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  奇 病 隔 離 病 棟  

#5

  #  Monologue  5  









  ??視点


 
  小さい頃  、  よく 一緒に 遊んでくれる お兄ちゃんが いた  。


 
  僕と 誕生日が 同じだけど  、  僕より 色々 知ってて  自慢の 幼馴染 だった  。



  僕は  、  お兄ちゃんに  憧れていた  。



  お兄ちゃんみたいに なりたい  。



  そう 思って  、  必死で 勉強して  、  運動した  。


 
  でも  、  お兄ちゃんに 少し  近づいたと 思うと  、  お兄ちゃんは  また  、  少し 僕より 先に 行っていた  。



  お兄ちゃんと  一緒に なりたい  。



  価値観も  、  性格も  、  傷跡も  、  記憶も  、  全部  。


 
  そう 思うくらい  、  憧れの 存在だった  。



  「  そっくりだね  」  「  双子 みたい  」  



  と 言われると  、  努力が 報われた 気がした  。



  そして 、  少しでも  お兄ちゃんと  違う ところが  あると  、  強烈な 違和感と 苦痛が  僕を 縛った  。



  でも  、  次第に 周囲は  それを  「  そっくり  」  と  言わなくなった  。


 
  「  クローン  」  、  そう 言われた  。


  
  ある日  、  僕と お兄ちゃんは  一緒に 病院に  連れて行かれた  。



  お兄ちゃんも  僕も  、  片時も  お互いを  離そうと しなかった  。



  僕らは  、  医者に  “  双子病  ” と  言われた  。



  二人とも  、  おんなじ 病気  。


  
  僕は  優越感と  、  



  少しの 苦痛を 覚えた  。



  お兄ちゃんが  嫌いな  数学  。



  僕は  嫌いじゃないけど  、  お兄ちゃんが 嫌いなら  僕も  しない  、  

  
  そう 思って  、  一度も  触れていなかった  数学の 教科書が  、  目に入ったから だった  。



  もう  、  数学 できないのかな  。

  
  
  唯一の  不安を  押し殺しながら  、  僕は  数学の 教科書から 目を そらした  。


 
  

2026/05/02 13:04

 雨 桜 . 
ID:≫ 6ybA8nH1Vyj8g
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