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便箋を広げると、◆◆のまるくて綺麗な字が並んでいた
『未羽、小学校の5年生の時に仲良くなってからずっと仲良くしてくれてありがとう。未羽はいつもハキハキと私にツッコんでくれるから、実は中学校でまた同じクラスになったとき、少しだけドキドキしていたんだよ。でもね、未羽が昔と変わらない笑顔で話しかけてくれたから、周りの目を気にして「優しくて頼れる人」を演じるのに少しだけ疲れちゃう日も、未羽といる時間だけは、まるで小学校の放課後に戻れたような、不思議な安心感がありました。未羽には、私のくだらない強がりなんて全部お見通しだったのかな。もしそうだったら、恥ずかしいな…みんなには言えない私の苦しみも、未羽の隣にいるときだけは、すっと消えていくみたいだったんだよ。黙っていなくなっちゃって、たくさん驚かせてごめん。ずっと綺麗で、真っ直ぐのままで生きてね。私をただの幼馴染として、静かに隣にいさせてくれてありがとう。未羽の優しさに、私はずっと甘えていたのかもしれません。ずっとずっと大好きだったよ。私の強がりに、くだらない話に、わがままに付き合ってくれてありがとう。誰よりも優しく寄り添ってくれるトランペットの音は、私が聴いた中で一番色鮮やかで、でも、包容力がある音でした。未羽の進む未来が、未羽らしく真っ直ぐな優しい光で満ちていますように。』
私は、静かに下を向いていた。涙が視界を遮り、手元にある◆◆の文字が歪んでいく
大粒の涙がスカートにポタポタと落ちて、黒い染みをいくつも作っていった
一緒にいる時、いつも笑顔になぜか違和感を覚えていた
◆◆笑顔の裏にある、無理をした表情
小学校の頃の、まだ何も飾っていなかった◆◆を知っていた
だからあの優等生みたいな綺麗な笑顔を不自然だと感じ取った
手紙の中の◆◆は、私がその昔とのギャップに気づいていた
気づいていながら一歩踏み込めずにいた
何一つ知らないただの幼馴染という関係に甘えて、いつでも話を聞けると言い訳をした
私はただ見守るフリをしていただけだった
未羽「...つっこむこともッ助けることもできなかった...ッ」
擦れた声で、小さく呟いた
私は◆◆の苦しみに気づいてたよ無理をして笑っていることも前から引っかかってた
小学生の頃仲良く遊んだ私だから◆◆の本当の笑顔を、誰よりも知っていたはずなのに
手紙の中で◆◆が愛おしんでくれているツッコミ、昔に戻れたと思える安心感
幼馴染という関係は、ただの私の甘えでしかない
◆◆の仮面を剥ぎ取るための、本音を引っ張り出すための役には立たなかった
嫌がられるのを、嫌われるのを恐れて◆◆を苦しみから助けることはできなかった
気づいていたのに、私はいつでも話せるからって、そのまま◆◆を過去にしてしまった
お節介だと思われる覚悟で強引に踏み込んでいれば...
踏み込めば◆◆は自分の変化を受け止めてくれる人がいると分かっていたかもしれない
聞いていたら今日も私の隣であの頃の飾らない本物の笑顔を見せてくれたかもしれないのに
底の抜けたような絶望。私は溢れる大粒の涙を拭うことができなかった
『未羽、小学校の5年生の時に仲良くなってからずっと仲良くしてくれてありがとう。未羽はいつもハキハキと私にツッコんでくれるから、実は中学校でまた同じクラスになったとき、少しだけドキドキしていたんだよ。でもね、未羽が昔と変わらない笑顔で話しかけてくれたから、周りの目を気にして「優しくて頼れる人」を演じるのに少しだけ疲れちゃう日も、未羽といる時間だけは、まるで小学校の放課後に戻れたような、不思議な安心感がありました。未羽には、私のくだらない強がりなんて全部お見通しだったのかな。もしそうだったら、恥ずかしいな…みんなには言えない私の苦しみも、未羽の隣にいるときだけは、すっと消えていくみたいだったんだよ。黙っていなくなっちゃって、たくさん驚かせてごめん。ずっと綺麗で、真っ直ぐのままで生きてね。私をただの幼馴染として、静かに隣にいさせてくれてありがとう。未羽の優しさに、私はずっと甘えていたのかもしれません。ずっとずっと大好きだったよ。私の強がりに、くだらない話に、わがままに付き合ってくれてありがとう。誰よりも優しく寄り添ってくれるトランペットの音は、私が聴いた中で一番色鮮やかで、でも、包容力がある音でした。未羽の進む未来が、未羽らしく真っ直ぐな優しい光で満ちていますように。』
私は、静かに下を向いていた。涙が視界を遮り、手元にある◆◆の文字が歪んでいく
大粒の涙がスカートにポタポタと落ちて、黒い染みをいくつも作っていった
一緒にいる時、いつも笑顔になぜか違和感を覚えていた
◆◆笑顔の裏にある、無理をした表情
小学校の頃の、まだ何も飾っていなかった◆◆を知っていた
だからあの優等生みたいな綺麗な笑顔を不自然だと感じ取った
手紙の中の◆◆は、私がその昔とのギャップに気づいていた
気づいていながら一歩踏み込めずにいた
何一つ知らないただの幼馴染という関係に甘えて、いつでも話を聞けると言い訳をした
私はただ見守るフリをしていただけだった
未羽「...つっこむこともッ助けることもできなかった...ッ」
擦れた声で、小さく呟いた
私は◆◆の苦しみに気づいてたよ無理をして笑っていることも前から引っかかってた
小学生の頃仲良く遊んだ私だから◆◆の本当の笑顔を、誰よりも知っていたはずなのに
手紙の中で◆◆が愛おしんでくれているツッコミ、昔に戻れたと思える安心感
幼馴染という関係は、ただの私の甘えでしかない
◆◆の仮面を剥ぎ取るための、本音を引っ張り出すための役には立たなかった
嫌がられるのを、嫌われるのを恐れて◆◆を苦しみから助けることはできなかった
気づいていたのに、私はいつでも話せるからって、そのまま◆◆を過去にしてしまった
お節介だと思われる覚悟で強引に踏み込んでいれば...
踏み込めば◆◆は自分の変化を受け止めてくれる人がいると分かっていたかもしれない
聞いていたら今日も私の隣であの頃の飾らない本物の笑顔を見せてくれたかもしれないのに
底の抜けたような絶望。私は溢れる大粒の涙を拭うことができなかった