
結城はそれが合体し、攻撃が炭治郎に届く寸前で救出した。
が、身を挺して庇ったため、結城の体に斬撃が走る。
『ゆ、結城くん!』
『お前は何回無茶をするんだ。無惨を倒すまで死ねないと言ったのはどこの誰だ』
結城は心配する炭治郎を振り返ること無く、喜怒哀楽鬼が合体したそれを見つめる。
姿は年端も行かぬ、少年の姿。その周りには竜のようにうねる木の根が巻き付き、背中には太鼓があった。
『お前は何だ?鬼であるのにもかかわらず人間と絡んでおって』
その問いに結城は煽るように返す。
『さぁ?何者だろうな。ただ…お前よりは何倍も強いぞ?そんなへなちょこに俺は負けねぇ』
つい口調や一人称が変わってしまうが、これが本来の姿なのかもしれない。
『ふふっ、人間を全く喰っていない俺に負けるなんて、なんて惨めだろう』
その言葉が少年の姿の鬼―憎珀天に火を付けた。
[大文字]『なんだと?儂がきさまら―極悪人共めに負けるだと?ふざけるのも大概にしろ。儂がきさまらに負けることなどない』[/大文字]
憎珀天がこちらを睨めつける。
その迫力に炭治郎は少し後ずさってしまった。
『…っ』
その僅かに漏れた声が、結城に届く。
結城がそっと振り向くと怒りや憎悪と少しの恐怖に纏わりつかれている炭治郎がいた。
それを見て結城はハッとする。
今ここにいるのは自分と憎珀天だけではない。
炭治郎や禰豆子、玄弥がいる。
まずそいつらを逃さなければ。
『炭治郎、立てるか。取り敢えず禰豆子達を助けてくるから、少し逃げろ』
少し逃げろ、という言葉に炭治郎は驚く。
鬼殺隊なのに。鬼から人を守るために作られた隊なのに。
本当に逃げてもいいのだろうか。
炭治郎がオロオロしていると結城は炭治郎に向かって叫ぶ。
『逃げるは恥だが役に立つ、という言葉は分かるか!?その時逃げても、またやり直せるとかそういうことだ!!!まずお前は体力を回復しろ!!!!!!』
炭治郎はその威圧感にビクリとする。が、『うん!』と返事をし、後ろへ下がっていった。
それを見届けた結城は憎珀天の方へ視線を戻す。
禰豆子と玄弥が木竜に掴まっているが、それは斬ればなんとかなる。
だが、問題は本体がどこにいるかだ。本体を斬らなければ何も終わらない。
取り敢えず二人を助けるために刀を構える。
スゥゥゥゥゥゥゥと辺りに呼吸音がこだまする。
狙うは木竜の頸。
結城が地面を蹴る。
『宙の呼吸・弐ノ型 黒風白雨』
ザザンッという音とともにボトッと木竜の頭が辺りに落ちる。
『禰豆子、玄弥。大丈夫か』
『はい』
『むーっ!』
二人とも無事のようだが、長期戦のため体力はもうほんの少ししか残っていない様子だった。
『二人は…本体を任せてもいいかな。こいつは俺に任せて』
『はい、でも本体はどこに…』
『あの木竜の中。今から俺が斬り刻むから、そこから出てくる本体を斬ってくれ』
『分かりました』
『頼んだよ』
そう言うと結城は型を構える。
が、憎珀天も技を繰り出す。
『宙の呼吸・肆ノ型 吹雪乱』
『血鬼術 狂鳴雷殺』
2つの技がぶつかりあう。
その衝撃で周りの木々が吹っ飛ぶ。
辺りに砂埃が充満する。
その隙に結城が本体が入っている木竜を斬り落とす。
『宙の呼吸・玖ノ型 雨雪の舞』
そこから本体が落ちていく。
『―!!』
『おわっ、なんだこれ!?』
少し後ろにいた禰豆子と玄弥もその衝撃で飛びそうになる、が、なんとか耐え忍ぶ。
『行くぞ禰豆子。必ず本体を仕留めるんだ!』
『むーっ!』
二人は残りの体力を振り絞って落ちてきた本体を追いかけた。
[水平線]
『うわぁ!』
少し離れたところにいた炭治郎は、二人の技がぶつかった衝撃の影響で倒木した木に左足をやられてしまった。
『や、やばいぞ…耳も聞こえにくくなっている』
炭治郎は残った右足でふらふらと戦場へ戻ろうとする。
そこへ一匹の木竜が炭治郎をめがけて襲いかかる。
『炭治郎!!!!』
遠くから自分の名前を叫ぶ結城の声が聞こえる。
ああ、やばい。やられる。そう思った時。
炭治郎はふわっと宙に浮いた。
『遅れてゴメンねー!!!危なかったね大丈夫?』
『甘露寺さん!』
炭治郎を救ったのは恋柱・甘露寺蜜璃だった。
またもう少し離れた場所に炭治郎をおろし、憎珀天へ視線を向ける。
『君!ちょっとおイタがすぎるわよ!』
憎珀天に叫ぶ蜜璃。だが、憎珀天から返された言葉に蜜璃はショックと怒りを覚える。
『黙れ、あばずれが。儂に命令してよいのは、この世でお一方のみだぞ』
蜜璃が地を蹴る。
それを受けて憎珀天も技を出す。
『血鬼術 無間業樹』
『恋の呼吸・伍の型 揺らめく恋情・乱れ爪』
蜜璃の後ろからもう一つの人影が揺れる。
『宙の呼吸・拾ノ型 宙天霹靂』
結城だ。蜜璃を、そして他の3人を守るようにその技が繰り出される。
が、蜜璃は急激に間合いをつめて、憎珀天の頸をリボンのようにしなるその刀で締め付ける。
『蜜璃!!!そいつは本体ではない!!!!!だからむやみに頸は斬らなくてもいい!!!!』
結城が叫ぶが、遅かった。
『血鬼術 狂圧鳴波』
蜜璃はほぼゼロ距離と言っていいほどの至近距離で憎珀天の攻撃を受けてしまった。
が、蜜璃は普通の人よりも捌倍ものの筋肉の密度を持っている。
そのため、肉体は弾け飛ばなかったものの、羽織と隊服が少し破けてしまった。
憎珀天が蜜璃に歩み寄る。
そしてその拳が蜜璃の頭蓋めがけて放たれた―
『宙の呼吸・拾参ノ型 波乱雷声!!!!』
が、その拳は結城によって斬り落とされ、昏睡していた蜜璃はその衝撃で目が醒めた。
『蜜璃、大丈夫?すぐ立ち上がらなくていいからね』
その言葉に、蜜璃は先程見た走馬灯を思い出した。
本当の自分を隠していた時、心配してくれていた家族のような優しい声色だった。
『ううん、私も戦う。絶対に里を守るんだから!!!』
そう言い少しずつ立ち上がる。
憎珀天を睨めつけ、大声で叫ぶ。
『私、悪い奴には絶対負けない!!覚悟しなさいよ、本気出すから!!』
顔をくしゃくしゃにしながら叫ぶ蜜璃を、結城は温かな笑みで見つめる。
『それじゃあ、行くよ!』
『うん!!』
結城の掛け声と共に二人が地を蹴る。
『宙の呼吸・玖ノ型 雨雪の舞!!!』
『恋の呼吸・参ノ型 恋猫しぐれ!!!』
二人が憎珀天に向かって斬り掛かってくる。
木竜と刀がやり合う音が辺りに響き渡る。
その時、憎珀天はある変化に気がつく。
(あの桜色の髪の童…痣か…?あんなもの、最初からあったか?)
結城も共戦中の蜜璃を見て、その変化に気がつく。
(あ、痣…!ついに炭治郎以外にも…!)
痣が出、喜んだのもつかの間。結城はある[太字]条件[/太字]を思い出す。
その瞬間、絶望の気持ちが結城の中に流れ落ちてきた。
(そうだ…なぜ忘れていた…!痣が…痣が出たら…!)
深い悲しみも全て飲み込み、結城は憎珀天を睨めつけた。
仁王立ちをする結城の後ろに蜜璃が着地する。
『俺はお前を、今夜必ず地獄に落とす』
隠しきれないほどの憎悪をこちらにぶつけてくる結城に、憎珀天は少し気圧された。
が、すぐに冷静さを取り戻し、結城を見つめる。
スゥゥゥゥゥゥゥと規則正しかった呼吸音が少しずつ変わっていく。
スゥァァァァァァと呼吸音が変わると同時に、結城の右目の周りに痣のようなものが浮かび上がった。
さらに容姿も変わっていく。
髪は長くなり、目の色も深い青緑色になった。
その目には右目に『零』、左目に『上弦』の数字と文字が記されていた。
服は隊服ではなく、袴だった。その上に小豆色の羽織を羽織っている。
だがその本人は気付いていない。なんなら容姿が変わったことすら、気付いていない様子だった。
『血鬼術 宙の呼吸・拾伍ノ型 災雨嵐怜!!』
(!!)
結城が自分に斬り掛かってくる時、憎珀天はその振り下ろされる刀を見てある記憶を思い出す。
無惨の細胞の記憶だ。
その記憶には赫い刀―赫刀の存在があった。
先程の炭治郎とは違う―結城が一人で発動させた赫刀だった。
まばたき1回もしないうちに木竜と憎珀天が斬り刻まれる。
が、すぐに再生すると、姿が変わった結城に向かって叫ぶ。
『貴様!!上弦の鬼のくせになぜ鬼殺隊とつるんでいるんだ!!!』
それを受けて結城が憎珀天の方へと振り向く。
『さあね。お前に教える義理はねぇよクソが』
そう吐き捨てるとまた憎珀天へと斬り掛かる。
憎珀天も負けじと拳を振り下ろす。
両者の目にも見えぬ攻防が繰り広げられる。
(当たった!)
憎珀天の拳に感触があった。
(!?なぜだ)
辺りの砂埃が収まると、そこには傷一つも負っていない結城の姿があった。
が、よく見ると袴には少し血が付いている。
そう、確かに攻撃は食らった、が、即座に再生したのだ。
(仮に食らった瞬間に再生したとしてもその再生速度は儂を遥かに上回る…)
そんなこんなで憎珀天と結城、蜜璃が戦っていると辺りに日が昇ってきた。
『!!!』
結城はそれを見て絶句する。
辺りは森だが箱などもなければ建物もない。
そして何よりまだ憎珀天が生きている。
(羽織を傘にすればなんとか…!)
『蜜璃!!あともうちょっとだけ踏ん張ってくれ!俺は炭治郎達を援護しに行く!』
結城は形見である羽織を頭からかけ、炭治郎達が戦っている丘へと走り出した。
[水平線]
『禰豆子!!!!!』
結城が丘に着くとそこには日光が降り注ぐ丘の上で禰豆子が寝そべっていた。
額や手は日光によって焼かれていた。
『禰豆子、大丈夫!?取り敢えず小さくなれる?僕の羽織の中に入って』
結城のその必死な姿は、もういつもの結城の姿だった。
『うわっ!!!!』
突然大きな風が吹き、羽織が飛ばされる。
(まずい…!!!!!!!)
結城は自我はあるもののそれ以外はただの鬼と同じ。当然、日光も克服していないため今の状況は絶体絶命だ。
禰豆子を庇おうと、結城は自らの体の下に禰豆子を誘導する。
が、禰豆子も逆に結城を庇おうとする。
両者が庇い合いをしている内に、とうとう太陽は昇りきってしまった。
結城は自らの死を悟る。
(僕は…責務を全うしたと思う…でも…心残りがあるとすれば…仇を討てなかったことかな…ごめん…縁壱…)
すぅーっと目から一筋の涙が流れ落ちる。
死を覚悟した瞬間、結城はぐわんと持ち上げられた。
持ち上げたのは禰豆子だ。
『ね、禰豆子?太陽は…大丈夫なのか…?』
『お、お、おは、おはよう』
『!』
結城は今のその状況に理解が追いつかない。
なぜ鬼である自分が太陽の下に立っているのか。
そしてなぜ禰豆子が言葉を喋るようになったのか。
いろんなことが謎だらけだが、取り敢えず生き延びたようだ。
『禰豆子ーーーーーーォ!』
兄である炭治郎がその姿を見て涙する。
塵にならなくてよかった、死ななくてよかった。そう連呼する。
そして結城は戦闘中の自分を思い返す。
急に姿が変わったこと、あの刀の色。
なにより極めつけはあの目の印だ。
(おそらくあの姿は…記憶が抜け落ちている時の姿…僕は…十二鬼月だったのか…?)
取り敢えず煉獄家に行ってみよう、と鴉を飛ばそうとした瞬間、後ろから大声で呼ばれる。
『ゆ、結城くん…!!!!!禰豆子を…庇ってくれてありがとう…!でも、自分を犠牲にはしないでほしい…』
振り向くとそこには炭治郎、禰豆子、玄弥、そして本体と戦っていた蜜璃、上弦の伍を単独撃破し、記憶を取り戻した無一郎、さらには縁壱零式の持ち主である小鉄もいた。
炭治郎の言葉の意図を、結城は瞬時に察した。
(お願いだから目の前で死ぬな…か。大丈夫、俺は細胞と頸が破壊れない限り死なない)
そんな気持ちを奥に押し入れ、結城は笑顔を作る。
『みんな無事で良かった!それじゃあ、帰ろう!』
無一郎が光が戻った目で微笑む。
蜜璃がみんなが無事という事実で涙ぐむ。
炭治郎と禰豆子がお互いを見つめ合い微笑み合う。
玄弥はそれを見て笑みを浮かべる。
こうして、刀鍛冶の里での激戦は幕を閉じた―
[水平線]
(眠れない…)
炭治郎はあの時、一瞬だけ目に映った結城の姿が頭から離れない。
(上弦の零…結城くんが?そんなこと…ありえないと信じたい…そして何より結城くんは裏切る匂いがしない…あれはおそらく幻覚だ…)
そう自分に言い聞かせ、炭治郎は強引に眠りについた。
[水平線]
その頃―
高級感があふれる家の中に、鬼舞辻無惨の姿はあった。
が、いつもの姿ではなく、少年の姿になっていた。
半天狗と玉壺が死んだという情報が入り、怒りに震えていると、半天狗の細胞からありえないことが読み取れた。
『よくやった…よくやった半天狗!!』
そういきなり叫ぶなり、無惨はいつもの姿に戻り屋敷にいる者を一人残らず殺した。
その情報とは―
[大文字]日光を克服した鬼が出たという事と、ついに上弦の零が見つかったという事だった。[/大文字]

作者メッセージ

お久しぶりです!!!!
小説が思ったより長くなってしまって書くのに結構時間かかりました(
約13000文字ですね
ここまで読んでくれてるのは多分すごい猛者の人だけかなと思います
今回も読んでいただきありがとうございました

2025/10/04 20:05

雨弐
ID:≫ 6yTgHEMno8sog
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キャラ崩壊 #捏造設定鬼滅の刃

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