文字サイズ変更

  奇 病 隔 離 病 棟  

#3

  #  Monologue 3  





  ??視点



  小さい頃から  、  本が たくさん ある  家で 育った  。



  父さんは  小説家で  、  母さんは  司書だったから  。



  俺は  クレヨンより  先に  、  絵本を 持たされた  。


  
  でも  、  俺にとって  本は  何の 苦痛でも ないどころか  、  



  仕事で 忙しくて  いつも 一人だった 俺の 寂しさを 紛らわせてくれる  、  いい 友達だった  。



  いつだっただろう  。



  本が  、  義務になったのは 。



  といっても  、  父さんや 母さんに 強制された わけじゃなかった  。



  本棚に ある本を  読まずに 放置していると  、  恐ろしいほどの 違和感に  苛まれるのだった  。



  でも  、  本を 読むと  、  内容が 染み付いて  夢に 出てきてしまうから  、  読みたくなかった  。


 
  真剣に 悩んでいる のに  、  


  
  父さんも  母さんも  、

  
  
  「  相当 本が 好きなんだなぁ  。  将来は いい 小説家に なるよ  」


  
  「  小さい頃から 沢山 本を 買って 良かったわね  」



  と 喜んだ  。



  何で  ?



  ロミオと ジュリエットの 夢を 見た時は  、  冷たい 二人の 身体に 触れて  、  俺も 死ぬんじゃないかって 怖かったのに  。



  ハーメルンの 笛吹き  に  入った時は  、  連れて行かれた 子供達の 顔が  、  忘れられないほど 強く 記憶に 残っているのに  。



  ある日  、  俺は  本棚に 置いてあった 医学書を 手に取った  。



  何が 興味あるわけでもない  。



  ただ  、  読まないといけないと言う  意思に 負けただけだった  。



  そこで  、  俺は  “ 未読感染 ” と いう 言葉を 見つけた  。



  これだよ  、  と  脳が 叫ぶ  。



  “  読んでいない 本が 増える ほどに 進行する 病気  ”  



  脳が 終了の 鐘を 鳴らした気が した  。


  
  だって  、  読んでない 本なんて  、  増える 一方 だから  __  。





2026/05/02 13:04

 雨 桜 . 
ID:≫ 6ybA8nH1Vyj8g
コメント

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権は 雨 桜 . さんに帰属します

TOP