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闇に堕ちる勇者 ~再現の魔人と喰魂の魔人~

#5

キルンvs.S1-000001

状況を整理しよう。
コイツは4本の肉塊のような見た目の触手を操り肉弾戦を仕掛けてくる。
そしてそれは...

[太字][大文字]ズド...[/大文字][/太字]

キルン「危ね。」

20cm程度の鋼鉄の壁を突き破るくらい。しかも速さは大体時速70kmくらい。
訳は分からないがこの双鎌を手にしてからスピードもパワーも上がった...けれど、それでもようやく互角。
今なんとか食らい付けているのはこの体に染み付いている動きのお陰。
過去の俺に感謝だな。
...といってもかなりギリギリだが。
寧ろ劣勢と言って良い。
​キルン「チッ、ただの肉弾戦でこのスピードかよ……ッ!」
​右から迫る触手を双鎌で受け流し、左の裏拳を首をひねって紙一重でかわす。
動きに気付けない速さではない。だが、回避した直後のコンマ数秒の硬直、そこに次の攻撃が正確に叩き込まれる。まるでこちらの思考の先を読まれているような、淀みのない連撃。
​血の匂いと飢えを誘うような鎌の感触。その双鎌を振るうたび、キルンの体から力が溢れ出る。
だが、相手のS1-000001の速度と破壊力は、ステータスが跳ね上がった今のキルンをしてもなお、上回っていた。

​[太字][大文字]ドガッ![/大文字][/太字]

​またしても壁に叩きつけられる。肋骨が折れる音がした。
だが、痛みが薄い。それどころか、先ほど殺した20万弱の魂が腹の底で燃えているような、奇妙な高揚感がキルンを支配していた。
​S1-000001「……」
​無機質な殺人マシーンが、追撃の触手を突き出してくる。
キルンは折れた骨を無視して地を蹴った。
キルン「(速い……ッ!)」
​鎌を盾にして触手を受け止めるが、強烈な衝撃でキルンの身体が後方へ吹き飛ばされる。壁に激突し、背中に鈍い痛みが走る。

​[太字]......殺せ......[/太字]

​...また、脳内に直接響くような低い声が聞こえた。
不思議に力が湧いてきて、キルンの眼が赤く、禍々しく光る。
鎌を交差させ、まるでバターを斬るかのように容易く、触手の一本を根元から切り飛ばした。
​S1-000001「ギィィィィィアアアアア!!」
始めて上げた咆哮。
​[太字]ザシュッ!![/太字]
キルンは隙を見逃さず、死に物狂いで首元へ鎌を突き立て、そのまま引き裂いた。
​[太字]ドサ......[/太字]
​首と胴体が泣き別れ、魔人の巨体が崩れ落ちる。

第5話「キルンvs.S1-000001」終
次回 第6話「sideガトス」

2026/02/28 22:10

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ID:≫ 0.7.Z3DGXA2DY
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