シャカシャカ…
泡立て器がボウルの中を踊る、軽やかな金属の音が響く。
「家から抹茶持ってきたよー!」
そう元気に言いながら白守が駆けてきたのは、ついさっきのこと。
「えーっ!白守のおうちって…[漢字]あの[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]?」
「[漢字]あの[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]。なんで?」
沙良は少し遠慮がちに、クリームのパックを抱えながら続けた。
「だってほら、白守のおうちってその…大きい、じゃない?なんかお金持ちっぽいなって。
…そのお茶もさ、高いんじゃないの?」
その回りくどい言い方に、思わず私は噴き出した。
「あっははははは!別にコイツに気ぃつかうことないって!はっきり耳元で〝カタギじゃない〟って言ってやんな。コイツ怒んないから」
「ちょっと冬香!」
「ねえ黒下さんちょっと酷くない?僕は都合のいい相手だったの?本当どういうこと」
「おいおい…メンヘラごっこはやめよ?」
私がそう言うと、2人とも笑い出してしまった。
私と沙良が大きなボウルの中で大量にクリームを混ぜているのを横で眺めながら、白守は出来上がった分を氷で冷やす手をしばし止め、腕を組んでいた。
「いや、そんなに高いお茶じゃないよ。えっとね、銘は〝萌緑春〟で、値段は…だいたい40gで3800円くらいかな」
「うん、それが高いのか安いのかも分かんないわ」
諦めたような顔をした沙良の、あまりにも馬鹿っぽい返事に、再び笑いが漏れた。
「ふふっ…あっはっはっは!」
「ねえちょっと冬香!ツバ飛ぶから汚いんだけど!」
「はっはっは…って失礼だな!」
なんだかんだあって、私たちが作った大量の抹茶クリームはなんとか完成し、保冷剤と共にクーラーボックスの中に詰められた。
「開催は夜なんだよね?会場まで車出そうか?」
「ああ…私たちが行くのは会場じゃなくてさ…」
冴えた濃い緑の香りが、爽やかに鼻を抜けていった。
泡立て器がボウルの中を踊る、軽やかな金属の音が響く。
「家から抹茶持ってきたよー!」
そう元気に言いながら白守が駆けてきたのは、ついさっきのこと。
「えーっ!白守のおうちって…[漢字]あの[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]?」
「[漢字]あの[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]。なんで?」
沙良は少し遠慮がちに、クリームのパックを抱えながら続けた。
「だってほら、白守のおうちってその…大きい、じゃない?なんかお金持ちっぽいなって。
…そのお茶もさ、高いんじゃないの?」
その回りくどい言い方に、思わず私は噴き出した。
「あっははははは!別にコイツに気ぃつかうことないって!はっきり耳元で〝カタギじゃない〟って言ってやんな。コイツ怒んないから」
「ちょっと冬香!」
「ねえ黒下さんちょっと酷くない?僕は都合のいい相手だったの?本当どういうこと」
「おいおい…メンヘラごっこはやめよ?」
私がそう言うと、2人とも笑い出してしまった。
私と沙良が大きなボウルの中で大量にクリームを混ぜているのを横で眺めながら、白守は出来上がった分を氷で冷やす手をしばし止め、腕を組んでいた。
「いや、そんなに高いお茶じゃないよ。えっとね、銘は〝萌緑春〟で、値段は…だいたい40gで3800円くらいかな」
「うん、それが高いのか安いのかも分かんないわ」
諦めたような顔をした沙良の、あまりにも馬鹿っぽい返事に、再び笑いが漏れた。
「ふふっ…あっはっはっは!」
「ねえちょっと冬香!ツバ飛ぶから汚いんだけど!」
「はっはっは…って失礼だな!」
なんだかんだあって、私たちが作った大量の抹茶クリームはなんとか完成し、保冷剤と共にクーラーボックスの中に詰められた。
「開催は夜なんだよね?会場まで車出そうか?」
「ああ…私たちが行くのは会場じゃなくてさ…」
冴えた濃い緑の香りが、爽やかに鼻を抜けていった。
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