代理の話
「スピカ!」
いつもの元気のいい声で僕の名前を呼ぶ。
笑いながら走ってくる。
「スバル!」
と、呼んで僕も彼女の近くまで走っていく。
これがいつもの日常だった。
のに、いつもの待ち合わせの場所に行ってもスバルは来ない。
いつもは向こうから呼んできてくれるのに。
いつもより重く感じる髪が、風に揺れて僕の視界を隠そうとしてくる。
色々なことを考えてしまう。
会いに来る時に、連れ去られた?事故に遭った?スバルにとって良くないことが起きたのか…?
昼頃から待ち始めていたが、気づけば周りは赤く染まり、夜が来ていた。
しょうがなく、家にスピカは帰った。
それから、スバルは一週間来なかった。
「…なんで…スバルは…?」
死んでしまったのかと考えてしまうと、途端に涙が溢れだして止められなかった。
あぁ、一度前にもこんなことがあったような。
こうやって泣いて、泣いて、たくさん泣いたのを今思い出した
その時なんで泣いたのかは覚えていなかった。
でも、ずっと暗いことを考えていたのは覚えている。今の僕のように。
だめだ、涙が止まらない。
スバルがいなくなってから気づいたことがあった。
なにもできなくなった。
スバルがいたときは、料理も、家事も、大体のことはできていた。のに
あぁ、やっぱり
「スバル…君がいないとダメなんだ…」
ただ泣くことしかできなくなった。
お腹も空いていない。眠たくもない。でも泣いていたい。
もう死んだ方が楽じゃないのかとも考えた。
しばらくして、僕宛の手紙があったことに気づいた。
なぜ自分宛かわかったかというと、手紙の封筒に「スピカへ」と書かれていたからだ。
そしてこの字はスバルの字だ。
封筒を開けて、文字が書かれた紙をゆっくりと丁寧に取り出す。
『スピカへ 私が消えていなくなる前に、手紙を書いてみたよ。』
懐かしい、久しぶりに見た文字だった。
最初の一文だけで涙が出てきてしまい、手紙を濡らさないように前へ避けて読んだ。
懐かしい、色々な思い出が書かれていた。
「…?」
『それと、スピカに伝えなければいけないことがあります。
私、スバルは「if」…イマジナリーフレンド。スピカの想像から生まれたような人だよ。
ほんとは私はこの世界に存在しないんだ。』
「…え?」
スバルはこの世界にいない?イマジナリーフレンド?でもあのときちゃんと触れたはず…?
「あ、あれ…?」
気づけばスバルとの思い出の大半を忘れていることに気づいた。
『私と過ごした思い出は少しずつ忘れていって、私は完全に消えてなくなる
来年にはもう忘れちゃってるんじゃないかな。』
『忘れちゃったら、この手紙も捨てちゃっていいよ。君が覚えていなくても、私が覚えている
ありがとう。君といられた時間は楽しかった。また、もしいつか会えるまで。』
手紙はここで終わっていた。
「え…嫌だ…忘れたくない……」
こうしている間にも、スバルとの思い出はどんどん崩れていてっているのだろう。
また、泣いた。
もっと一緒にいたかった。忘れたくなかった。
でも、もう無理なのかな。
いつもの元気のいい声で僕の名前を呼ぶ。
笑いながら走ってくる。
「スバル!」
と、呼んで僕も彼女の近くまで走っていく。
これがいつもの日常だった。
のに、いつもの待ち合わせの場所に行ってもスバルは来ない。
いつもは向こうから呼んできてくれるのに。
いつもより重く感じる髪が、風に揺れて僕の視界を隠そうとしてくる。
色々なことを考えてしまう。
会いに来る時に、連れ去られた?事故に遭った?スバルにとって良くないことが起きたのか…?
昼頃から待ち始めていたが、気づけば周りは赤く染まり、夜が来ていた。
しょうがなく、家にスピカは帰った。
それから、スバルは一週間来なかった。
「…なんで…スバルは…?」
死んでしまったのかと考えてしまうと、途端に涙が溢れだして止められなかった。
あぁ、一度前にもこんなことがあったような。
こうやって泣いて、泣いて、たくさん泣いたのを今思い出した
その時なんで泣いたのかは覚えていなかった。
でも、ずっと暗いことを考えていたのは覚えている。今の僕のように。
だめだ、涙が止まらない。
スバルがいなくなってから気づいたことがあった。
なにもできなくなった。
スバルがいたときは、料理も、家事も、大体のことはできていた。のに
あぁ、やっぱり
「スバル…君がいないとダメなんだ…」
ただ泣くことしかできなくなった。
お腹も空いていない。眠たくもない。でも泣いていたい。
もう死んだ方が楽じゃないのかとも考えた。
しばらくして、僕宛の手紙があったことに気づいた。
なぜ自分宛かわかったかというと、手紙の封筒に「スピカへ」と書かれていたからだ。
そしてこの字はスバルの字だ。
封筒を開けて、文字が書かれた紙をゆっくりと丁寧に取り出す。
『スピカへ 私が消えていなくなる前に、手紙を書いてみたよ。』
懐かしい、久しぶりに見た文字だった。
最初の一文だけで涙が出てきてしまい、手紙を濡らさないように前へ避けて読んだ。
懐かしい、色々な思い出が書かれていた。
「…?」
『それと、スピカに伝えなければいけないことがあります。
私、スバルは「if」…イマジナリーフレンド。スピカの想像から生まれたような人だよ。
ほんとは私はこの世界に存在しないんだ。』
「…え?」
スバルはこの世界にいない?イマジナリーフレンド?でもあのときちゃんと触れたはず…?
「あ、あれ…?」
気づけばスバルとの思い出の大半を忘れていることに気づいた。
『私と過ごした思い出は少しずつ忘れていって、私は完全に消えてなくなる
来年にはもう忘れちゃってるんじゃないかな。』
『忘れちゃったら、この手紙も捨てちゃっていいよ。君が覚えていなくても、私が覚えている
ありがとう。君といられた時間は楽しかった。また、もしいつか会えるまで。』
手紙はここで終わっていた。
「え…嫌だ…忘れたくない……」
こうしている間にも、スバルとの思い出はどんどん崩れていてっているのだろう。
また、泣いた。
もっと一緒にいたかった。忘れたくなかった。
でも、もう無理なのかな。
クリップボードにコピーしました