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【/参/加/型/】 スパイ兼暗殺者グループ“《easyt》”

#25

また、いつか。

[水平線]

◆アジト・夜◆

ドアが閉まる音が、やけに大きく響いた。

そこに――
クロの姿は、ない。

のあは入口の前で立ち尽くしていた。
血の糸は、もう床に溶けて消えている。

のあ「……クロ……」

誰も、すぐには言葉を出せなかった。

翼は壁にもたれ、帽子を目深にかぶる。
翼「……帰った、って顔だな」

凛は短刀を置き、静かに目を伏せる。
凛「選んだのね。ここに“留まらない”ことを」

蒼は地図を畳み、深く息を吐く。
蒼「……それでも、生きとる。それが一番や」

湖緑は拳を握りしめたあと、ゆっくりほどく。
湖緑「……無理に繋ぎ止めることが、優しさじゃない時もある」

瑚羽は窓の外を見つめながら、小さく笑う。
瑚羽「……ちゃんと、自分で歩ける人だったんだね」

ゆらはのあの隣に立つ。
ゆら「……置いていかれた、って思ってる?」

のあは首を振る。
のあ「……ううん」
のあ「帰る場所を、選んだだけ」

ルーラは杖を床につき、はっきりと言う。
ルーラ「それは、逃げじゃない。選択」

匿乃は最後に口を開く。
匿乃「彼は“欠けない”ことを選んだ」
匿乃「ここに残ることも、離れることも、同じ価値よ」

◆深夜◆

アジトの灯りは半分落とされている。

のあは一人、ソファに座り、胸元を押さえた。
そこに、血の温もりはもうない。

のあ「……それでも……」

小さく、笑う。

のあ「生きてるなら……いい」

窓の外、夜風がカーテンを揺らした。

◆翌朝◆

朝日が差し込むテーブル。
七人分の席。

一つ、空いている。

翼「……席、片付ける〜?」
のあ「……そのままで」

凛が頷く。
凛「“帰ってくる可能性”は、消してない」

蒼は肩をすくめる。
蒼「いつか、ひょっこり顔出すやろ」

湖緑「……その時は、笑って迎えよう」

匿乃は窓辺に立ち、背を向けたまま告げる。
匿乃「舞踏会は終わった」
匿乃「でも、再会の物語は――まだ閉じていない」

のあは空席を一度だけ見てから、前を向く。

のあ「……行こ」
のあ「私たちの、続きを」

七人は静かに頷いた。

クロは帰った。
けれど、物語から消えたわけじゃない。

それぞれの道が、
いつかまた交わるその時まで――。

作者メッセージ

ふんふんふんくろおおおおおお

2025/12/24 21:56

meruku-q
ID:≫ 11GsR4EM2gvPY
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R-15 #暴力表現スパイ暗殺者殺し屋参加型R15

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