彼女は真顔を崩さないまま、ひれ伏す従者に向かい、続ける。
「…まあ分かるだろうが、冗談だ。今までお前はよく仕えてくれていたし、殺しはせん」
「感謝感激マジあられ」
ククが一層その石張りの床に額を近く、頭をより低く下げた。
リカは再び玉座に座って腕を組み、長考するように目を瞑る。
「いやあしかし消しちゃったかあ…火を。…まあ、ごまかせばいけるか?明日から私、最高権力者だし…」
「私が言うのもなんですが、なんてばっちい思考ですか」
「うるさいな。忘恩を嘆くぞ」
やがて考えが纏まったのか、リカはすっくと立ち上がった。
「よし。次期国王の御名に於いて、お前の罪は不問とする」
「ありがたき幸」
「ただ国のため、そして民のため、火が消えたままではいけない!」
「せぇっ?」
彼の声が裏返ったが、気にすることなくリカは続けた。
「夜明けまでにろうそくの火を点け直す。お前は…罪滅ぼしのためにも、私を手伝うんだ」
天窓から差し込む西日が、神々しく玉座を照らす。
リカはその凛々しい顔に聖母のような慈愛に満ちた笑顔を浮かべ、言った。
「つまりは隠蔽工作だ。クク、手伝え」
「…まあ分かるだろうが、冗談だ。今までお前はよく仕えてくれていたし、殺しはせん」
「感謝感激マジあられ」
ククが一層その石張りの床に額を近く、頭をより低く下げた。
リカは再び玉座に座って腕を組み、長考するように目を瞑る。
「いやあしかし消しちゃったかあ…火を。…まあ、ごまかせばいけるか?明日から私、最高権力者だし…」
「私が言うのもなんですが、なんてばっちい思考ですか」
「うるさいな。忘恩を嘆くぞ」
やがて考えが纏まったのか、リカはすっくと立ち上がった。
「よし。次期国王の御名に於いて、お前の罪は不問とする」
「ありがたき幸」
「ただ国のため、そして民のため、火が消えたままではいけない!」
「せぇっ?」
彼の声が裏返ったが、気にすることなくリカは続けた。
「夜明けまでにろうそくの火を点け直す。お前は…罪滅ぼしのためにも、私を手伝うんだ」
天窓から差し込む西日が、神々しく玉座を照らす。
リカはその凛々しい顔に聖母のような慈愛に満ちた笑顔を浮かべ、言った。
「つまりは隠蔽工作だ。クク、手伝え」