...今、俺の目の前には、大切な仲間が倒れている。
キルン「終わりだ。『ファメラーテ・古』」
そう、唱えた瞬間だった。視界に淡い白い光が見える。
これは...
キルン「転移魔法!?」
アレン達も戸惑っているのが分かる。
これは彼らが仕組んだわけでもなさそうだ。
次の瞬間、俺は森の中にいた。そして、近くの木は、存在しない種類の木だった。
キルン「ここはどこだ?」
過去にこんな樹木は存在しない。未来か、別の世界にでも飛ばされたか?
キルン「ん?」
俺のスキル『異空格納』が消えている。シャルもいない。
キルン「...引き離されたか?まあ良い。アイツは俺から見てもサイコパスだったしいつか殺す必要があると思ってたし。寧ろ手間が省けた。今のアイツならガトス達でも倒せるだろ。」
そう呟いたその時。背後から沢山ナニカが現れた。
人喰い妖怪1「ひゃっ…いい匂いだ」
人喰い妖怪2「ふふふ、こっちだぞ」
人喰い妖怪3「食べ頃だな、うひひ」
人喰い妖怪4「さあ、捕まえろ!」
それらの数はざっと100を越えている。
キルン「チッ、面倒だな。消えろ。『ファメラーテ・古』」
妖怪達の虐殺が始まる…
[水平線]
夜の森。霧の泉の近く。
辺りには妖怪の骸が点々と横たわっていた。血の気を失った顔、鋭い爪を残したまま硬直する体。どれも好戦的な人喰い妖怪ばかりで、村人や人間にとっては天敵とされる存在だった。
その異様な光景を、スキマの向こうから八雲紫は静かに眺めていた。
紫「……これは、ただの乱闘じゃないわね」
唇に扇を寄せ、瞳を細める。妖怪同士の小競り合いで済む量ではない。まるで狩られたかのように整然と倒れている。
気配を探るが、何も感じられない。
普通なら残滓でも漂うはずの「妖気」「霊気」さえ掴めなかった。
ただ、目視だけはできた――霧の泉に近づく人影。
それは人間の姿をしていた。
服装もこの幻想郷では見慣れない造りで、外の世界の者と推測できる。
だが、その周囲に一切の気配はない。まるで存在感を拒絶するように。
紫は眉を寄せながらも、すぐには動かなかった。
紫「……妙ね。まずは死体を調べる方が先かしら」
彼女は合理的に判断する。犯人を見つけても、正体も力も知らないまま接触するのは危うい。まずは手掛かりを拾うべき。
そうして紫が妖怪の死体に視線を移している間に――
霧の泉のほとりで、その人影は力尽きるように崩れ落ちた。
同じ頃、別の方向から紅魔館の主レミリア・スカーレットが、従者の美鈴を伴って歩み寄っていた。彼女は森に満ちる異様な空気に目を細め、人影へと近づく。
レミリア「ふふ……面白い子を見つけたわね」
レミリアは紫の存在に気づいていた。だが一瞥するだけで、何も言わない。
紫は逆に、紅魔館の主が背後に迫っていることにまるで気付かず、黙々と死体を観察していた。
やがて、泉に倒れたその「外来の人間」を、美鈴に抱えさせる。
紫が顔を上げたときには、もうその姿は霧に紛れ、消え去っていた。
紫「……ふうん。死体ばかり見ていたら、肝心な獲物を取り逃がしたようね」
小さく吐息をつきながら、紫は再び目を細めた。
キルン「終わりだ。『ファメラーテ・古』」
そう、唱えた瞬間だった。視界に淡い白い光が見える。
これは...
キルン「転移魔法!?」
アレン達も戸惑っているのが分かる。
これは彼らが仕組んだわけでもなさそうだ。
次の瞬間、俺は森の中にいた。そして、近くの木は、存在しない種類の木だった。
キルン「ここはどこだ?」
過去にこんな樹木は存在しない。未来か、別の世界にでも飛ばされたか?
キルン「ん?」
俺のスキル『異空格納』が消えている。シャルもいない。
キルン「...引き離されたか?まあ良い。アイツは俺から見てもサイコパスだったしいつか殺す必要があると思ってたし。寧ろ手間が省けた。今のアイツならガトス達でも倒せるだろ。」
そう呟いたその時。背後から沢山ナニカが現れた。
人喰い妖怪1「ひゃっ…いい匂いだ」
人喰い妖怪2「ふふふ、こっちだぞ」
人喰い妖怪3「食べ頃だな、うひひ」
人喰い妖怪4「さあ、捕まえろ!」
それらの数はざっと100を越えている。
キルン「チッ、面倒だな。消えろ。『ファメラーテ・古』」
妖怪達の虐殺が始まる…
[水平線]
夜の森。霧の泉の近く。
辺りには妖怪の骸が点々と横たわっていた。血の気を失った顔、鋭い爪を残したまま硬直する体。どれも好戦的な人喰い妖怪ばかりで、村人や人間にとっては天敵とされる存在だった。
その異様な光景を、スキマの向こうから八雲紫は静かに眺めていた。
紫「……これは、ただの乱闘じゃないわね」
唇に扇を寄せ、瞳を細める。妖怪同士の小競り合いで済む量ではない。まるで狩られたかのように整然と倒れている。
気配を探るが、何も感じられない。
普通なら残滓でも漂うはずの「妖気」「霊気」さえ掴めなかった。
ただ、目視だけはできた――霧の泉に近づく人影。
それは人間の姿をしていた。
服装もこの幻想郷では見慣れない造りで、外の世界の者と推測できる。
だが、その周囲に一切の気配はない。まるで存在感を拒絶するように。
紫は眉を寄せながらも、すぐには動かなかった。
紫「……妙ね。まずは死体を調べる方が先かしら」
彼女は合理的に判断する。犯人を見つけても、正体も力も知らないまま接触するのは危うい。まずは手掛かりを拾うべき。
そうして紫が妖怪の死体に視線を移している間に――
霧の泉のほとりで、その人影は力尽きるように崩れ落ちた。
同じ頃、別の方向から紅魔館の主レミリア・スカーレットが、従者の美鈴を伴って歩み寄っていた。彼女は森に満ちる異様な空気に目を細め、人影へと近づく。
レミリア「ふふ……面白い子を見つけたわね」
レミリアは紫の存在に気づいていた。だが一瞥するだけで、何も言わない。
紫は逆に、紅魔館の主が背後に迫っていることにまるで気付かず、黙々と死体を観察していた。
やがて、泉に倒れたその「外来の人間」を、美鈴に抱えさせる。
紫が顔を上げたときには、もうその姿は霧に紛れ、消え去っていた。
紫「……ふうん。死体ばかり見ていたら、肝心な獲物を取り逃がしたようね」
小さく吐息をつきながら、紫は再び目を細めた。