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  奇 病 隔 離 病 棟  

#2

  #  Monologue 2  



  ?? 視点



  

  ふと  気づくと  、  いつも 同じメロディー が  僕の 中に 流れた  。



  何かに  心を 惹かれるたびに  、  僕の 中で  メロディー が  流れる  。



  何かに  怒りを 覚えると  、  不協和音が  紡がれた  。


  
  最初は  、  どこかで 聞いた  メロディーが  頭の 中で  再生されているんだろう  、 と  軽く 考えていた  。



  でも  、  次第に その 音楽は  、  僕の 生活まで  侵食し始めてきた  。

 
  
  僕が  ピアノの 鍵盤を  そっと  叩いて  、  コンサートの 曲を  練習 しようと  したとき  。



  〜〜〜〜〜 ♪


  
  必死で  、  別の  曲を  遮るかのように  、  あの メロディーが  脳内で 響いた  。



  
  そして  、  脳内に 流れ込む  その メロディーを  聞いて  、  気づいた  。



  これは  、  どこかで 聞いた 曲じゃない  。



 


  この 箇所は  あの子と  話したときの 言葉が そのまま  、  こっちは アイツと 口喧嘩したときの 会話が そのまま  。




  不協和音も  和音も  速いメロディーも  遅いメロディーも  全て 混ざり合って  、  記憶に ないものまで  、  流れてくる  。




 








  「  ……  聞いてる  ?  ねえ  聞いてる  ?  」



  そう 聞かれることが 増えた  。



  聞きたいのに  メロディーが 邪魔して 聞けない  。



  言葉に 反応して  、  メロディーが  繰り返されてしまう  。



  ほら  、  また 曲が 増えた  。



  音楽の  先生に  相談すると  、  “  遺音症  ”  と 言われた  。




  
  強く  、  誰かを 想ったとき  、  その感情が “ 音楽 ” として 体内に残留してしまう  病  。



  数々の 音楽家が  、  負っては  音楽の 道を  諦めて行ったらしい  。




  先生は  、  「  頑張ってね  」  としか  言わなかった  。




  大好きだった 音楽と  ピアノ を  、  やるんじゃなかったと  思ったのは  、  初めてだった  。






  
  

2026/05/02 10:11

 雨 桜 . 
ID:≫ 6ybA8nH1Vyj8g
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