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探偵やってるってことは死体とかも当然必要だよネってことです。
2年程度の時がたった。僕は[下線]16歳[/下線]になって、桜に少し背が近づいた。
「[大文字]さ~く~ら~![/大文字]ねぇ、なんで僕がこんなことやらなきゃダメなの?[大文字][大文字]めんどくさ~い![/大文字][/大文字]」
「そんなこと言わないでよ…勉強したことないんだから、やっとかないと!」
「も~解けた~」
高校生が解く問題の印刷されたプリントをピらピラと動かす。
「…[明朝体]正解[/明朝体]。本当にちーちゃん頭いいね…。」
[大文字]「[太字]ちーちゃん[/太字]言うな!僕は[太字]男[/太字]だ!16![大文字]16歳だよ!![/大文字]」[/大文字]
相変わらず僕のことをちゃん付けで呼ぶし、何かと幼子のように接してくる。本当にやになっちゃうよ。
「…ちーちゃんはさ、[漢字]こっち[/漢字][ふりがな]表[/ふりがな]に来たの、やりたいことでもあったの?」
「[小文字]あー[/小文字]。出てから考えようって思ってたけど、結局、桜となんだかんだで落ち着くでいて決めてなかった。」
目を開けて、深く考える。翠目が光に反射して煌めいた。
「首領の側近みたいな立ち位置だったけど、故郷滅ぼしてもなんも言わなくてさ。嫌になっちゃった。僕も、[漢字]あんな風[/漢字][ふりがな][大文字]首領みたいに[/大文字][/ふりがな]に冷たくなるのかな~って。」
「故郷滅ぼして何も言わない…か。冷たいね。」
「[明朝体]冷たかった。[/明朝体]僕に聞いたんだから[大文字]君も[/大文字]答えてよね!」
「分かってるよ。私は…殺すはずの人がいてさ。本当はその人を殺す任務で、私が殺すことになってたけど、その人に情が沸いちゃって…向いてないな~ってやめた。」
どこか寂しげな表情で僕を見た。へぇ、殺すはずの人か…[大文字]誰のことかな~?[/大文字]マフィアに入り浸ってた[下線]僕には丸分かり[/下線]だけど。
「…[大文字]ふつう![大文字]つまんない‼[/大文字][/大文字]」
「ちーちゃんは私に何を求めてるの?」
苦笑して、僕を見る目は不思議と[明朝体]濁っている[/明朝体]ように見えた。
「[大文字]今日は?[/大文字]桜、どこかに出かけるんでしょ?」
[大文字]「え!?私今日のこと[大文字]何も[/大文字]話してないよ⁉」[/大文字]
「僕に見抜けないものはないからね~!僕に何か隠そうとするなんて100年…[大文字][大文字]否[/大文字]、1,000年早い![/大文字]」
桜が手に持っているブラウスはお気に入りで、[下線]特別なことをする日[/下線]にしか着ない。時計を何度も見てる…ってことは、[下線]時間内に何かをする、どこかに行く[/下線]ってことだからね。
「えっとね、今日、ちーちゃんの[太字]誕生日[/太字]でしょ?」
「[小文字]え…[/小文字][大文字]あ、[/大文字]うん、確かね。」
「今年までは、[大文字]いろいろ忙しくってお祝いできなかったからさ![/大文字]今年はお祝いしてあげたいなって思って[大文字]![/大文字]」
誕生日を祝われるなんて[下線]初めて[/下線]だ…。誕生日は僕にとって[太字]最悪の日[/太字]だ。悪霊の子がまた今年も生きたと里中から罵られる。自分でもこの日が嫌いで[小文字]嫌いで[/小文字]…しょうがなかった。
何だろう、この気持ち…名前でもついてないかな。
「[大文字]『嬉しい』[/大文字]って、言うんだよ。」
「…心、読めるんだ。」
「…私は、[漢字]精神感応[/漢字][ふりがな][大文字]テレパシー[/大文字][/ふりがな]を使えるの。たまに、だけどね。」
かという[下線]僕も[/下線]能力者だ。能力は『[漢字]計量心理学[/漢字][ふりがな][大文字]サイコメトリー[/大文字][/ふりがな]』。いわゆる[明朝体]超能力[/明朝体]と呼ばれるものの一つだ。モノを触ることで、ものがどのよう作られ、どのような人の手を渡り、目の前にあるのか。そのような物の記憶を読み取ることができる。まあ、これは能力の応用なのだが、人に触れることによって[太字]人の記憶[/太字]も読み取れる。
「じゃ、そろそろ行くんでしょ?ほら、君がそわそわしてる間に僕、準備終わってるから。」
「[大文字]…‼[/大文字]うん、いこっか!」
そのあと、僕と桜は大きなデパートに行った。いつもはあまり食べない食事、きれいな服、僕の興味を引いていく。あっという間に時間が過ぎて、夕方になった。
「ちーちゃん、お願いがあるんだ。」
[中央寄せ][下線]「私のこと、探しに来てね。」
[/下線][/中央寄せ]
そういって、桜の体を鉛玉が貫いた。そのまま倒れ込む。[明朝体]僕は何もできずに立ち尽くした。[/明朝体]
[大文字]「桜がいた[漢字]ところ[/漢字][ふりがな]マフィア[/ふりがな]か!」[/大文字]
桜の体を黒塗りの車がさらっていく。そのまま僕は銃弾の雨にさらされる。
[大文字][大文字]「ッ゛ぅ…。」[/大文字][/大文字]
路地裏に逃げ込んで頭を押さえる。恐らく桜はこうなることは知っていた。じゃあ、[大文字]なぜ?[/大文字][太字]なぜ僕をわざわざ[下線]連れ出した[/下線]?[/太字]
ぬるりとした触感が背筋に冷や汗を伝らせる。
「[大文字]頭部の出血…![/大文字]諦めて帰った…[小文字]か。[/小文字]」
あたりは静まり返った。銃弾のかすった頭を押さえながら燃え盛るような紅の方へと歩いた。
「さすがに…証拠隠滅はするよねぇ。」
燃え盛る[明朝体]『家』だったモノ[/明朝体]を見据えて、背を向けた。
「[大文字]探しに来い[/大文字]って…面倒くさいことを君は依頼するものだね。僕は、桜、君を探すよ―[漢字]どんな姿でもね。[/漢字][ふりがな][大文字]たとえ死んでいてもね[/大文字][/ふりがな]」
やれやれと眼鏡をかけなおす。
[水平線]
数か月後、とある組織が冥界市に創立された。その名も
[中央寄せ]【[大文字][大文字]私立探偵社『ミライノ』[/大文字][/大文字]】[/中央寄せ]
[漢字]一人の探偵[/漢字][ふりがな][大文字]蓬莱千尋[/大文字][/ふりがな]と、十人十色の仲間たちが織り成す、[明朝体]顛末記である。[/明朝体]
「[大文字]さ~く~ら~![/大文字]ねぇ、なんで僕がこんなことやらなきゃダメなの?[大文字][大文字]めんどくさ~い![/大文字][/大文字]」
「そんなこと言わないでよ…勉強したことないんだから、やっとかないと!」
「も~解けた~」
高校生が解く問題の印刷されたプリントをピらピラと動かす。
「…[明朝体]正解[/明朝体]。本当にちーちゃん頭いいね…。」
[大文字]「[太字]ちーちゃん[/太字]言うな!僕は[太字]男[/太字]だ!16![大文字]16歳だよ!![/大文字]」[/大文字]
相変わらず僕のことをちゃん付けで呼ぶし、何かと幼子のように接してくる。本当にやになっちゃうよ。
「…ちーちゃんはさ、[漢字]こっち[/漢字][ふりがな]表[/ふりがな]に来たの、やりたいことでもあったの?」
「[小文字]あー[/小文字]。出てから考えようって思ってたけど、結局、桜となんだかんだで落ち着くでいて決めてなかった。」
目を開けて、深く考える。翠目が光に反射して煌めいた。
「首領の側近みたいな立ち位置だったけど、故郷滅ぼしてもなんも言わなくてさ。嫌になっちゃった。僕も、[漢字]あんな風[/漢字][ふりがな][大文字]首領みたいに[/大文字][/ふりがな]に冷たくなるのかな~って。」
「故郷滅ぼして何も言わない…か。冷たいね。」
「[明朝体]冷たかった。[/明朝体]僕に聞いたんだから[大文字]君も[/大文字]答えてよね!」
「分かってるよ。私は…殺すはずの人がいてさ。本当はその人を殺す任務で、私が殺すことになってたけど、その人に情が沸いちゃって…向いてないな~ってやめた。」
どこか寂しげな表情で僕を見た。へぇ、殺すはずの人か…[大文字]誰のことかな~?[/大文字]マフィアに入り浸ってた[下線]僕には丸分かり[/下線]だけど。
「…[大文字]ふつう![大文字]つまんない‼[/大文字][/大文字]」
「ちーちゃんは私に何を求めてるの?」
苦笑して、僕を見る目は不思議と[明朝体]濁っている[/明朝体]ように見えた。
「[大文字]今日は?[/大文字]桜、どこかに出かけるんでしょ?」
[大文字]「え!?私今日のこと[大文字]何も[/大文字]話してないよ⁉」[/大文字]
「僕に見抜けないものはないからね~!僕に何か隠そうとするなんて100年…[大文字][大文字]否[/大文字]、1,000年早い![/大文字]」
桜が手に持っているブラウスはお気に入りで、[下線]特別なことをする日[/下線]にしか着ない。時計を何度も見てる…ってことは、[下線]時間内に何かをする、どこかに行く[/下線]ってことだからね。
「えっとね、今日、ちーちゃんの[太字]誕生日[/太字]でしょ?」
「[小文字]え…[/小文字][大文字]あ、[/大文字]うん、確かね。」
「今年までは、[大文字]いろいろ忙しくってお祝いできなかったからさ![/大文字]今年はお祝いしてあげたいなって思って[大文字]![/大文字]」
誕生日を祝われるなんて[下線]初めて[/下線]だ…。誕生日は僕にとって[太字]最悪の日[/太字]だ。悪霊の子がまた今年も生きたと里中から罵られる。自分でもこの日が嫌いで[小文字]嫌いで[/小文字]…しょうがなかった。
何だろう、この気持ち…名前でもついてないかな。
「[大文字]『嬉しい』[/大文字]って、言うんだよ。」
「…心、読めるんだ。」
「…私は、[漢字]精神感応[/漢字][ふりがな][大文字]テレパシー[/大文字][/ふりがな]を使えるの。たまに、だけどね。」
かという[下線]僕も[/下線]能力者だ。能力は『[漢字]計量心理学[/漢字][ふりがな][大文字]サイコメトリー[/大文字][/ふりがな]』。いわゆる[明朝体]超能力[/明朝体]と呼ばれるものの一つだ。モノを触ることで、ものがどのよう作られ、どのような人の手を渡り、目の前にあるのか。そのような物の記憶を読み取ることができる。まあ、これは能力の応用なのだが、人に触れることによって[太字]人の記憶[/太字]も読み取れる。
「じゃ、そろそろ行くんでしょ?ほら、君がそわそわしてる間に僕、準備終わってるから。」
「[大文字]…‼[/大文字]うん、いこっか!」
そのあと、僕と桜は大きなデパートに行った。いつもはあまり食べない食事、きれいな服、僕の興味を引いていく。あっという間に時間が過ぎて、夕方になった。
「ちーちゃん、お願いがあるんだ。」
[中央寄せ][下線]「私のこと、探しに来てね。」
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そういって、桜の体を鉛玉が貫いた。そのまま倒れ込む。[明朝体]僕は何もできずに立ち尽くした。[/明朝体]
[大文字]「桜がいた[漢字]ところ[/漢字][ふりがな]マフィア[/ふりがな]か!」[/大文字]
桜の体を黒塗りの車がさらっていく。そのまま僕は銃弾の雨にさらされる。
[大文字][大文字]「ッ゛ぅ…。」[/大文字][/大文字]
路地裏に逃げ込んで頭を押さえる。恐らく桜はこうなることは知っていた。じゃあ、[大文字]なぜ?[/大文字][太字]なぜ僕をわざわざ[下線]連れ出した[/下線]?[/太字]
ぬるりとした触感が背筋に冷や汗を伝らせる。
「[大文字]頭部の出血…![/大文字]諦めて帰った…[小文字]か。[/小文字]」
あたりは静まり返った。銃弾のかすった頭を押さえながら燃え盛るような紅の方へと歩いた。
「さすがに…証拠隠滅はするよねぇ。」
燃え盛る[明朝体]『家』だったモノ[/明朝体]を見据えて、背を向けた。
「[大文字]探しに来い[/大文字]って…面倒くさいことを君は依頼するものだね。僕は、桜、君を探すよ―[漢字]どんな姿でもね。[/漢字][ふりがな][大文字]たとえ死んでいてもね[/大文字][/ふりがな]」
やれやれと眼鏡をかけなおす。
[水平線]
数か月後、とある組織が冥界市に創立された。その名も
[中央寄せ]【[大文字][大文字]私立探偵社『ミライノ』[/大文字][/大文字]】[/中央寄せ]
[漢字]一人の探偵[/漢字][ふりがな][大文字]蓬莱千尋[/大文字][/ふりがな]と、十人十色の仲間たちが織り成す、[明朝体]顛末記である。[/明朝体]