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狂気の矛先は

#1

小説家 天宮加奈多

[明朝体]今日が執行日の死刑囚、天宮 加奈多(あまみや かなた)は部屋にある机に向かい、机に置かれた紙にペンで文字を書いていた。

「う~む… 困ったものだ。アイデアが思い浮かばない… 時間はないというのに」

小説のアイデアが思い浮かばす、頭を抱え、どうしようかと迷っている天宮に牢屋の外から看守の声がかかる。

「おい、望みのものを持ってきたぞ。最後の食事、楽しむんだな。死刑は午後から執行する。心残りは無くすように。」

そう言い、牢屋の中にラムネの袋が投げ入れられる。天宮はそれを拾い上げると袋を開け、中から一粒のラムネを取りだし、それを口の中に入れた。

「やはりラムネは美味しいな。食べるのに時間もかからない。」

口の中でラムネを舐めながら机に向き直る。集中しているその姿は今日、処刑される男の態度とは思えない冷静なものだった。


少し時間が経った後、再び看守がやってくる。

「今からお前を礼拝室に連れていく。礼拝が終わったら絞首室で刑を執行する。いいな?」看守の口から告げられた最後までの道。

「えぇ、大丈夫ですよ。今更後悔なんてないですから。ですが持っていきたい物があるのですがいいですか?」
「あぁ、良いだろう。どうせ最後だからな。やり残しがあるのも嫌だろう。」

看守から許可を得て、天宮は机の上に置かれた数枚の紙を手に持った。「それでは行きましょうか。時間があった方が落ち着きやすいでしょうし。」

手錠をかけられた天宮を看守が引っ張るにも関わらず、天宮はゆっくりと周りを見渡しながら歩く。

「こことも遂にお別れですか… 悲しいですね、もう少し居たかったものです。」天宮の放った言葉に看守は反応せずに帽子に手をかけ。帽子を深く被る

。「着いたぞ。部屋に入った後は失礼のないようにな。」
「はい、失礼のないようにですね。気を付けます。」部屋に入り、頭を下げる。

「少しの短い間ですがよろしくお願いします。」「えぇ、少しの間ですが心を落ち着かせ、刑に迎えるようにしましょうね。」[/明朝体]

作者メッセージ

小説のアイデアが思いついたのなら書かなければ…(使命感)

2024/03/01 21:48

金平糖.
ID:≫ 04mYi0FyXUHS6
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暴力表現金平糖.死刑囚

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