キルンはいくつもある培養カプセルを破壊して中の武器で魔人たちを殺していく。血飛沫が飛び、返り血に[漢字]塗[/漢字][ふりがな]まみ[/ふりがな]れ、一撃放つ度に培養カプセル内から奪った武器は粉々に砕け散る。
キルン「ここの武器、脆いな...」
既に辺りには魔人だった残骸が散って、足音もキルンの物以外聞こえない。
[大文字][太字]来い...[/太字][/大文字]
不意に、声が聞こえた。
キルン「...誰だ?」
[大文字][太字]此方へ...来い...[/太字][/大文字]
キルン「...」
[大文字][太字]早く...[/太字][/大文字]
キルン「.........言ってみるか...」
施設の中を進んでいく。道中の鋼鉄の扉を破壊しながら進んでいくと、重厚な造りの扉が目に入った。
その部屋には一つの培養カプセルと様々な機械が見えた。機械の近くに一つの紙が置かれている。
[水平線]
報告書4 TYI年3月4日
現在も人工『喰魂の魔双鎌』、SS1-00950の分子構造安定中。不安定化の兆候無し。完成と言って良いだろう。残念ながら適合者は依然見つかっていない。適合者さえ見つかれば完全な魔人を生成可能だと思われる。
Cエリア133部屋の魔導武装SS1-00049~02006は全て崩壊寸前。一度でも使えば壊れる。しかし、失敗作の魔導武装は壊れる寸前にオリハルコン並みの強度まで硬直してから砕け散るため、一撃限りならば脱走した魔人達に有効打を打てるだろう。
(そこから下は失敗作の魔人達の写真と能力等が書かれている)
[水平線]
魔導武装の意味はよく分からないが、強い武器だということだけは見当がついた。そしてさっきまでは壊しまくっていたものは失敗作...と。
培養カプセルの中の武器は成功したものらしいが、今回は使う必要はないだろう...
さっきの怪物達は魔人というらしい。失敗作らしいが、戦闘能力は高そうだ。さっきまで殺していた魔人達も含まれているな。
キルン「!!」
次の瞬間。俺は大きく横に吹き飛ばされた。
キルン「...見るからに武闘派ってかんじだな。」
目の前にいるコイツは笠と白いマントで顔や身体が見えないが、裏拳で殴り飛ばされたようだ。唯一見えるその拳は赤い肉の塊が拳の形を成しているに過ぎないが、威力はすこぶる高い。先程の報告書にも書かれていたな。名前は確か、S1-000001。触手の魔人だ。胴体から生えた4本の鋭い触手と元々付いている手足を利用して殴ってくる武闘派の魔人。それだけ。
...問題は、コイツの動きに気付けなかったということ。隠密に優れているか、気付くよりも速く殴り飛ばしたのか。
...多分後者だろうな...なんかムカついてきた。なんでだろ。
そんなことを考えていると、また殴り飛ばされた。
キルン「痛て...」(あそこにある武器を取るしかないか...)
素早く培養カプセルを殴り付ける。だが...
キルン「痛った!クソ硬い!」
S1-000001「...」
キルン「無言で殴ってくるなよ!」
ギリギリで躱すが、ソイツの手は培養カプセルのガラスを軽々とぶち抜いた。
キルン「...俺じゃ特別製なのか他のと違って傷一つ付かなかったのに一撃で...」
S1-000001「...」
キルン「っと...考えてる暇は無い!」
素早く地を転がって拳を避け、二つの小さな鎌を手に取る。
[水平線]
個体名キルン=フィアビュレジが喰魂の魔双鎌に認められました。人間から喰魂の魔人へと進化しました。
喰魂の魔人固有スキル『喰魂』を取得。
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『喰魂』
喰魂の魔人固有スキル。殺害した生物の魂を喰らい力を増やすことが出来る。魂が弱ければ喰らっても旨味も強くなれる値も少ないが、確実に強くなる。殺した相手が強ければ旨味と値が多く、かなり強くなる。(ゲームの経験値システムと思えばOKです)ただし、殺害すればする程、人としての殺しに対する躊躇がなくなり、残忍な性格へ変わる。
[水平線]
『喰魂』により殺害したおよそ20万弱の魂の合計値により、ステータス値が20倍に跳ね上がりました。
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第4話「喰魂の魔人」終
次回 第5話「キルンvs.S1-000001」
キルン「ここの武器、脆いな...」
既に辺りには魔人だった残骸が散って、足音もキルンの物以外聞こえない。
[大文字][太字]来い...[/太字][/大文字]
不意に、声が聞こえた。
キルン「...誰だ?」
[大文字][太字]此方へ...来い...[/太字][/大文字]
キルン「...」
[大文字][太字]早く...[/太字][/大文字]
キルン「.........言ってみるか...」
施設の中を進んでいく。道中の鋼鉄の扉を破壊しながら進んでいくと、重厚な造りの扉が目に入った。
その部屋には一つの培養カプセルと様々な機械が見えた。機械の近くに一つの紙が置かれている。
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報告書4 TYI年3月4日
現在も人工『喰魂の魔双鎌』、SS1-00950の分子構造安定中。不安定化の兆候無し。完成と言って良いだろう。残念ながら適合者は依然見つかっていない。適合者さえ見つかれば完全な魔人を生成可能だと思われる。
Cエリア133部屋の魔導武装SS1-00049~02006は全て崩壊寸前。一度でも使えば壊れる。しかし、失敗作の魔導武装は壊れる寸前にオリハルコン並みの強度まで硬直してから砕け散るため、一撃限りならば脱走した魔人達に有効打を打てるだろう。
(そこから下は失敗作の魔人達の写真と能力等が書かれている)
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魔導武装の意味はよく分からないが、強い武器だということだけは見当がついた。そしてさっきまでは壊しまくっていたものは失敗作...と。
培養カプセルの中の武器は成功したものらしいが、今回は使う必要はないだろう...
さっきの怪物達は魔人というらしい。失敗作らしいが、戦闘能力は高そうだ。さっきまで殺していた魔人達も含まれているな。
キルン「!!」
次の瞬間。俺は大きく横に吹き飛ばされた。
キルン「...見るからに武闘派ってかんじだな。」
目の前にいるコイツは笠と白いマントで顔や身体が見えないが、裏拳で殴り飛ばされたようだ。唯一見えるその拳は赤い肉の塊が拳の形を成しているに過ぎないが、威力はすこぶる高い。先程の報告書にも書かれていたな。名前は確か、S1-000001。触手の魔人だ。胴体から生えた4本の鋭い触手と元々付いている手足を利用して殴ってくる武闘派の魔人。それだけ。
...問題は、コイツの動きに気付けなかったということ。隠密に優れているか、気付くよりも速く殴り飛ばしたのか。
...多分後者だろうな...なんかムカついてきた。なんでだろ。
そんなことを考えていると、また殴り飛ばされた。
キルン「痛て...」(あそこにある武器を取るしかないか...)
素早く培養カプセルを殴り付ける。だが...
キルン「痛った!クソ硬い!」
S1-000001「...」
キルン「無言で殴ってくるなよ!」
ギリギリで躱すが、ソイツの手は培養カプセルのガラスを軽々とぶち抜いた。
キルン「...俺じゃ特別製なのか他のと違って傷一つ付かなかったのに一撃で...」
S1-000001「...」
キルン「っと...考えてる暇は無い!」
素早く地を転がって拳を避け、二つの小さな鎌を手に取る。
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個体名キルン=フィアビュレジが喰魂の魔双鎌に認められました。人間から喰魂の魔人へと進化しました。
喰魂の魔人固有スキル『喰魂』を取得。
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『喰魂』
喰魂の魔人固有スキル。殺害した生物の魂を喰らい力を増やすことが出来る。魂が弱ければ喰らっても旨味も強くなれる値も少ないが、確実に強くなる。殺した相手が強ければ旨味と値が多く、かなり強くなる。(ゲームの経験値システムと思えばOKです)ただし、殺害すればする程、人としての殺しに対する躊躇がなくなり、残忍な性格へ変わる。
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『喰魂』により殺害したおよそ20万弱の魂の合計値により、ステータス値が20倍に跳ね上がりました。
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第4話「喰魂の魔人」終
次回 第5話「キルンvs.S1-000001」