〈side ガトス〉
震える指で筆を走らせる。
本来なら、キルンという「理不尽なまでの強者」に何かがあるなど、冗談でも考えたくはなかった。だが、ヤハトからの「来ていない。」という一報が、ガトスの胸の中に冷たい鉛のような確信を落としていた。
ガトス「アレン......キルンに何かあった。」
その一言は、静かな部屋の中で重く響いた。
隣に立つアレンが息を呑む音が聞こえる。彼女の瞳には、言葉にできない不安が波のように押し寄せていた。
ガトス「あいつは絶対に約束を破らない。寄り道をするにしても、ヤハトの所へ寄らないなんてあり得ない......何かに巻き込まれたか、あるいは......」
ガトスは窓の外を見つめた。
空は相変わらず穏やかだが、その境界線の向こう側で、取り返しのつかない『ナニカ』が始まっている予感があった。
ガトス「......アレン。あいつを信じて待つのはやめだ。今から出るぞ。」
第10話「side ガトス2」終
次回 第11話「side ガトス3」
震える指で筆を走らせる。
本来なら、キルンという「理不尽なまでの強者」に何かがあるなど、冗談でも考えたくはなかった。だが、ヤハトからの「来ていない。」という一報が、ガトスの胸の中に冷たい鉛のような確信を落としていた。
ガトス「アレン......キルンに何かあった。」
その一言は、静かな部屋の中で重く響いた。
隣に立つアレンが息を呑む音が聞こえる。彼女の瞳には、言葉にできない不安が波のように押し寄せていた。
ガトス「あいつは絶対に約束を破らない。寄り道をするにしても、ヤハトの所へ寄らないなんてあり得ない......何かに巻き込まれたか、あるいは......」
ガトスは窓の外を見つめた。
空は相変わらず穏やかだが、その境界線の向こう側で、取り返しのつかない『ナニカ』が始まっている予感があった。
ガトス「......アレン。あいつを信じて待つのはやめだ。今から出るぞ。」
第10話「side ガトス2」終
次回 第11話「side ガトス3」