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闇に堕ちる勇者 ~再現の魔人と人間達~

#92

総力戦3

〈side レイ&ガララ&スライ〉
零「ふう、これで、大体50体かな?随分倒したと思うけど...」
ガララ「『カオスブレス』!まだまだいるな...」
スライ「現在私達が倒した数は合計84といったところでしょうか。」
零「...確か、報告だとこの兵士達は千を超えてるんだっけ?」
スライ「そうですね。」
ガララ「...まだ1/10すら終わってないのか...」
スライ「それよりも、此方に近付いてくるあの三体の幹部達の方が厄介そうです。」
零「...何の能力か分かる?」
スライ「無理です。1対1の状況に持ち込みましょう。此方はただの即席チーム。上手く立ち回れるとは思えません。」
零「分かった。2人は私が合図したら左右の広場に向かって。たぶん相手は相手する対象を既に決めてるみたいだから。」
スライ「分かりました。では私は左に行くのでガララは右に行って下さい。」
ガララ「よく分からんが右に行けばいいんだな。了解した。」
零「行って!」
零の指示により、2人は左右に別れる。それに追従して2人の幹部が追った。
零「『[漢字]研磨[/漢字][ふりがな]グラインド[/ふりがな]』!」
幹部『緑彩流・縁故』
凄まじく研ぎ澄まされた剣と凄まじい自然の剣がぶつかる。
零「『グラインド』!」
幹部『緑彩流・翠風』
ただの変哲もない石。しかし、最高の威力を持った石と幹部の放つ風圧がぶつかり相殺する。
零は一瞬の間も無く距離を詰め、追撃しようとするが、幹部に素早く避けられ、蹴りを貰ってしまう。お互いの技はほとんどが相殺されているが、魔力の消費量は零の方が多く、零は劣勢だった。
幹部『緑彩流・樹神...
零(これは...最大のエネルギーを込めている。確実に仕留める気...なにか、奇策はないものだろうか?回避だけなら可能だが、そうした時、すぐに間合いを詰められて、追撃を食らうだけね。)
そして、後ろに誰もいないか確認した。後ろに人はおらず、ただただ静かな建物が並んでいて...
零(これだ!これを利用すれば勝てる!)
幹部が技を放つ。そして、それにより後ろにある建物に壊滅的なダメージが入り、倒れる。幹部は考えた。この建物が倒れてきたところで自分がダメージを受けることはないと。そう、一瞬考えた...故に、気付かなかった。
...零が建物が倒れる範囲外にいることに。あと2秒。それだけあれば建物が倒れる前に零を殺せたことに。
零は何度も使ったこの能力を[漢字]建物に使った[/漢字][ふりがな]・・・・・・[/ふりがな]。
零「『[漢字]研磨[/漢字][ふりがな]グラインド[/ふりがな]』!」
こうして、零によって大きな質量攻撃になった建物に幹部は押し潰された。
〈side スライ&ガララ〉
ガララ「チッ面倒すぎることになった!お前のせいだからな!」
スライ「それは、お互い様では?」
彼らを追い詰めていたのは最悪のペアだった。最初はお互いが分かれていたのだが、途中でまた合流してしまった。外見は背が低い女と、背が高い男だ。心なしか、女の方が笑っている気がして...次の瞬間、スライはガララを吹き飛ばして回避した。彼らが居た場所はえぐり取られたような地形になっていた。
ガララ「おい、スライム!お前は女の方を相手しろ!」
スライ「ええ、言われなくともそうします。」
相手はコンビネーションが上手く、対処できない。負ける。スライはそんな未来を感じ取った。そして、決意する。主以外には使わないと決めていた技を。一度ガララにつかう。もしもここで負けたらもう二度と敬愛し、共にいたいと思う自らの主と会えなくなる。そんな予感がしたからだ。
スライ「『[漢字]接続[/漢字][ふりがな]コネクト[/ふりがな]』」
それにより、ガララとキルンの魔力、スキルが共有される。
スライ「ガララ、今私はこの状態を維持するので精一杯です。貴方も一撃を放つだけで疲弊し、もうこの戦いにおいて動けなくなるでしょう。ですが、これなら勝てます。ガララ、お願いできますか?」
ガララ「嗚呼、任せろ!古より燃え盛りわれらに恵みを与えるヒノカの神よ我に燃え盛る加護を!二十段式展開『ファメラーテ・古』!」
キルンに比べれば数は少ないし、精度も低い。しかし、それは紛れもなく、強く、一気に敵の1/3を削り取った。そして、それだけの功績を残した2人は倒れ込み、安らかに眠るのだった。

第87話「総力戦3」終
次回 第88話「総力戦4」
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2025/06/10 17:01

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