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これは作者のオリジナルキャラ・呼吸が含まれています
そして重大なネタバレがあるのでアニメ派の人はブラウザバックを推奨します
『ここは…どこだ…?』
市松模様の羽織を着ている少年・竈門炭治郎が目を覚ますと見知らぬ場所にいた。
『あ、起きたかな。こんばんは』
そして炭治郎の顔を心配そうに覗き込んでいるのは宙の呼吸使い・結城。
『ね、禰豆子は…!?』
『禰豆子…妹さんのことかな?妹さんは今箱の中に入って寝ているよ』
命に別状はないよ、と付け加える結城。
その言葉を聞いて炭治郎は安心したようだ。
『まだ会議まで時間あるし…寝てていいよ』
『すみません…お言葉に甘えます』
そう言って炭治郎はまた深い眠りに付いた
[小文字]『この子…まさか縁壱…?』[/小文字]
[水平線]
[大文字]『おい!起きろ!柱の前だぞ!』[/大文字]
『ん…?』
大声で目が覚めた。どうやら僕は寝ていたらしい。鬼なのに寝てるなんてあるんだな…じゃなくて。
今の言葉は炭治郎に向かってなのか。庭を見ると風の柱以外の柱と炭治郎がいた。
いや…蛇の柱はなぜ木の上にいるんだ。そして水の柱、冨岡と言ったかな。離れすぎだろ。
心のなかでツッコんでると、風の柱が禰豆子の入った箱を持ってやって来た。
隠の様子によると…奪ったのか?
ちょっと頭が冴えてきた…眠気も覚めた…ちょっと見ておこうかと思った矢先、風の柱が箱を日輪刀で刺した。
『二人を頼んだよ』
その言葉が脳裏をよぎる。
『…っ!』
気付いたら僕は箱を腕の中に隠していた。
『なっ…』
柱たちと炭治郎は僕の存在にそもそも気付いていなかったのか。
『なんだァてめェ…』
風の柱がこちらを睨んでくる。まあ無理もない。
『はじめまして。宙の呼吸使いの結城です』
うん。これは事実だ。
『竈門兄妹のサポートをお館様からご命令されています。なので、竈門妹を今守りました』
これも事実だ。取り敢えず事実を言っておこう。
『そうかァ…』
そう言って風の柱は他の柱の元へ行った。
『お館様のおなりです!』
屋敷の奥から凛とした声が聞こえた。
柱たちが深く頭を垂れる。結城も屋敷の中で頭を垂れた。
『おはようみんな。いい天気だね。空は青いのかな?』
みんなもういいよ、と言うと皆、お館様の方を見た。結城は屋敷の中で正座をし、お館様の方を見る。
お館様が口を開いた。
『みんなには、炭治郎と禰豆子を認めてやってほしい』
その言葉を聞いて、冨岡以外目を見開いた。
信じられない、という顔をしていた。
『そして―今回は今屋敷の中で正座をしている結城についても話そうかな』
柱が全員こちらを見た。
『結城、自己紹介を』
『はい』
日光にギリギリ当たらないところまで前に進む。そしてすっと息を吸う。
『はじめましての方ははじめまして。前あったことのある方はこんにちは。宙の呼吸使い、そして鬼である結城です。僕は500年以上前に無惨に鬼にされた「珠世」という鬼に、鬼にされました。鬼になった瞬間は重度の飢餓状態になると言われていますが、僕はなりませんでした。そして、無惨をあと1歩まで追い詰めた剣士、継国 縁壱というお方にこの羽織をいただきました。それから僕はずっと鬼殺隊で鬼殺をしています。人を喰ったことは1度もありません。この竈門炭治郎の妹・禰豆子も同じように人を喰ったことはありません。どうか認めてやってください』
言い終わると結城は深く礼をした。
柱たちが目を見張る。
『こういうことだから認めてやってほしいんだ。いいかな?』
お館様が9人の柱を見渡す。
皆、こくりと頷いた。
『それじゃあ会議を始めようか。炭治郎、君はしのぶの屋敷に行っておいで』
炭治郎は目を見開いて固まった。その隙に隠たちが炭治郎を蝶屋敷へと運ぶ。
9人の柱は屋敷へとあがった。
ちょっと用事があるからと離席した耀哉。
皆、帰らなかった結城に疑問をいだいていた。
『あなたはなぜ帰らないのでしょうか、結城さん』
皆が思っている疑問をしのぶが口にした。
結城は『そうですね…』と理由を話し始めた。
『僕は柱補欠なんです。柱の誰かが欠けたら、俺が代理で入る、って感じです。なので毎回参加させていただいています。いつも誰も僕のこと気付いてなかったですけどね…』
結城が理由を言い終わると、皆少しだけ口をつくんでいたが、風の柱が『おい…』と言いかけた時、部屋に耀哉が入室した。
『みんな待たせたね。じゃあ柱合会議を始めようか』
そうして会議はこれからのことと、鬼舞辻無惨の話で幕を下ろした。
[水平線]
『お前は…縁壱の何だ…?』
寝ている炭治郎の横で結城は疑問にしていたことを口に出した。
縁壱のような赤がかった髪、目。そしてあの日輪の耳飾り。
『起きたら聞くか…』
そう言って結城は部屋を出て、任務へと出向いた。
[水平線]
『ふぁわぁぁ…』
『おはよう。いい天気だね』
『うわぁぁぁ!?』
『大丈夫?傷はまだ完治してないから激しく動かないでね』
炭治郎が目を開けると結城が顔を覗き込んでいた。
炭治郎はびっくりしすぎて壁にぶつかる勢いで後ろに飛び上がった。
壁にぶつかる間一髪で結城が止める。
幸い壁にぶつからなかった。
『あー危なかったぁ。こんにちは。結城です。敬語とかいいからね』
『う、うん!よろしくね結城くん!』
炭治郎は元気な少年だ。長男ならしい。
『そっかぁ兄弟いるんだねぇ…』
『結城くんはいたの?』
『ううん、いなかった。両親と祖父で暮らしてたよ。ずーっと昔の話だけどね』
『ずーっと、昔、?』
『うん。僕が鬼にされる前の話だからなぁ。500年以上前かな』
『じ、じゃあ今まで一人ぼっちだったの…?』
『ん?確かにそうだね。500年以上一人ぼっちだぁ』
炭治郎は苦痛に染まった顔をした。僕なんかやばいこと言ったっけ
『炭治r…』
[大文字]『結城くん、もう一人ぼっちじゃないよ…!』[/大文字]
俺の声に被せるように炭治郎は大きな声でそう言い放った。
『俺がいるから…!俺のこと、家族って思わなくてもいいけど…俺がいるからさ!もう一人ぼっちじゃないよ!禰豆子もいるし!善逸や伊之助もいるし!!!』
『…そうか。ありがとう』
『結城くん…?』
『ん?ちょっと任務に行ってくるね』
『うん分かった!気をつけて!』
縁壱の事、聞けなかったな。まあ今度聞こう。
そうして聞くのをためらっている内に炭治郎達は無限列車へと任務に行ってしまった。
[水平線]
[中央寄せ]―煉獄杏寿郎死す―[/中央寄せ]
訃報が届いたのは炭治郎達が任務に行った翌朝だった。
『そうか…上弦の参…』
上弦の参は確か拳で戦う武道の鬼だったか。確かにあいつは柱一人では倒せないだろう。
『彪河、これを煉獄家に届けてくれ』
彪河と呼ばれた鎹鴉は足にくくりつけられた巾着を落とさないように煉獄家へと飛んでいった。
『そっかぁ…柱欠けたかぁ…じゃあ今日から俺は[太字]宙柱[/太字]だね…』
そう言ってタンスの奥から金のボタンが縫い止められた隊服を出す。
『炭治郎…これから会える時間が少なくなりそうだ…』
横で泣き疲れて寝ている炭治郎を優しく撫で、結城はまた任務へと向かった。
市松模様の羽織を着ている少年・竈門炭治郎が目を覚ますと見知らぬ場所にいた。
『あ、起きたかな。こんばんは』
そして炭治郎の顔を心配そうに覗き込んでいるのは宙の呼吸使い・結城。
『ね、禰豆子は…!?』
『禰豆子…妹さんのことかな?妹さんは今箱の中に入って寝ているよ』
命に別状はないよ、と付け加える結城。
その言葉を聞いて炭治郎は安心したようだ。
『まだ会議まで時間あるし…寝てていいよ』
『すみません…お言葉に甘えます』
そう言って炭治郎はまた深い眠りに付いた
[小文字]『この子…まさか縁壱…?』[/小文字]
[水平線]
[大文字]『おい!起きろ!柱の前だぞ!』[/大文字]
『ん…?』
大声で目が覚めた。どうやら僕は寝ていたらしい。鬼なのに寝てるなんてあるんだな…じゃなくて。
今の言葉は炭治郎に向かってなのか。庭を見ると風の柱以外の柱と炭治郎がいた。
いや…蛇の柱はなぜ木の上にいるんだ。そして水の柱、冨岡と言ったかな。離れすぎだろ。
心のなかでツッコんでると、風の柱が禰豆子の入った箱を持ってやって来た。
隠の様子によると…奪ったのか?
ちょっと頭が冴えてきた…眠気も覚めた…ちょっと見ておこうかと思った矢先、風の柱が箱を日輪刀で刺した。
『二人を頼んだよ』
その言葉が脳裏をよぎる。
『…っ!』
気付いたら僕は箱を腕の中に隠していた。
『なっ…』
柱たちと炭治郎は僕の存在にそもそも気付いていなかったのか。
『なんだァてめェ…』
風の柱がこちらを睨んでくる。まあ無理もない。
『はじめまして。宙の呼吸使いの結城です』
うん。これは事実だ。
『竈門兄妹のサポートをお館様からご命令されています。なので、竈門妹を今守りました』
これも事実だ。取り敢えず事実を言っておこう。
『そうかァ…』
そう言って風の柱は他の柱の元へ行った。
『お館様のおなりです!』
屋敷の奥から凛とした声が聞こえた。
柱たちが深く頭を垂れる。結城も屋敷の中で頭を垂れた。
『おはようみんな。いい天気だね。空は青いのかな?』
みんなもういいよ、と言うと皆、お館様の方を見た。結城は屋敷の中で正座をし、お館様の方を見る。
お館様が口を開いた。
『みんなには、炭治郎と禰豆子を認めてやってほしい』
その言葉を聞いて、冨岡以外目を見開いた。
信じられない、という顔をしていた。
『そして―今回は今屋敷の中で正座をしている結城についても話そうかな』
柱が全員こちらを見た。
『結城、自己紹介を』
『はい』
日光にギリギリ当たらないところまで前に進む。そしてすっと息を吸う。
『はじめましての方ははじめまして。前あったことのある方はこんにちは。宙の呼吸使い、そして鬼である結城です。僕は500年以上前に無惨に鬼にされた「珠世」という鬼に、鬼にされました。鬼になった瞬間は重度の飢餓状態になると言われていますが、僕はなりませんでした。そして、無惨をあと1歩まで追い詰めた剣士、継国 縁壱というお方にこの羽織をいただきました。それから僕はずっと鬼殺隊で鬼殺をしています。人を喰ったことは1度もありません。この竈門炭治郎の妹・禰豆子も同じように人を喰ったことはありません。どうか認めてやってください』
言い終わると結城は深く礼をした。
柱たちが目を見張る。
『こういうことだから認めてやってほしいんだ。いいかな?』
お館様が9人の柱を見渡す。
皆、こくりと頷いた。
『それじゃあ会議を始めようか。炭治郎、君はしのぶの屋敷に行っておいで』
炭治郎は目を見開いて固まった。その隙に隠たちが炭治郎を蝶屋敷へと運ぶ。
9人の柱は屋敷へとあがった。
ちょっと用事があるからと離席した耀哉。
皆、帰らなかった結城に疑問をいだいていた。
『あなたはなぜ帰らないのでしょうか、結城さん』
皆が思っている疑問をしのぶが口にした。
結城は『そうですね…』と理由を話し始めた。
『僕は柱補欠なんです。柱の誰かが欠けたら、俺が代理で入る、って感じです。なので毎回参加させていただいています。いつも誰も僕のこと気付いてなかったですけどね…』
結城が理由を言い終わると、皆少しだけ口をつくんでいたが、風の柱が『おい…』と言いかけた時、部屋に耀哉が入室した。
『みんな待たせたね。じゃあ柱合会議を始めようか』
そうして会議はこれからのことと、鬼舞辻無惨の話で幕を下ろした。
[水平線]
『お前は…縁壱の何だ…?』
寝ている炭治郎の横で結城は疑問にしていたことを口に出した。
縁壱のような赤がかった髪、目。そしてあの日輪の耳飾り。
『起きたら聞くか…』
そう言って結城は部屋を出て、任務へと出向いた。
[水平線]
『ふぁわぁぁ…』
『おはよう。いい天気だね』
『うわぁぁぁ!?』
『大丈夫?傷はまだ完治してないから激しく動かないでね』
炭治郎が目を開けると結城が顔を覗き込んでいた。
炭治郎はびっくりしすぎて壁にぶつかる勢いで後ろに飛び上がった。
壁にぶつかる間一髪で結城が止める。
幸い壁にぶつからなかった。
『あー危なかったぁ。こんにちは。結城です。敬語とかいいからね』
『う、うん!よろしくね結城くん!』
炭治郎は元気な少年だ。長男ならしい。
『そっかぁ兄弟いるんだねぇ…』
『結城くんはいたの?』
『ううん、いなかった。両親と祖父で暮らしてたよ。ずーっと昔の話だけどね』
『ずーっと、昔、?』
『うん。僕が鬼にされる前の話だからなぁ。500年以上前かな』
『じ、じゃあ今まで一人ぼっちだったの…?』
『ん?確かにそうだね。500年以上一人ぼっちだぁ』
炭治郎は苦痛に染まった顔をした。僕なんかやばいこと言ったっけ
『炭治r…』
[大文字]『結城くん、もう一人ぼっちじゃないよ…!』[/大文字]
俺の声に被せるように炭治郎は大きな声でそう言い放った。
『俺がいるから…!俺のこと、家族って思わなくてもいいけど…俺がいるからさ!もう一人ぼっちじゃないよ!禰豆子もいるし!善逸や伊之助もいるし!!!』
『…そうか。ありがとう』
『結城くん…?』
『ん?ちょっと任務に行ってくるね』
『うん分かった!気をつけて!』
縁壱の事、聞けなかったな。まあ今度聞こう。
そうして聞くのをためらっている内に炭治郎達は無限列車へと任務に行ってしまった。
[水平線]
[中央寄せ]―煉獄杏寿郎死す―[/中央寄せ]
訃報が届いたのは炭治郎達が任務に行った翌朝だった。
『そうか…上弦の参…』
上弦の参は確か拳で戦う武道の鬼だったか。確かにあいつは柱一人では倒せないだろう。
『彪河、これを煉獄家に届けてくれ』
彪河と呼ばれた鎹鴉は足にくくりつけられた巾着を落とさないように煉獄家へと飛んでいった。
『そっかぁ…柱欠けたかぁ…じゃあ今日から俺は[太字]宙柱[/太字]だね…』
そう言ってタンスの奥から金のボタンが縫い止められた隊服を出す。
『炭治郎…これから会える時間が少なくなりそうだ…』
横で泣き疲れて寝ている炭治郎を優しく撫で、結城はまた任務へと向かった。