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“おとしもの”を拾う[短編集]

#5

腕 ※PG12、不快要素強め

初夏。
まだ日に焼けていない男子の腕を見ると心の奥底で黒い何かがゆっくりうごめき始める。
真っ黒に焼けた筋肉質の腕でもなく、かと言ってヴィーナスの石膏の白い腕でもなく、血の通った白い腕が好きだ。
血管が浮き出ていると余計にドクリ、ドクリと緊張してくる。
なぜかはわからない。
唐突に腕が欲しい、と思う。
血が通ったまま欲しい。
何なら顔とか性格とかどうでもいいから、血の通った綺麗な腕さえあれば欲しい。
顔が残念とか性格が酷いとかそういうのはいいからとにかく腕が欲しい。
白い腕から鮮血が噴き出すのを見てみたい、と思う。
刺繍針で強めに突くか。
カッターですっとなぞるか。
ガラスの破片を使って、その後写真を撮ると綺麗な一枚になりそうだ。
調理ばさみでざくりといくか。
それとも研ぎたての包丁を突き立ててみるか。
血はどうすれば噴き出してくれるのかはわからないが、真っ赤な血だまりに白い腕がダラリと垂れているのを想像すると、心の奥底に棲む黒い何かが神経を伝って這い上がってくる。

初夏。
みんなが半袖になった今がいい。
日に焼けないうちに。
鋭利なものを用意して。
誰もいない部屋で、ゆっくり楽しむ。
黒い何かが神経を伝わって、脳が麻痺していく。

…みつけた。
 いい腕。

作者メッセージ

フィクションだがこんな事思いつく自分にゾッとしてきたのでボツ
※不快な思いをした特にスポーツやってる男性方、普通にすみません(事後報告)
 初夏に投稿してる人間が悪いので皆さんに罪はありません(?)

2026/04/15 17:00

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