蒼翼学園2年1組。
僕のクラスはそのクラスだ。ハッキリ口に出している訳じゃないけど、このクラスには"序列"がある。
そして、僕の序列は曖昧だ。そう、いうなれば空気。そこにいてもいなくても自分に逆らわなければ気にしない。そんな感じ。でも、このクラスは好ましくはないけれど、自らに害がある訳じゃない。だから、親がいた時ほど息苦しくはない。
「なぁー修斗ぉー。誰か良い娘紹介してくれよ~。最近めぼしいのがいなくてさ~。」
「慎也は女子に対して軽いんだよ。不誠実なの、良くないよ。」
桐谷 修斗。
天が二物...いや、三物を与えしハイスペックイケメン。
そして、女子からとても人気。
「やっぱり修斗君カッコいい~!!」
ほら、さっきの言葉でもう女子が黄色い声出してる。
僕には一生縁がないだろう。無いから目立たなくて助かってるが。
桐谷修斗はこの2年1組のトップと言えるだろう。
そして、そんな彼にくっついている腰巾着のポジションがさっきの皆川 慎也。桐谷修斗の親友と自称している。
尚、事実かどうかは分からない。
そして、他にも、もう1人のこのクラスのトップと言える人物。橘 結衣。
しっかり者で責任感がある。読書が趣味らしい。
慎也「結衣~。何読んでんだ?」
その瞬間、慎也が橘が読んでいる本を奪い取った。
一見虐めに見える...いや、虐めか。これは慎也の歪んだ愛情表現と言える。あれ。好きな子を虐めたくなるってやつ。
...とはいえ、見ていて気分が良いものでもない。
だが、僕にどうこうできることでもない。
ここで僕は、所詮空気なのだから。
修斗「慎也。返してやれ。そういうの、見ていて気分が悪い。」
慎也「悪ぃーな結衣♪調子乗ってたわ。許してちょ?」
ひったくるように本を取り返す橘。きっと睨み付ける。その瞬間、
なんの前触れもなく。
白い光が教室をほとばしった―――
[水平線]
そして、目を覚ました。そこはどうやら神殿のような場所だった。
天使のような翼を生やした女と偉そうな男数名が見える。
慎也「俺たちを異世界に召喚した!?ふざけるのも大概にしろよ!!」
慎也の怒鳴り声が聞こえた。
話から察するに僕達は異世界に召喚されたらしい。
そして、翼を生やした女が話し始めた。
「まあまあ、落ち着いていただけますか?貴方達は勇者に選ばれたのです。」
慎也「ハァ!?詳しく説明しやがれ!!」
翼を生やした女「勿論です。何故なら私、女神ルレナが召喚したのですから。単刀直入に言います。貴方達には力があります。その力で大魔王を倒して下さい!!」
一部の男子達が話し始める。
「これ異世界召喚じゃね?」
「だよね?」
「馬鹿。夢だよ、夢」
「夢の共有ってあるのか?」
「リアルすぎるって」
「あれか? クラス転移ってやつ?」
「転移は僕だけでよかったわ~。」
「同感。」
「このクラスでまとめて召喚じゃ全然選ばれてないよな。」
僕も一応知っている。
少し前に流行った小説やアニメのジャンルだ。
赤ん坊スタートの転生とやらではなかったようだが……。
ルレナ「それでは皆様、説明を始めさせていただきます」
説明を聞いて状況を少し理解できた。
こういうことらしい。
大魔王とやらがこの世界で復活した。
僕達が今いるここアラメレス王国では巨大な邪悪が現れるたび異世界から”選ばれし勇者”を召喚している。
召喚された勇者たちは過去に発生した邪悪を何度か打ち倒している。
ちなみに最後の召喚は200年ほど前。
今だと、勇者の存在は伝承として語られる程度だそうだ。
いくつか疑問もあるが、あんな翼を生やしているのを見ると信じがたいが、信じるしかない。
修斗「つまりその大魔王とやらを倒せと?」
ルレナ「そうなります」
修斗「ふーん。オレたちが協力しなかったら?」
ルレナ「あなたたちは元の世界へ戻ることができません」
修斗「戻る方法があるのか?」
ルレナ「あります。ですが、大魔王を倒さねば戻れないでしょう」
修斗「なぜ?」
ルレナ「あなた達はもう、勇者として召喚されました。世界があなた達を勇者と認めた。そうなると、次の勇者を召喚したり、今いる勇者を送り返すことは出来なくなります。大魔王を倒し、勇者としての役目が無くなるか、貴方達が全員死亡するまで...」
慎也「そんなの全部おまえらの都合だろうが! ざけんな! 大魔王とかおれたちには関係ねぇんだよ!」
ルレナ「どうかこの世界を救っていただけないでしょうか、勇者様」
慎也「ゆ、勇者ぁ? お......おれも勇者なのかよ?」
急に下手に出られたせいなのか。
はたまた”勇者”と呼ばれ、まんざらでもなかったのか。
弾けそうだった慎也の怒りが引っ込んだ。
誰だって自分の存在を持ち上げられて悪い気はしない。
あんな美女にとなれば、男ならなおさらだろう。
ルレナ「皆様全員が勇者なのです。」
僕のクラスはそのクラスだ。ハッキリ口に出している訳じゃないけど、このクラスには"序列"がある。
そして、僕の序列は曖昧だ。そう、いうなれば空気。そこにいてもいなくても自分に逆らわなければ気にしない。そんな感じ。でも、このクラスは好ましくはないけれど、自らに害がある訳じゃない。だから、親がいた時ほど息苦しくはない。
「なぁー修斗ぉー。誰か良い娘紹介してくれよ~。最近めぼしいのがいなくてさ~。」
「慎也は女子に対して軽いんだよ。不誠実なの、良くないよ。」
桐谷 修斗。
天が二物...いや、三物を与えしハイスペックイケメン。
そして、女子からとても人気。
「やっぱり修斗君カッコいい~!!」
ほら、さっきの言葉でもう女子が黄色い声出してる。
僕には一生縁がないだろう。無いから目立たなくて助かってるが。
桐谷修斗はこの2年1組のトップと言えるだろう。
そして、そんな彼にくっついている腰巾着のポジションがさっきの皆川 慎也。桐谷修斗の親友と自称している。
尚、事実かどうかは分からない。
そして、他にも、もう1人のこのクラスのトップと言える人物。橘 結衣。
しっかり者で責任感がある。読書が趣味らしい。
慎也「結衣~。何読んでんだ?」
その瞬間、慎也が橘が読んでいる本を奪い取った。
一見虐めに見える...いや、虐めか。これは慎也の歪んだ愛情表現と言える。あれ。好きな子を虐めたくなるってやつ。
...とはいえ、見ていて気分が良いものでもない。
だが、僕にどうこうできることでもない。
ここで僕は、所詮空気なのだから。
修斗「慎也。返してやれ。そういうの、見ていて気分が悪い。」
慎也「悪ぃーな結衣♪調子乗ってたわ。許してちょ?」
ひったくるように本を取り返す橘。きっと睨み付ける。その瞬間、
なんの前触れもなく。
白い光が教室をほとばしった―――
[水平線]
そして、目を覚ました。そこはどうやら神殿のような場所だった。
天使のような翼を生やした女と偉そうな男数名が見える。
慎也「俺たちを異世界に召喚した!?ふざけるのも大概にしろよ!!」
慎也の怒鳴り声が聞こえた。
話から察するに僕達は異世界に召喚されたらしい。
そして、翼を生やした女が話し始めた。
「まあまあ、落ち着いていただけますか?貴方達は勇者に選ばれたのです。」
慎也「ハァ!?詳しく説明しやがれ!!」
翼を生やした女「勿論です。何故なら私、女神ルレナが召喚したのですから。単刀直入に言います。貴方達には力があります。その力で大魔王を倒して下さい!!」
一部の男子達が話し始める。
「これ異世界召喚じゃね?」
「だよね?」
「馬鹿。夢だよ、夢」
「夢の共有ってあるのか?」
「リアルすぎるって」
「あれか? クラス転移ってやつ?」
「転移は僕だけでよかったわ~。」
「同感。」
「このクラスでまとめて召喚じゃ全然選ばれてないよな。」
僕も一応知っている。
少し前に流行った小説やアニメのジャンルだ。
赤ん坊スタートの転生とやらではなかったようだが……。
ルレナ「それでは皆様、説明を始めさせていただきます」
説明を聞いて状況を少し理解できた。
こういうことらしい。
大魔王とやらがこの世界で復活した。
僕達が今いるここアラメレス王国では巨大な邪悪が現れるたび異世界から”選ばれし勇者”を召喚している。
召喚された勇者たちは過去に発生した邪悪を何度か打ち倒している。
ちなみに最後の召喚は200年ほど前。
今だと、勇者の存在は伝承として語られる程度だそうだ。
いくつか疑問もあるが、あんな翼を生やしているのを見ると信じがたいが、信じるしかない。
修斗「つまりその大魔王とやらを倒せと?」
ルレナ「そうなります」
修斗「ふーん。オレたちが協力しなかったら?」
ルレナ「あなたたちは元の世界へ戻ることができません」
修斗「戻る方法があるのか?」
ルレナ「あります。ですが、大魔王を倒さねば戻れないでしょう」
修斗「なぜ?」
ルレナ「あなた達はもう、勇者として召喚されました。世界があなた達を勇者と認めた。そうなると、次の勇者を召喚したり、今いる勇者を送り返すことは出来なくなります。大魔王を倒し、勇者としての役目が無くなるか、貴方達が全員死亡するまで...」
慎也「そんなの全部おまえらの都合だろうが! ざけんな! 大魔王とかおれたちには関係ねぇんだよ!」
ルレナ「どうかこの世界を救っていただけないでしょうか、勇者様」
慎也「ゆ、勇者ぁ? お......おれも勇者なのかよ?」
急に下手に出られたせいなのか。
はたまた”勇者”と呼ばれ、まんざらでもなかったのか。
弾けそうだった慎也の怒りが引っ込んだ。
誰だって自分の存在を持ち上げられて悪い気はしない。
あんな美女にとなれば、男ならなおさらだろう。
ルレナ「皆様全員が勇者なのです。」