さて。2人は元の燭台の残骸を一切合切片付けてしまい、新しく灯った炎に覆いを被せ、手早く台車に載せた。
辺りを見渡すと、そこはもうすっかり何事も無かったようになっており、ククの失敗の証拠は見事に隠滅されていた。
2人が屋敷東棟の自室をこっそり抜け出してから、はや数刻が経過していた。
「よし。無事隠蔽も完了した事だし、今日は早く帰って寝よう。明日は即位式だ」
「はい。ふわあ……やっと眠れますね」
「おま…お前な。誰のせいで私が寝れていないと」
図々しく欠伸をする従者の頭を、リカはこつんと叩いた。
がさ、がさごそ。
巨大な棚と、そこに整然と並べられた様々な物資に挟まれた、薄暗い通路を2人は歩く。
ククは2人しかいないはずのこの場所に何かの気配を感じ取り、怪訝な顔をして、リカに囁いた。
「それにしても…リカ様、先ほどから何か、物音がしませんか?」
「お前も気づいていたか。確かに倉庫の中に、私たち以外の何かが居るな。……ただし、不安に思うことはない。ガサゴソいう音からして、おそらく小動物だ。害獣に食い荒らされる恐れのあるようなものは、この第四倉庫にはない」
そうですか、とククがほっとしたところで、
「ギャアアァァアアアアアァ!!!!」
「うるっ…うるさいな!子うさぎ1匹でいちいち驚くなお前は!」
横の棚の隙間から、小さなうさぎがぴょこんと飛び出してきたのだった。
辺りを見渡すと、そこはもうすっかり何事も無かったようになっており、ククの失敗の証拠は見事に隠滅されていた。
2人が屋敷東棟の自室をこっそり抜け出してから、はや数刻が経過していた。
「よし。無事隠蔽も完了した事だし、今日は早く帰って寝よう。明日は即位式だ」
「はい。ふわあ……やっと眠れますね」
「おま…お前な。誰のせいで私が寝れていないと」
図々しく欠伸をする従者の頭を、リカはこつんと叩いた。
がさ、がさごそ。
巨大な棚と、そこに整然と並べられた様々な物資に挟まれた、薄暗い通路を2人は歩く。
ククは2人しかいないはずのこの場所に何かの気配を感じ取り、怪訝な顔をして、リカに囁いた。
「それにしても…リカ様、先ほどから何か、物音がしませんか?」
「お前も気づいていたか。確かに倉庫の中に、私たち以外の何かが居るな。……ただし、不安に思うことはない。ガサゴソいう音からして、おそらく小動物だ。害獣に食い荒らされる恐れのあるようなものは、この第四倉庫にはない」
そうですか、とククがほっとしたところで、
「ギャアアァァアアアアアァ!!!!」
「うるっ…うるさいな!子うさぎ1匹でいちいち驚くなお前は!」
横の棚の隙間から、小さなうさぎがぴょこんと飛び出してきたのだった。