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【参加型〆】プチウィッチフォーチュンテーラー

#9

幕間 a genius witch in the ritual room

シーラが廊下を通り過ぎようとしたとき、ミゼが彼女の“仕事部屋”から出てきたのに鉢合わせた。
シーラは、一見大人びた[漢字]彼女[/漢字][ふりがな]ミゼ[/ふりがな]が実は人一倍不安定なことも、それをなんとかコントロールするために努力していることも、そのために不自然なほどに開放的な部屋の内装、可愛らしいキッチンの内装、可憐で親しみやすい服装や笑顔を生活に組み込んでいることも知っていた。

「その顔、またやったな?」
「…バレましたか。ついつい肩入れしすぎてしまって」
「別にミゼのやり方を否定するつもりはないんだ。ただ、その調子では、背負い込んだ何もかもの重みに耐えあぐねて、お前自身の身体が保たない。いつか倒れてしまうぞ」

しばらく、二人は無言で歩いていた。

ミゼが提供したいものは、間違いなく“幸福”そのものだ。ただ、彼女の幸福は、誰かへの“呪い”のもとに生み出されたもの。それを彼女はいつも、自分のせいだと思っているのだ。

「…私は、ミゼがしてきたことは全部が全部良いことじゃないかもしれないが、確実に誰かを幸せにはしている、と思ってる」
「ふふ、それならいいのですが。攻撃的なエゴイストであることほど、厄介な性格というものはありませんから」

私の言葉は、今はまだ、彼女には響かないだろう。

それでもいい。毎日伝え続ければいい。リーエと私と、たくさん笑いあえばいい。
私が、いずれ彼女を重圧から解き放ってみせよう。
密かな決意を秘め、シーラは拳をこっそりと握った。
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作者メッセージ

ミゼさんと同じくコーヒーが飲めないので、私もいつも激甘カフェオレを作っています。ただ、どちらかといえば紅茶派です。ダージリンとディンブラは美味しいです。

2025/01/19 17:27

団栗きんとん
ID:≫ soHtg8UkVbFiM
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