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【/参/加/型/】 スパイ兼暗殺者グループ“《easyt》”

#11

✰=Dream=✰

――――――
夜は、もう一段深く沈んでいた。
甘味処の外では、風鈴が鳴っているはずだった。
けれどその音は、どこか歪み、遠く、まるで水の底から響いてくるようだった。
凛は眉をひそめる。
凛「……おかしいな。敵影は消えたはずだ」
蒼宮は目を閉じ、静かに息を整える。
蒼「いや……これは余波やな。彼女の夢界が、まだ完全に畳まれてない、、、」
るうちゃんが、鎌を軽く揺らした。
るうちゃん『うんうん。ルリ、深いところまで潜っちゃってるね〜』
畳の上。
琉璃の寝息は、先ほどよりもわずかに重くなっていた。
「……すぅ……すぅ……」
その瞬間。
――コトリ。
誰も触れていないはずのスプーンが、再び揺れた。
紫が即座に気配を探る。
紫「……来るぞ。今度は……」
都「数じゃねぇな。質が悪い」
入口の引き戸の向こう。
夜の闇が、ゆっくりと“立ち上がった”。
それは影ではない。
輪郭を持ち、衣をまとい、人の形をしている。
ただ――
顔が、白紙だった。
???《……夢の精霊……月来 琉璃……》
その声は、甘く、優しく、それでいて耳の奥を削るようだった。
ルーラが思わず後ずさる。
ルーラ「……なに、あれ……?」
蒼が低く告げる。
蒼「……“夢喰い”、やあらへんな。あれは……夢を“狩る”側や、、、、」
翼「えぇ〜!? 進化系!? いやだ〜!」
その存在は、畳に足を踏み入れた瞬間――
るうちゃんの刃が、ぎり、と鳴った。
るうちゃん『……あ、ダメダメ。それ以上は越境だよ〜』
???《……ほう。武器に意志……面白い》
凛が前に出る。
凛「ここは通さない。彼女は――」
だが、その言葉は届かなかった。
なぜなら。
琉璃が、笑ったからだ。
「……ふふ……」
眠ったまま。
目を閉じたまま。
唇だけが、ゆっくりと弧を描いた。
琉璃「……うるさいの……来たねぇ……」
都「……起きてねぇのに、反応してやがる……」
るうちゃんが、少しだけ声を低くする。
るうちゃん『ルリ……深層だね。相手、強いよ』
琉璃「……だいじょーぶ……」
彼女の影が、畳から溢れ出す。
影はやがて、夜空へと繋がり――夢界が、再び軋み始めた。
???《……目覚めずに、迎え撃つつもりか》
琉璃は、夢の中で呟く。
琉璃「……ルリねぇ……」
夢界の空に、月が現れる。
それは先ほどよりも近く、巨大で、歪んでいた。
琉璃「……寝てる方が……強いの……」
刹那。
???の足元から、無数の手が伸びた。
雲でも影でもない、“夢そのもの”が絡みつく。
???《……な、に……これは……!?》
蒼が息を呑む。
蒼「……夢ノ結界が、自律反応している……」
凛「……つまり……」
紫「……起こす必要すら、ない……か」
ルーラ「ひぇ、、、っ」
琉璃の寝息が、一瞬だけ止まる。
「……すぅ……」
その呼吸と同時に――
月が、欠けた。
欠けた部分から流れ出したのは、光ではない。
静寂だった。
音が、消える。
思考が、鈍る。
“夢を見る”という行為そのものが、奪われていく。
???《……やめろ……! 私は……夢を……》
琉璃の声が、夢界全体に響く。
琉璃「……ひとの夢……のぞくの……だめ……」
次の瞬間。
その存在は、月の欠けた部分へと――
“落ちた”。
何の悲鳴も、抵抗もなく。
ただ、最初から存在しなかったかのように。
――世界が、完全に元へ戻る。
甘味処。
夜。
静けさ。
ルーラ「終わった、、?よね、、???」
凛は、ゆっくりと息を吐いた。

凛「……終わった、のか」
るうちゃんが刃を縮め、くるりと回る。
るうちゃん『うん。深層まで送っちゃったね〜。しばらく戻れないよ〜』
ルーラ「……それ、倒したって言っていいの……?」
蒼は小さく笑った。
蒼「いや……“眠らせた”みたいや、、。永遠に」
琉璃は寝返りを打ち、毛布を引き寄せる。
琉璃「……ココア……まだぁ……?」
都が肩をすくめ、カウンターへ視線をやる。
都「……ほらな。機嫌取りは正解だった」
グレイスは微笑み、静かに呟いた。
グレイス「……夢の守護者、か」
そのとき。
誰にも気づかれないほど小さく――
琉璃の影が、再び揺れた。
夢の奥。
さらに深い場所で。
“観測者”たちが、彼女を見つめている。
――lunatic。
目覚めぬ月。
触れてはならない夢。
そして物語は、
彼女が完全に目覚める日へと、
静かに、確実に進み始めていた。
――――――

作者メッセージ

あああああああ!!!!!!新キャラだせなかったああああああああごめんなすいいいいい

2025/12/16 08:44

meruku-q
ID:≫ 11GsR4EM2gvPY
コメント

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R-15 #暴力表現スパイ暗殺者殺し屋参加型R15

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