?? 視点
あれ ?
最初に 違和感を 覚えたのは 、 友達と 影踏みを したとき だった 。
逃げてるはずなのに 、 影が ついてきてなくて 、 俺は 友達に 影を 踏まれて 、 負けてしまった 。
その時は 、 偶然だと 思い込んだ 。
たまたま 、 俺の 動きが 早すぎたか 、 友達が 嘘を ついたか どちらかだ 。
そう 、 何も 心配することは ない 。
偶然 、 偶然 。
そう言って 無理矢理 自分を 納得させた 。
そのうち に 、 そんなことは 忘れてしまっていた 。
でも 、 それは 偶然じゃ なかった 。
友達が 転校して 引っ越してしまう とき 。
俺は 、 泣いていて 、 友達の 乗る 車が 走り出したとき 、 手を 振れなかった 。
さよならも 言えなかった 。
やっと 泣き止んだ 俺が 顔を 上げると 、、
俺の 影は 、 車が 走って行った 方向へ 、 手を 振っていた 。
「 ッッッ ⁈ 」
俺は 悲しみさえ 忘れて 、 影を 凝視した 。
姉ちゃんに 気味悪がられた 。
父ちゃんに 無視された 。
そして 、 母ちゃんに 病院に 連れて行かれた 。
母ちゃんが 握りしめていた 診断書には 、 “ 影乖離症 中期 ” と 書かれていた 。