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―――――
夜は、まだ終わっていなかった。
甘味処の灯りが、わずかに揺れる。
風鈴が――今度は、正しい音で鳴った。
蒼「……完全に戻った、か」
紫が、ふと視線を上げる。
入口の引き戸。その向こうに――人の気配。
都「……いや。まだ一人、いるな」
凛が一歩、前に出る。
凛「敵性反応は――」
その言葉を遮るように。
――カツン。
硬質な音。
畳ではない、ガラスが触れる音。
引き戸が、音もなく開いた。
そこに立っていたのは、
黒のパンツスーツに身を包んだ女だった。
黒髪は一つに束ねられ、
月明かりを弾くような透明な靴が、静かに畳を踏む。
女は、部屋を一瞥する。
血の匂いも、戦意もないことを確認してから、軽く鼻で笑った。
???「……なに、この有様。
ずいぶん派手に“夢”を扱ったみたいね」
ルーラ「ひっ……!? だ、誰……!?」
るうちゃんの刃が、ぴくりと反応する。
だが、次の瞬間――
るうちゃん『……あれ? この人……“境界”が、ない……?』
蒼が目を細める。
蒼「……人でも、夢の住人でもあらへん……魔女か」
女は、肩をすくめた。
匿乃「ご名答。
……参加、失礼するわ」
静かに、名を名乗る。
匿乃「匿乃 主(とくの・ぬし)。
コードネームは――“灰被り”。
まあ、シンデレラって呼ばれることもあるけど?[小文字]実際にはシンデレラ|の|末裔だけどね、、、[/小文字]」
翼「えぇ〜!? 童話系!? なんでもアリじゃん!?楽しそ♡」
匿乃は、ちらりと翼を見る。
匿乃「声が大きいわね。
夢の守護者が寝てるんでしょう? マナーがない人、嫌いなの」
一瞬。
空気が、切れた。
凛は、本能的に悟る。
――この女、やばい。
だが、攻撃は来ない。
匿乃は、琉璃の方へ視線を移す。
眠る少女。
月の名残を宿した、影。
匿乃「……なるほど。
“目覚めぬ月”か」
紫「……知っているのか、?」
匿乃は、微笑む。
それは優雅で、どこか嘘くさい笑み。
匿乃「知らないことが、ないだけよ。
……それに」
指先が、軽く動く。
テーブルの上のスプーン、湯呑、角砂糖が――ふわりと浮いた。
呪文も、詠唱もない。
匿乃「さっき来た“夢狩り”。
あれ、私の顧客だったの」
ルーラ「えぇ!? じゃ、敵!?」
匿乃「いいえ」
一瞬で、スプーンが元の位置に戻る。
匿乃「元・顧客。
夢を覗く趣味は、私の商売に都合が悪いのよ」
都「……つまり」
匿乃「中立。
でも今回は――」
琉璃の寝息が、微かに揺れる。
それに呼応するように、匿乃の目が細くなる。
匿乃「……この子、面白すぎる」
るうちゃん『……ルリに、手出したら斬るよ〜?』
匿乃は、くすっと笑った。
匿乃「安心して。
私は“壊れるおもちゃ”に触るほど、暇じゃないわ」
蒼「……なら、何しに来たんや」
匿乃は、懐から小さなカードを取り出す。
裏面には、灰色の靴の刻印。
匿乃「忠告と、挨拶。
それから――」
視線が、夢の奥を射抜く。
匿乃「“観測者”たち。
あんたたち、この子に近づきすぎ」
その瞬間。
誰にも見えないはずの深層で――何かが、ざわめいた。
凛「……今のは……」
匿乃「警告よ。
効くかどうかは、知らないけど」
彼女は踵を返す。
匿乃「また会うわ。
必要になったら、情報でも命でも売ってあげる」
最後に、振り返りざま。
匿乃「で、何の情報が欲しいの?
……値は、張るわよ」
カツン。
ガラスの靴の音が、夜に溶ける。
引き戸が閉まり――
そこには、もう誰もいなかった。
沈黙。
翼「……ねぇ、今の人、味方……?」
都「さあな」
蒼「一番、厄介なタイプやな……」
グレイスは、静かに微笑む。
グレイス「……あはは、だるそー、、、」
琉璃は、寝言を漏らす。
琉璃「……紅茶……」
誰も知らない。
その夢の、さらに奥で。
灰を被った魔女が、月を見上げていることを。
――lunatic。
目覚めぬ月。
そして、シンデレラは舞踏会を、まだ去らない。
物語は、
静かに、だが確実に――
次の夜へ進んでいた
夜は、まだ終わっていなかった。
甘味処の灯りが、わずかに揺れる。
風鈴が――今度は、正しい音で鳴った。
蒼「……完全に戻った、か」
紫が、ふと視線を上げる。
入口の引き戸。その向こうに――人の気配。
都「……いや。まだ一人、いるな」
凛が一歩、前に出る。
凛「敵性反応は――」
その言葉を遮るように。
――カツン。
硬質な音。
畳ではない、ガラスが触れる音。
引き戸が、音もなく開いた。
そこに立っていたのは、
黒のパンツスーツに身を包んだ女だった。
黒髪は一つに束ねられ、
月明かりを弾くような透明な靴が、静かに畳を踏む。
女は、部屋を一瞥する。
血の匂いも、戦意もないことを確認してから、軽く鼻で笑った。
???「……なに、この有様。
ずいぶん派手に“夢”を扱ったみたいね」
ルーラ「ひっ……!? だ、誰……!?」
るうちゃんの刃が、ぴくりと反応する。
だが、次の瞬間――
るうちゃん『……あれ? この人……“境界”が、ない……?』
蒼が目を細める。
蒼「……人でも、夢の住人でもあらへん……魔女か」
女は、肩をすくめた。
匿乃「ご名答。
……参加、失礼するわ」
静かに、名を名乗る。
匿乃「匿乃 主(とくの・ぬし)。
コードネームは――“灰被り”。
まあ、シンデレラって呼ばれることもあるけど?[小文字]実際にはシンデレラ|の|末裔だけどね、、、[/小文字]」
翼「えぇ〜!? 童話系!? なんでもアリじゃん!?楽しそ♡」
匿乃は、ちらりと翼を見る。
匿乃「声が大きいわね。
夢の守護者が寝てるんでしょう? マナーがない人、嫌いなの」
一瞬。
空気が、切れた。
凛は、本能的に悟る。
――この女、やばい。
だが、攻撃は来ない。
匿乃は、琉璃の方へ視線を移す。
眠る少女。
月の名残を宿した、影。
匿乃「……なるほど。
“目覚めぬ月”か」
紫「……知っているのか、?」
匿乃は、微笑む。
それは優雅で、どこか嘘くさい笑み。
匿乃「知らないことが、ないだけよ。
……それに」
指先が、軽く動く。
テーブルの上のスプーン、湯呑、角砂糖が――ふわりと浮いた。
呪文も、詠唱もない。
匿乃「さっき来た“夢狩り”。
あれ、私の顧客だったの」
ルーラ「えぇ!? じゃ、敵!?」
匿乃「いいえ」
一瞬で、スプーンが元の位置に戻る。
匿乃「元・顧客。
夢を覗く趣味は、私の商売に都合が悪いのよ」
都「……つまり」
匿乃「中立。
でも今回は――」
琉璃の寝息が、微かに揺れる。
それに呼応するように、匿乃の目が細くなる。
匿乃「……この子、面白すぎる」
るうちゃん『……ルリに、手出したら斬るよ〜?』
匿乃は、くすっと笑った。
匿乃「安心して。
私は“壊れるおもちゃ”に触るほど、暇じゃないわ」
蒼「……なら、何しに来たんや」
匿乃は、懐から小さなカードを取り出す。
裏面には、灰色の靴の刻印。
匿乃「忠告と、挨拶。
それから――」
視線が、夢の奥を射抜く。
匿乃「“観測者”たち。
あんたたち、この子に近づきすぎ」
その瞬間。
誰にも見えないはずの深層で――何かが、ざわめいた。
凛「……今のは……」
匿乃「警告よ。
効くかどうかは、知らないけど」
彼女は踵を返す。
匿乃「また会うわ。
必要になったら、情報でも命でも売ってあげる」
最後に、振り返りざま。
匿乃「で、何の情報が欲しいの?
……値は、張るわよ」
カツン。
ガラスの靴の音が、夜に溶ける。
引き戸が閉まり――
そこには、もう誰もいなかった。
沈黙。
翼「……ねぇ、今の人、味方……?」
都「さあな」
蒼「一番、厄介なタイプやな……」
グレイスは、静かに微笑む。
グレイス「……あはは、だるそー、、、」
琉璃は、寝言を漏らす。
琉璃「……紅茶……」
誰も知らない。
その夢の、さらに奥で。
灰を被った魔女が、月を見上げていることを。
――lunatic。
目覚めぬ月。
そして、シンデレラは舞踏会を、まだ去らない。
物語は、
静かに、だが確実に――
次の夜へ進んでいた
- 1.❦▫️Youngest Newcomer▫️❦
- 2.MISSION2
- 3.MISSION3
- 4.MISSION4
- 5.FINALMISSION(物語はまだ続くよ!!!)
- 6.Hidden MISSION (!?)
- 7.▫️❦ Angel ~ Fallen Angel ❦▫️
- 8.煙_ purple smoke 紫_
- 9.❦✯sweet panic✯❦
- 10._== villain==_
- 11.✰=Dream=✰
- 12.ー=anonymous=ー
- 13. Embrace the past.
- 14.new light...
- 15.stage 1>
- 16.stage-2
- 17.stage3
- 18.stage4
- 19.stage5
- 20.Stage6
- 21.stage7
- 22.__終幕__stage8___
- 23.__後日談__Afterstory___
- 24.=Those who didn't let go=
- 25.また、いつか。
- 26.絡み(蒼&湖緑)
- 27.絡み
- 28.絡み!!
- 29.✿A pinch of happiness ✿
- 30.==to==
- 31.New
- 32.Rabbit