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自殺描写あり

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形骸

#21

手紙と花

木村 蓮    花… スターチス
『○○へ。元気にやってる? そっちでもトロンボーン吹いてる? 俺は春から地元の会社で働くことになったよ。相変わらずいじられキャラだけど、○○と男友達みたいにふざけ合ってたあの頃のおかげで、どこに行ってもすぐ人と仲良くなれてる。あの日、お前が「忘れて」って書いた裏面を見つけたとき、めちゃくちゃ腹が立ったし、悲しかった。そんなの勝手すぎるだろって。でも、十年経った今なら分かるよ。お前は俺たちを傷つけないために、あえて突き放そうとしたんだよな。でも、俺はやっぱり忘れないよ。忘れたくないから。○○と笑い転げた毎日は、俺の人生で一番最高な思い出になってるよ。これからもずっと、覚えてるから。近くで応援してくれよ。』

白石 里奈  花…ひまわり
『●●、久しぶり!今、私は大学を卒業して、春から中学校の先生になるんだ。●●みたいに、周りから「優等生」って言われて苦しんでいる子がいたら、今度は私が絶対に気づいてあげられるように、そんな先生になりたくて頑張ったんだよ。●●はすごく優しくて、周りがちゃんと見れて、私の最高の理解者。音色は「私なんて忘れて」って言ったけど、そんなの無理に決まってるじゃん。あんなに完璧な仮面を被ってた●●が、最期に手紙の裏に残したあの本音、ずっと忘れなかった。助けられなくて悔しかったよ。●●のことは絶対忘れない。ずっとずっと大好きだよ。出会えてよかった。』

森 陽菜   花…リンドウ
『●●ちゃんへ。私は大学で福祉の勉強をして、春から相談員として働くよ。あの頃、私は●●の一番の話し相手って言ってくれてたよね。愚痴を聞いたり、変な話をして盛り上がったり、本当にたくさんの時間を一緒に過ごしたよね。でも、私は●●ちゃんの本当の苦しさに気づけなかった。いつもの冗談だと思って、聞き流しちゃったことが今でも悔しくてたまらないよ。●●ちゃん、話せるのが最後なら、どうしてあの時、もっともっと私に愚痴を言ってくれなかったの。私はもっと、●●ちゃんの辛い、苦しい部分も全部聞きたかったよ。でも、●●ちゃんがくれた楽しかった時間は消えない。私を一番の話し相手に選んでくれてありがとう。絶対に忘れないよ。いつまでも覚えてるからね。』

橘 千歳    花…ヘリクリサム
『●●。●●のボケ、今でもみんなで集まるたびに擦り倒してるよ。忘れるわけないじゃん、あほ●●。●●とは一番近くにいて、お互いにボケてツッコミ合う最高の相棒だったね。あんたのいないトロンボーンの隣の席は、十年間ずっと、風が通り抜けるみたいに寂しかったよ。でもね、私は●●の分までアルトサックスを吹き続けた。あんたが「忘れて楽しく過ごして」って言ってくれたから、私は私の人生を、最高に楽しく、全力で奏ていく。そっちで退屈してたら、いつか私が●●にツッコミを入れに行ってあげるから、大人しく待っててよね。それまで絶対に忘れないし、忘れさせないよ。』

水野 ほのか  花…アルストロメリア(ピンク)
『●●ちゃん、私は、約束通り、この春に獣医の国家試験に合格したよ。覚えているかな...あの頃、アニメの話ばかりしていた私たちが、一度だけ真面目な将来の話をしたこと。私が「いつか傷ついた動物たちを救う、優しい獣医さんになりたい」って言ったら、●●ちゃんはは「ほのかにぴったりだね、絶対なれるよ」って、誰よりも熱く応援してくれたよね。あの時の言葉が嬉しくて、私、十年間ずっと頑張れたんだよ。●●ちゃんは「私なんて忘れて」って書いたけど、私は●●ちゃんに夢を肯定してもらったあの瞬間は、一生忘れない。これからは獣医として、たくさんの小さな命の悲しみに寄り添っていくね。私を信じてくれて、本当にありがとう。』

西野 日向   花…かすみ草
『●●。大学でもずっとホルンを続けて、この春から一般の吹奏楽団に入ることになりました。バレー部で学校を休みがちだったのに、吹奏楽部に温かく迎え入れて、いつも面白いことを言って笑わせてくれた●●。みんなの足を引っ張らないように必死に練習しているところを●●だけは気づいてくれて、褒めてくれたよね。●●が『日向のホルンは世界一心地いい音』って遺してくれたから、自分の音に自信を持てた。同じ一年生として出会えて、一緒に音楽ができて、私は本当に幸せでした。●●がくれた眩しい未来を、これからも笑顔で真っ直ぐに吹き鳴らしていくよ。今までたくさん笑わせてくれて、ありがとう。これからは俺が笑わせにいくから。』

上原 未羽   花…マーガレット(白)
『◆◆、私はね、この春から京都で舞妓さんとして、本格的に日本の伝統的なお座敷に立って、たくさんの人を華やかな笑顔にする夢を叶えたよ。小学校の時からずっと一緒で、部活でもよく恋バナをしたり、ふざけ合ったりしたよね。「the女の子」って言われる私と、クールな◆◆。一見バラバラだったけど、私は◆◆の優しさにいつも甘えてばかりだった。転部してきた私を真っ先に気にかけてくれてありがとう。一番長く◆◆のことを見てきたのに、優等生っていうプレッシャーに押しつぶされそうになっていた限界に、気づいてあげられなくてごめんね。でも、◆◆が「忘れて楽しく遊んでね」って言ってくれたから、私、◆◆の分まで、自分の大好きな華やかな世界で人生を全力で楽しむって決めたの。これからは着物を着て、たくさんの人を笑顔にしていくから、ずっと空から眩しい光で満ちた未来を見守っててね。』

作者メッセージ

花言葉

スターチス…変わらぬ心、永久不滅
向日葵ひまわり…あなただけを見つめている、憧れ
リンドウ…あなたの心に寄り添う、誠実
ヘリクリサム…永遠の記憶、不滅の愛
アルストロメリア(ピンク)…未来への躍進、持続
かすみ草…感謝、清らかな心
マーガレット(白)…真実の友情、信頼

2026/07/03 01:11

しゅーりっく
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ヒューマンドラマ病み自殺描写あり

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