??視点
小さい頃 、 よく 一緒に 遊んでいる 子が いた 。
俺と 誕生日が 同じで 、 一人っ子だった 俺は 、 まるで 弟の ように 可愛がった 。
俺に 懐いてくれて 「 お兄ちゃんみたいに なりたい 」 とまで 言ってくれた 。
それなら 、 期待に 応えられるような 、 すごい 人になろう 。
そう 思って 、 必死で 勉強して 、 運動した 。
でも 、 いつしか 俺に 近づこうと 努力する アイツから 、 自分が まるで 逃げている みたいで 、 かわいそうになった 。
もっと 一緒に してあげたい 。
価値観も 、 性格も 、 傷跡も 、 記憶も 、 全部 。
そう 思うくらい 、 可愛い 存在 だった 。
「 そっくりだね 」 「 双子 みたい 」
と 言われると 、 アイツが すごく 喜んでる 気がした 。
そして 、 少しでも アイツと 違う ところが あると 、 強烈な が 申し訳なさ が 俺を 襲った 。
でも 、 次第に 周囲は 俺たちを 「 そっくり 」 と 言わなくなった 。
「 クローン 」 、 そう 言われた 。
ある日 、 俺と アイツは 一緒に 病院に 連れて行かれた 。
俺も アイツも 、 片時も お互いを 離そうと しなかった 。
俺たちは 、 医者に “ 双子病 ” と 言われた 。
二人とも 、 おんなじ 病気 。
俺は 優越感と 、
少しの 苦痛を 覚えた 。
アイツが 苦手な サッカー 。
俺は 得意だったけど 、 アイツが 苦手なら やめておこう 、
そう 思って 、 一度も 触れていなかった サッカーボールで 遊んでいる子が 、 窓の 外に 居たからだった 。
もう 、 サッカー やれないのか 。
唯一の 後悔を 押し殺しながら 、 俺は 窓の 外から 目を そらした 。