閲覧前に必ずご確認ください
now on deathgame...
クラスから削除されるということは、新たなクラスが出来上がるということなのか。
一体どうなってしまうんだ。
柳原先生が手をたたいて言ったのは―――
「では、このクラスで一番性格の悪い人を選んでください」
「ど、どうしよ、、、」
「お、俺は消えたくないっ‼」
「じょ、冗談だよね?」
普段はおとなしい早田さんが口を開いた。
「誰か心当たりのある人がいるでしょ、絶対に」
「[太字]私は田山さんのことが嫌い。[/太字]」
一瞬にして空気が凍り付いた気がした。
早田さんは、当たり前のように[漢字]こいつを消してもいい[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・[/ふりがな]と言ったのだ。
確かに、田山は全女子生徒に嫌われている。異性に媚を売る感じ。ほかの大人しい女子と無理矢理つるんで、自分がいかに可愛いかアピールする感じ。いい子ぶる。気に食わない人のことはすぐに陰口を叩く。一回つるまれかけたのが鬱陶しくてあいつを突っぱねた私は、何かあるごとに「ガリ勉陰キャが」と叩かれてきた。私はそんなあいつのことが嫌いだ。
「え、早田さん、冗談言わないでよ、、、」
「冗談じゃないし、本気だけど?ここにいる女子は全員あんたのことが嫌いなんだよ。」
「そ、そんなことない!ほら、男子みんな!私の味方だよね?」
彼女のことをウザがっている男子たちも、困り気味とというか恐れというか、顔を見合わせている。
「とにかく、多数決取ろうよ」
早田さんの一言が全員に刺さる。
「[太字][漢字]彼女のことを削除したくない人[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・・・・・[/ふりがな][/太字]」
手があがるわけがない。
いつどうなるかわからないこんな状況で手をあげる勇気なんて、あるわけない。
こういう聞き方をする早田さんは、なんて非情なんだろう。
わかっていてみんなに聞いている。
時々辛辣なことを言う子だとは思っていた。たまにクラスの空気を悪くしたりすることもあった。
こんな時に限ってなんてことを言うんだろう。
「決定じゃん」
「は?お前ら何なの⁉私は今までクラスのために尽くしてきたし‼嫌われる要素とかないんだけど⁉」
あいつが騒ぐ中、タイマーがピピピと鳴った。
それだけなのに背筋がぞくりとする。
柳原先生がガラガラとドアを開けて教室に入ってきた。
「では、時間です。生徒会長さん、結論をどうぞ」
「え」
「学校代表のあなたが言わなくてどうするんですか?」
「いや、、、でも、しかし‼私はこの一組に悪い人がいるなんて認めたくありません‼それに、、、生徒会長の役目は全校生徒の模範となり、この学校をいい学校だとアピールすることです‼悪い生徒がいますと私が公言したら、この学校はどうなるんですか⁉」
「でも、生徒が何かをしでかした場合もあなたの責任よね?」
「そんなっ、、、」
「あなたの今の発言は責任逃れにも聞こえるのよ」
私だってそんなことは言いたくない。
結論を出すというのは、言い方を変えれば手を下すということなのだ。
生徒会長さんが本心から言っているのか、責任を逃れたいのかは誰もわからない。
ただ誰だって自分から手を下すような真似はしたくない。
知らなかった。
代表職はあらゆる批判を受けても耐えなくてはいけない。汚れ役なのだ。
うつむき加減の彼女は絞り出すような声を上げた。
「…わかりました」
「ね、ねえ、待って、、、私たち友達だよね?ほら、一組のみんなは友達って」
「ごめんなさい。このクラスで一番性格の悪い人は―――田山さんです」
「そんなっ‼やめてっ‼‼やめてよおおおぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉ」
クラスで一番性格の悪い女の悲痛な叫びが聞こえた。
思わず耳をふさぐ。
ギュッと目をつぶる。
つらかった。
嫌いな奴だったけど、こんな叫び声聞きたくない―――
途端に静かになった。
恐る恐る顔を上げると、あいつがいた場所には誰もいなかった。
ただ、煙が立っていた。
「このように消えますから」
田山はクラスから削除されたのだ。
一体どうなってしまうんだ。
柳原先生が手をたたいて言ったのは―――
「では、このクラスで一番性格の悪い人を選んでください」
「ど、どうしよ、、、」
「お、俺は消えたくないっ‼」
「じょ、冗談だよね?」
普段はおとなしい早田さんが口を開いた。
「誰か心当たりのある人がいるでしょ、絶対に」
「[太字]私は田山さんのことが嫌い。[/太字]」
一瞬にして空気が凍り付いた気がした。
早田さんは、当たり前のように[漢字]こいつを消してもいい[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・[/ふりがな]と言ったのだ。
確かに、田山は全女子生徒に嫌われている。異性に媚を売る感じ。ほかの大人しい女子と無理矢理つるんで、自分がいかに可愛いかアピールする感じ。いい子ぶる。気に食わない人のことはすぐに陰口を叩く。一回つるまれかけたのが鬱陶しくてあいつを突っぱねた私は、何かあるごとに「ガリ勉陰キャが」と叩かれてきた。私はそんなあいつのことが嫌いだ。
「え、早田さん、冗談言わないでよ、、、」
「冗談じゃないし、本気だけど?ここにいる女子は全員あんたのことが嫌いなんだよ。」
「そ、そんなことない!ほら、男子みんな!私の味方だよね?」
彼女のことをウザがっている男子たちも、困り気味とというか恐れというか、顔を見合わせている。
「とにかく、多数決取ろうよ」
早田さんの一言が全員に刺さる。
「[太字][漢字]彼女のことを削除したくない人[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・・・・・[/ふりがな][/太字]」
手があがるわけがない。
いつどうなるかわからないこんな状況で手をあげる勇気なんて、あるわけない。
こういう聞き方をする早田さんは、なんて非情なんだろう。
わかっていてみんなに聞いている。
時々辛辣なことを言う子だとは思っていた。たまにクラスの空気を悪くしたりすることもあった。
こんな時に限ってなんてことを言うんだろう。
「決定じゃん」
「は?お前ら何なの⁉私は今までクラスのために尽くしてきたし‼嫌われる要素とかないんだけど⁉」
あいつが騒ぐ中、タイマーがピピピと鳴った。
それだけなのに背筋がぞくりとする。
柳原先生がガラガラとドアを開けて教室に入ってきた。
「では、時間です。生徒会長さん、結論をどうぞ」
「え」
「学校代表のあなたが言わなくてどうするんですか?」
「いや、、、でも、しかし‼私はこの一組に悪い人がいるなんて認めたくありません‼それに、、、生徒会長の役目は全校生徒の模範となり、この学校をいい学校だとアピールすることです‼悪い生徒がいますと私が公言したら、この学校はどうなるんですか⁉」
「でも、生徒が何かをしでかした場合もあなたの責任よね?」
「そんなっ、、、」
「あなたの今の発言は責任逃れにも聞こえるのよ」
私だってそんなことは言いたくない。
結論を出すというのは、言い方を変えれば手を下すということなのだ。
生徒会長さんが本心から言っているのか、責任を逃れたいのかは誰もわからない。
ただ誰だって自分から手を下すような真似はしたくない。
知らなかった。
代表職はあらゆる批判を受けても耐えなくてはいけない。汚れ役なのだ。
うつむき加減の彼女は絞り出すような声を上げた。
「…わかりました」
「ね、ねえ、待って、、、私たち友達だよね?ほら、一組のみんなは友達って」
「ごめんなさい。このクラスで一番性格の悪い人は―――田山さんです」
「そんなっ‼やめてっ‼‼やめてよおおおぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉ」
クラスで一番性格の悪い女の悲痛な叫びが聞こえた。
思わず耳をふさぐ。
ギュッと目をつぶる。
つらかった。
嫌いな奴だったけど、こんな叫び声聞きたくない―――
途端に静かになった。
恐る恐る顔を上げると、あいつがいた場所には誰もいなかった。
ただ、煙が立っていた。
「このように消えますから」
田山はクラスから削除されたのだ。