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350閲覧ありがとう! 参加〆切【大型(?)参加型】 学園内何でも屋〜悪魔ハ何者ナノカ、理由ハ魔導書二アル。〜

#16

昼ノ、普通

学園祭当日。

朝から、
校内は人で溢れていた。

笑い声。
呼び込みの声。
音楽。

昨日までの違和感は、
全部、
この賑やかさに飲み込まれている。

…はずだった。



何でも屋のブースは、
図書室の奥。

「相談所」
と書かれた紙が、
今日も控えめに貼られている。

派手な装飾はない。
机と椅子だけ。

それでも、
人は来た。

「迷子になって…」
「クラスが見つからなくて…」

内容は、
いつもより少し多いだけ。

でも。

「さっきも、
同じところを通った気がするんです」

「階段、
こんなに長かったでしたっけ?」

…やっぱり。



「神谷さん」

風白先生は、
いつもの位置。

少し離れた場所で、
全体を見渡している。

前に出ない。
でも、
確実に視界に入れている。

「導線は、
想定よりも複雑です。

予定より、
迷子が多いですね」

淡々とした報告。

まるで、
想定内みたいに。



「やっほー」

雷が、
机の下から顔を出す。

「昼なのに、
もう迷宮っぽいよ」

「labyrinth、
夜しか動かないはずじ……」

「無意識、
ってやつ」

…一番厄介なやつ。



オゾンさんは、
人の流れを見ながら、
楽しそうにメモを取っていた。

「面白いね。
構造は固定。

でも、
認識がずれる」

「君たち、
 ここ、気づいてる?」

彼は、
ある角を指差す。

「三回曲がると、
必ず同じ景色になる」

…怖いこと言わないで。



そのとき。

「…あれ?」

人混みの中で、
一人の生徒が立ち止まった。

「ここ、
さっき…」

言葉が途切れる。

次の瞬間。

「あ、あれ?」

また、
別の場所で。

連鎖する。

小さな、
違和感。

誰も騒がない。
でも、
確実に広がっている。



風白先生が、
一歩、前に出た。

たった一歩。

「こちら、
通れますよ」

穏やかな声。

その一言で、
人の流れが変わる。

混乱が、
解けていく。

…すごい。

雷が、
小声で言う。

「先生さ」

「“迷宮の癖”もう把握してる」



昼。

迷宮は、
まだ“遊び”の顔をしている。

笑い声。
写真。
屋台の匂い。

でも。

壁の向こうで、
labyrinthが、
ぽつりと呟いた。

「…楽しい…」

glitchが、
にやっと笑う。

「昼でも、
通じるな」

誰にも聞こえない声。

でも、
風白先生だけは、
空間のズレを避けるように歩いた。

目は、
決して向けない。



私は、
胸の奥がざわつくのを感じていた。

このまま、
夜になったら。

昼の“普通”は、
保てるのか。

風白先生は、
時計を見た。

「…夕方まで、
持てばいいのですが」

その言葉が、
やけに重かった。

学園祭は、
まだ半分。

そして―

本番は、
夜だ。

作者メッセージ

これだけデータがあったので今日は夜投稿はこれでおしまいにします。

みなさん、本当にすみませんでした。

明日(ほぼ今日)の投稿も楽しみにしていてください!

2026/01/29 01:15

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悪魔学園一部爆笑系

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