閲覧前に必ずご確認ください
自殺描写あり
夢小説設定
×
○○がいなくなって10日
突然の相棒の不在
私たちはいつもの音楽室へと集まった
放課後の教室にはいつもならと楽器の音色が響いているはずだった
しかし今のそこには、ただ重苦しい沈黙だけが横たわっている
私は、親友の●●がいない空間で、ただ立ち尽くしていた
里奈も蓮も陽菜も、全員が言葉を失っていた
蓮「……なぁ。○○、これで終わりって、本気なのかよ」
蓮が拳を握りしめ、床を睨みつけながら掠れた声を絞り出す
誰も答えない
日向は、●●からの優しい言葉が綴られた便箋を、
今日もボロボロになるほど両手で強く握りしめている
日向は吹奏楽部に入って学校にちゃんとくるようになった
来るようになったのは●●という存在があったから
手紙には、日向の努力をちゃんと見ていること、
出会えて幸せだったことが●●らしい優しい言葉で書かれていた
あの日、それを読んだ瞬間は誰もがパニックで、
涙で視界が滲んで、ただ泣き叫ぶことしかできなかった
陽菜「気づけなかった……」
陽菜が顔を覆って涙を流していた
一番の話し相手だったはずなのに
音色の理由のない苦しさに誰も触れられなかった
日向「……あ」
うつむいて手紙を見つめていた日向が、小さく声を漏らした
日向は、一週間ずっと握りしめていた便箋を何気なく裏返した拍子に
そこに小さな文字があることに、今さっき気がついたようだった
日向「ねえ、これ…裏にも何か書いてある…」
日向の震える指が指し示した先を、私たちは息を呑んで覗き込んだ
そこには、表の丁寧な文字とは少し違う
まるで掠れる息を絞り出すようにして書かれた
殴り書きのような音色の文字が遺されていた
『これがみんなと話せる、本当の、本当の最後。私のことなんて忘れて、みんなで楽しく過ごしてね。世界一優しいみんなに会えて、こんな私に構ってくれて、ありがとう。こんなに素敵なみんななら何にでもなれるよ。』
――忘れて、楽しく過ごして
今さっき見つかった、あまりにも残酷な追伸
その二行を目にした瞬間、日向は手紙を胸に抱きしめ、泣き崩れた
里奈が息を呑み、蓮が唇を血がにじむほど噛み締める
千歳「忘れられるわけないじゃんッ…●●…ッ」
私は窓の外の夕焼けを見つめ、心の中で相棒に毒づいた
あんなに温かい言葉を一人ひとりに遺しておいて
最後に自分を忘れて楽しめだなんて
みんななら何にでもなれるって…
みんなとの時間が楽しかったなら、まだここにいてよ
もう二度と、私たちは●●と話すことも、
●●にツッコミを入れることもできない
本当に、これが最後になってしまったんだ
●●のいない、部活再開の初日
私たちは●●が遺した歪んだ空白と、
今さっき突きつけられた最後のメッセージを胸に抱えたまま、
それでも前を向いて楽器を持たなければならないという、
無情な日常の始まりに立ち尽くしていた
突然の相棒の不在
私たちはいつもの音楽室へと集まった
放課後の教室にはいつもならと楽器の音色が響いているはずだった
しかし今のそこには、ただ重苦しい沈黙だけが横たわっている
私は、親友の●●がいない空間で、ただ立ち尽くしていた
里奈も蓮も陽菜も、全員が言葉を失っていた
蓮「……なぁ。○○、これで終わりって、本気なのかよ」
蓮が拳を握りしめ、床を睨みつけながら掠れた声を絞り出す
誰も答えない
日向は、●●からの優しい言葉が綴られた便箋を、
今日もボロボロになるほど両手で強く握りしめている
日向は吹奏楽部に入って学校にちゃんとくるようになった
来るようになったのは●●という存在があったから
手紙には、日向の努力をちゃんと見ていること、
出会えて幸せだったことが●●らしい優しい言葉で書かれていた
あの日、それを読んだ瞬間は誰もがパニックで、
涙で視界が滲んで、ただ泣き叫ぶことしかできなかった
陽菜「気づけなかった……」
陽菜が顔を覆って涙を流していた
一番の話し相手だったはずなのに
音色の理由のない苦しさに誰も触れられなかった
日向「……あ」
うつむいて手紙を見つめていた日向が、小さく声を漏らした
日向は、一週間ずっと握りしめていた便箋を何気なく裏返した拍子に
そこに小さな文字があることに、今さっき気がついたようだった
日向「ねえ、これ…裏にも何か書いてある…」
日向の震える指が指し示した先を、私たちは息を呑んで覗き込んだ
そこには、表の丁寧な文字とは少し違う
まるで掠れる息を絞り出すようにして書かれた
殴り書きのような音色の文字が遺されていた
『これがみんなと話せる、本当の、本当の最後。私のことなんて忘れて、みんなで楽しく過ごしてね。世界一優しいみんなに会えて、こんな私に構ってくれて、ありがとう。こんなに素敵なみんななら何にでもなれるよ。』
――忘れて、楽しく過ごして
今さっき見つかった、あまりにも残酷な追伸
その二行を目にした瞬間、日向は手紙を胸に抱きしめ、泣き崩れた
里奈が息を呑み、蓮が唇を血がにじむほど噛み締める
千歳「忘れられるわけないじゃんッ…●●…ッ」
私は窓の外の夕焼けを見つめ、心の中で相棒に毒づいた
あんなに温かい言葉を一人ひとりに遺しておいて
最後に自分を忘れて楽しめだなんて
みんななら何にでもなれるって…
みんなとの時間が楽しかったなら、まだここにいてよ
もう二度と、私たちは●●と話すことも、
●●にツッコミを入れることもできない
本当に、これが最後になってしまったんだ
●●のいない、部活再開の初日
私たちは●●が遺した歪んだ空白と、
今さっき突きつけられた最後のメッセージを胸に抱えたまま、
それでも前を向いて楽器を持たなければならないという、
無情な日常の始まりに立ち尽くしていた