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あいかとるかと、誰にも見えない空の下で

#3

言葉にならない想い

あの屋上の白い部屋で過ごす時間が、ふたりにとって特別なものになっていた。
藍佳はるかの手をぎゅっと握りながら、心の中でずっと願っていた。

でも、るかの体調はまだ不安定で、声もなかなか出せない。
「言葉にできないけど、わたしはここにいるよ」——それだけを伝えたくて、藍佳は毎日祈っていた。

ある日、るかが書いた小さな絵を藍佳に見せた。
それは、ふたりが並んで歩く姿。
絵の中のるかは、にっこりと笑っていた。

藍佳は涙をこらえて、その絵を大切に胸に抱いた。
「大丈夫、るか。わたしがそばにいるよ」
言葉にできなくても、二人の心はちゃんと通じ合っていた。

2025/07/04 11:43

藍瑠
ID:≫ 21UXd1371f91U
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