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これは作者のオリジナルキャラ・呼吸が含まれています
そして重大なネタバレがあるのでアニメ派の人はブラウザバックを推奨します

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満城風雨

#3

第3話 遊郭潜入と上弦集結

『遊郭…?』
音柱・宇髄天元に呼び出された宙柱・結城は唖然としていた。
『あぁ、嫁を3人潜入させたが、全員連絡が途切れた』
『ふぅーん?』
遊郭か…あそこは今上弦の陸がいるのかな?
それなら隊士ではない人が消えるのもおかしくない。
『で、なんで僕を呼び出したの?』
『お前鬼だろ?だから女になれるんじゃないのか』
『まぁね。なれるんじゃない?』
そういうことか…柱の僕を女として店に売り、捜査させるってことね…。
『で?いつ行くの?』
『明日の夜だ』
『ちゃんと夜じゃん。ありがとう』
『あぁ』
それじゃ、と軽く挨拶をすると結城は自身の館へと帰った。
[小文字]『でも今の上弦の陸って最低2人はいるよね…2人で行って大丈夫かこれ』[/小文字]
そんな独り言は夜の暗闇へと消えていった。
[水平線]
『はぁ!?炭治郎達も来るの!?』
翌晩、集合場所へ行くと竈門兄妹・我妻善逸・嘴平伊之助がいた。どうやら一緒に行くらしい。
『あそこにいるのは上弦の陸だよ!?本当に大丈夫!?』
『はい!!!大丈夫です!!!』
炭治郎が元気に答える。
『どうしたのそんなやる気…』
結城があまりにも情熱的過ぎる炭治郎にうろたえながら質問する。
『俺達は無限列車で猗窩座―上弦の参と戦いました。でも、俺は弱すぎて、煉獄さんを死なせてしまいました。それから鍛錬を重ねて、今なら上弦の陸を倒せると思ったからです。上弦の参までは遠い。でも上弦を一体でも倒せれば、上弦の参へ一歩は近づくでしょう。だから、俺達は行きたいんです』
炭治郎からは揺るぎない意志を感じた。隣りにいる二人からも、強い想いを感じた。
『うん分かったよ。でも決して無理はしないでね。上弦の参を倒す…いや、鬼舞辻無惨を倒すまで死ねないでしょ?』
僕がすんなり行くのを許したのが意外だったのか3人は固まってしまった。でもすぐに『はい!!!』と元気な返事が返ってきた。
[中央寄せ]―この子達なら上弦はさておき、鬼舞辻無惨を倒せるかもしれない―[/中央寄せ]
そんな想いが胸の中を弾んでいた。
[水平線]
『結ちゃん、あなた本当に綺麗ね!!!』
『ありがとうございます』
僕は今遊郭で遊女として働いている。ちゃんと擬態しているので集中を途切れさせなければバレない。
『ねえねえ花魁、私話したい人がいるの』
『まぁ!誰かしら』
『えーっとね…炭ちゃんっていう子。額に痣がある子なんだけど分かるかな』
『あぁあの子ね…ちょっと待ってて』
『ありがとう花魁』
誰もいない隙にあたりを見渡す。ただの店っぽいが鬼のオーラが漂っている。
『遊郭には確実にいるな…』
そう呟いた瞬間襖が開けられた。
[大文字]スパーンッ[/大文字]と力強く開けたのは炭治郎―炭ちゃんだ。
『やぁ、炭ちゃん。元気かい』
『うん!元気!』
花魁に二人きりで話したいと言うと、快く了承してくれた。
『で、どこにいるか突き止めた?』
『いやそれがまだなんだよね〜〜〜〜。どこにいるんだろう』
『多分片割れがどこかの店にいる…そして多分そいつは花魁だ』
『えっ…』
『あと…善子の近くに強いオーラを感じる…おそらくそこにいる。そしてその鬼はおそらく善子が鬼殺隊だということを分かっているだろう…』
『本当…?』
『まああくまで推測の域だけどね。気付いてるよ多分』
『そんな…』
『まあ焦らなくていい。必ず明日には尻尾を出す』
『うん…』
『だから用意するなら今日中だ。残りの時間をどう過ごすか頭に入れておけ』
『分かった!!!結ちゃんも無事でいてね!!!』
『ああ』
こんなことを思ったのはしっかりわけがある。
善逸の顔が少し強張っていた。おそらくあそこに鬼がいるということに気がついている。
『もうちょっとだけだ…あともう少し…』
そうして結城は迫りくる決戦に準備をしていった。
[水平線]
『すまねぇ、結ちゃんいるか』
『ちょっとお待ちを』
翌晩、ついに鬼が出た。
案の定善子は行方不明になった。
『どこに出たの?』
『この通りを右に曲がった先だ』
『分かった…てか擬態解いていい?呼吸使えないんだけど』
『あぁもういいぜ。俺は嫁達を探しに行く。お前は鬼を任せるが…いいか?』
『もちろん任せろ』
結城は宇髄と別れると鬼が出たという場所に走った。
もうすでに炭治郎が戦っている。
まだ頸は落とせてない。そしてこちらには気付いていない。
後ろから回り込むか?いやその前に炭治郎がやられるかもしれない。
ならここから一直線に頸を狙うのみ。
『宙の呼吸 伍ノ型 風雨淒淒』
ザンッという音を立て頸は斬られた。
『お前…本当に上弦?あまりにも弱すぎない?』
結城が冷え切った目で落とされた頸を見つめる。
『私は弱くないもん…!上弦の陸だもん…!』
『!?』
体の崩壊が始まっていない。やはりそうか…。
[大文字]『お兄ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!』[/大文字]
『炭治郎下がれ!!!!!』
斬られた頸が叫ぶと同時に結城も叫んだ。
他の鬼が現れる。その姿はやせ細った少年のようだった。
『そう…お前が…真の上弦の陸か』
上弦の陸は二人いる。そのうちの片方が堕姫、もう片方が妓夫太郎という名前だった気がする。
そして何より手強いのが―
『俺達は二人で一つだからなあ』
そう。こいつらは同時に斬らないと死なない。
そして妓夫太郎の持ってる鎌は猛毒。
結城達がびっくりして固まっているのかと思ったのか、向こうから攻撃を仕掛けてくる。
『水の呼吸 壱ノ型 水面斬り』
『宙の呼吸 捌ノ型 寒気凜冽』
二人の攻撃が鬼の斬撃を斬り刻む。
『ナイスだ、炭治郎』
『結城くんこそ』
安堵したのもつかの間、次の攻撃が来る。
型を用意した瞬間、鬼の能力である血鬼術が燃えた。
『血鬼術 爆血』
後ろを振り向くとやはり炭治郎の妹・禰豆子がいた。
『禰豆子!!』
『むーっ!』
竈門兄妹が合流すると後ろから嘴平伊之助と宇髄天元が走ってきた。
『天元、嫁さん達は大丈夫なの?』
『いや、全然大丈夫、とまでは行かないが。動けるくらいは』
『そうか…んじゃ僕そっち行ってくるね』
『はぁ?』
『こいつら、同時に頸斬らないと死なないからね。それだけ言っておくよ』
『ああ分かった。任せたぞ』
『了解』
結城は宇髄達と別れ、街中へと走っていった―
[水平線]
『まきをさーん、雛鶴さーん、須磨さーん。いますかー?』
取り敢えず3人の名前を呼ぶ。天元に場所聞いとけばよかったな―
『あっ!結城さんじゃない?』
『あ、ほんとだ』
『こんばんは』
『あ、こんばんは』
そう思っていたら合流できた。このお方たちは大丈夫なのだろうか。
『怪我とか大丈夫ですか?』
『うん!全然、ってわけじゃないんだけど、普通に動けるよ!』
『そうですか』
取り敢えず僕の血鬼術は必要なさそうだ。
あとそれから―
『街の人を避難させないとね』
そう、鬼は人を喰う。何も知らない人がこの街には大量にいる。
そして人を喰わせないのが鬼殺隊の仕事であり役目でもある。
『それじゃ僕は東に行くから、3人は他の3方向を任せてもいいですか?』
『はい!わかりました』
須磨さんが元気に返事をする。他の二人もコクリと頷いた。
『それじゃあ…行きますか』
結城は花街の店の屋根の上をかけていった。
[水平線]
『ふう』
そういや刀邪魔だなぁ…どうしよう。
取り敢えず羽織の下に隠しておこう。
そして思いっきり息を吸う。
[大文字]『みなさん!!!!ここは危険です!!!!今すぐに避難してください!!!』[/大文字]
思ったよりも声が出てびっくりした。こんな僕にもこんな大きい声がでるんだ。
『何だ何だ?』
『何が危険なのかしら』
街の人は皆、結城が何を言っているのか理解できない。
何が危険なのか、なぜここから離れないといけないのか。そんなこと分かるはずもなかった。
『そうですね、なぜ危険なのかって?命に関わるからですよ。僕は誰にも死んでほしくない。なので避難を呼びかけています』
それを聞いた老人がなにか思い出したように言った。
『そういえば…この近くは…人喰い鬼が出るとかなんとか…言っていたような…』
それを聞いた人々はハッとした。この人―結城はそれを分かっていて呼びかけていたことを。
『すみません!!!!避難します、!』
『俺も!!!』
『私も!』
老人のその一言で皆の心が変わった。
結城はそっと老人に近づき、
『ありがとうございます』と呟いた。
『ふぉっふぉっ、久しいなぁ結城殿』
『…?』
結城は誰だか分かんなかったが、その人は昔、結城に鬼に襲われていたところを助けてもらったのだ。
それを言うと結城は
『あぁ、あの時の…』と返した。
『それでは、ぜひ生きてください、じいさん』
『あぁ分かっとる。お主こそ、死ぬなよ』
『はい』
そうして結城は避難する人を誘導しながら、宇髄の嫁の3人と合流した。
[水平線]
『向こうは大丈夫かな』
『さぁどうでしょうか』
結構前に爆音が鳴り響いたけど、あれはおそらく善逸の霹靂一閃。
ならあいつらは生きている。
だが―
『心配だよね、やっぱ』
雛鶴さんが呟いた。
『そうだね、うん』
まきをさんが同意する。
『そうですよね』
須磨さんも同意する。
皆心配なのか…なら、
『僕が行ってこようか?』
『『『え』』』
柱である僕が行ったほうが良い気がしてきた。
柱が2人いればほぼ確実に頸を落とせるだろう。
『皆にはここを任せてもいいでしょうか』
『え、でも…』
『心配は無用です。僕は鬼ですし柱ですから』
そう言って結城は戦場へと急いだ。
[水平線]
『…』
遅かった。遅かった。またやってしまった。
炭治郎は捕まってるし、他の3人は動かない。
いや…善逸は動いて入るが建物の下敷きだ。
禰豆子は…どこだ?まだ近くにはいそうだ。
そんな絶望と鬼への憎悪の気持ちが溢れてくる。
炭治郎の指が折れる音がする。その途端、妓夫太郎の腕が斬り落とされた。
『宙の呼吸 捌ノ型 空花乱墜』
いつの間にか隣に来ていた結城が斬り落としたのだ。
『なんだぁお前、鬼を殺すなら頸だろ斬るのは』
そんな妓夫太郎の言葉に結城は笑う。
『そうだね、君の言う通りさ。でもお前たちは[太字]同時[/太字]に斬らなきゃ意味がない。だからあえて斬ってないんだよ!』
それを聞いた妓夫太郎は一瞬動揺したように見えた。
だよね、そうだよね。なんで分かってるんだろうって思うよね。
[太字]僕の本当の正体、わからない君達にはわからないよね。[/太字]
『それじゃあ、さっさと地獄へ行ってもらおうか』
結城が刀を構えると同時に炭治郎達もサッと構える。
『おまえら…生きてたのかよ』
妓夫太郎は信じられないという目で見ている。
『皆、くれぐれも無理はしないように。限界を超えろ。絶対に斬れ』
なんか矛盾してる気がするけど気付けばそんなことを言っていた。
『宙の呼吸 漆ノ型 空山一路』
結城が型を出し、炭治郎、善逸、伊之助もあとに続く。
鬼がいる場所への道が開けた。
『?』
炭治郎の様子がおかしい。なんだか…うん。
額の痣が…
『縁壱みたい…』
とても昔に出会った縁壱みたいになっている。痣が発動したのか?これは。
だったら―
『行け!!!!お前たちなら行ける!!!!』
後ろで宇髄も叫ぶ。毒が回っているのかかなり危ない状況だ。
『!?』
炭治郎の呼吸が乱れる。その隙に妓夫太郎の鎌が炭治郎に降りかかる。
宙の呼吸では間に合わない。なら他の呼吸の型を…一か八かやってみるしかない。
その昔、縁壱は当時の鬼殺隊の柱達に呼吸を教えた。そしてそこから派生したのが今も存在している。
あの時1個、教えてもらった呼吸が―
『宙の呼吸 拾弐ノ型 水車・改』
元の呼吸は水だけど、宙に改造したもの、水車・改。
妓夫太郎の腕が斬り落とされた。
誰にも見せてなかったし全然使わなかったけど、今使う時が来た。
『僕は後ろからサポートする、頸は頼んだ』
そういうと結城は後ろへと下がった。
―大丈夫、炭治郎達なら行ける。
そう心のなかで強く叫んでいると、3人が2体の鬼に急接近した。
やばい、速い。雷の呼吸使いっていつの時代でも速いんだなぁ。
―そうして
ザンッと音を立てて2体の鬼の頸が同時に斬り落とされた。
2体の鬼の体は塵となって消えていく。
勝った。勝ったのだ。
『おめでとう、炭治郎、善逸、伊之助、禰豆子』
4人で抱きしめ合うのを遠くで見ながら結城は宇髄の方を見る。
『毒やばそう?』
『ああ、結構』
『そうか』
まだ日は昇っていない。なら使える。
『血鬼術 塙弥』
血鬼術を宇髄に向かって放つ。
すると宇髄はびっくりし、少しの間固まった。
『毒が…消えた?』
『あーでもちょっと残ってそうだね。禰豆子ー』
結城は近くにいた禰豆子を呼んだ。
禰豆子にすることを伝えると、禰豆子は『むーっ!』っと元気よく返事をした。
『血鬼術 爆血』
宇髄に向かって血鬼術を放つ。
『うん、これで全部消えたっぽいね』
『むー、むーっ!』
『あ、隠の人だ』
結城は隠に気付いてそちらに行く。禰豆子は兄たちの元へかけていく。宇髄は回りにいる3人の嫁と見つめ合う。
『誰一人欠けること無く、上弦を倒せたの、良かったな』
『『『はい!!!』』』
4人の軽やかな笑い声は遠い空まで響き渡った。
[水平線]
―その頃
『ここに集められたということは…』
上弦の参・猗窩座は突如無限城に集められたことに戸惑いを見せている。前に集められたのは100年以上前だ。
べべん、と琵琶の音がする。すると、上弦の壱、弐、肆、伍もやって来た。
陸がいない、つまり
[大文字]上弦の陸が殺されたため集められたのだ。[/大文字]
『やぁ久しいね猗窩座殿』
『童磨…』
猗窩座は上弦の弐・童磨にすぐさま話しかけられる。正直苦手なのだが童磨のほうが格上なのでなかなか言い出せない。
ヒィィィィィィィィィと言う声も聞こえる。ヒョッヒョッと言う声も聞こえる。なんだか落ち着かない。
すると無惨が現れた。
『堕姫と妓夫太郎…上弦の陸が殺された』
やはりか…と猗窩座は思う。
『そして鳴女…零はまだ見つかっていないのか』
『はい、まだ見つかっておりません』
『そうか』
そう短く答えると無惨は集まった上弦の鬼へと視線を向けた。
『俺は…お前らの存在価値が分からなくなってきた…』
そう呟くと鬼たちの会議が始まった―

作者メッセージ

こんにちは!作者の雨弐です
今回は遊郭&上弦集結でしたがどうだったでしょうか
遊郭の話、結構変わってると思うんですけどある理由があります。
それは作者が遊郭編を見たことがないから、です。
こう見えて実は流血表現が本当に無理なんです(
無限城編は見に行きましたし、柱稽古編は見ました!ですがやはりと言うかなんていうか…遊郭編と刀鍛冶の里編はすぐリタイアしてしまって…(
今はちょっと小説とかで頑張ってます〜
それではまた次回会いましょう!
ここまで読んでいただきありがとうございます!

2025/09/05 11:43

雨弐
ID:≫ 6yTgHEMno8sog
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キャラ崩壊 #捏造設定鬼滅の刃

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