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350閲覧!?第二期始動! 募集内容は星の人にお店のメニュー!? 残り2人と4メニュー募集中!【参加型】星を紡ぐティータイム

#11

牡羊座 引き受ける勇気と、静かな覚悟

夜の街は、
ざわめきを残したまま、
深夜へと沈み始めていた。

人影は少なくなり、
信号の音も遠くなる。
でも、
どこか忙しなく、
街全体が眠る気配はなかった。

そのとき、一本裏道に入った瞬間。

星の欠片のような小さなランプが、
淡く揺れているのが見えた。

「…あれ?」

思わず足を止める。
知らないはずの道。
知らないはずの喫茶店。
でも、
なぜか、
立ち止まった足が動かない。

カラン。
鈴の音が鳴ると、
外のざわめきはすっと遠くなる。
店内は静かで、
柔らかな光が満ちていた。

壁には星図のような模様。
時計はあるが針の進みは曖昧で、
時間の感覚が少し遠のく。

カウンターの向こうに立つ人物は、
年齢も感情も読み取れない。
「こんにちは。いらっしゃいませ」

「俺は、彪華 焔。牡羊座だ」
声を出す。
自然に、
素直に出た。
少し照れくさい。

でも、
この場所なら、
胸を張って言える気がした。

マスターは頷くだけで、余計なことは聞かない。

差し出された紅茶は、
透明に近い色をしていた。
香りは控えめ。
口に含むと、
ほんのわずかに苦みがあった。

「…頼まれると、断れないんだ」
指先でカップを回しながら、
小さくつぶやく。
「誰かが困ってると、つい…俺がやるって言っちゃう」

胸の奥が少し痛む。
頼まれることの喜びと、
逃れられない重さ。
どちらも、
同じくらい俺を縛る。

「そのせいで、汚れ役も…全部俺に回ってくる」

マスターは、
ただ静かに紅茶を温め直す。
何も言わない。
でも、視線だけで少し、
肩の力が抜ける。

「前に…罪をなすりつけられたこともある」
小さく息をつく。
「でも、断れないからって、誰かを傷つけないって思って…そうやってやってきた」

マスターは微かに頷く。
[明朝体][太字][水平線][斜体][大文字]「牡羊座は、誰かのために突き進む星です」
[/大文字][/斜体][/太字][/明朝体]
「…強いってわけじゃないんだ」
紅茶を見つめながら、そっとつぶやく。

[明朝体][太字][大文字]「ただ、逃げるより、引き受けることを選んだだけ」
[/大文字][/太字][/明朝体]
一口飲み干すと、
胸の奥にあった重みが、少し軽くなる。
星図の壁の一点が、
わずかに線を持ち始めた。

─焔の勇気の軌跡として。

カラン。
扉が閉まると、
夜の街のざわめきが戻ってくる。

でも、
焔の中には、
少しだけ温かい光が残った。

夜がさらに深くなると、
喫茶店にはまた新しい気配が近づく。

焔は角に腰を下ろすと、
ゆっくりと息を吐いた。

「…ああ、でもさ」

心の中で、笑う。
「俺、頼まれると断れないから、また次も…やっちゃうんだろうな」

その瞬間、
星図の壁の焔の線が、
少しだけ輝いた。

それは、
決して派手ではない。

でも、
静かに、
確かに、
星座に刻まれる軌跡だった。

「…まあ、いいか」
焔は肩の力を抜き、
カップを手に取る。
苦みのある紅茶が、
胸の中にすっと染み込む。
「誰かのために頑張ることは、間違いじゃない…よな」

マスターは微かに微笑む。
「扉は、あなたを覚えています」

カラン。
扉が閉まると、
夜はまだ深い。
次の星もまた、
静かに息を整えているところだった。

作者メッセージ

うぅ…
ねむい…
すみませんがこんかいはこめんとは特になしで…

では…

When You Wish Upon a Star

2026/01/12 00:00

KanonLOVE
ID:≫ n00YEDEqgv6kY
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十二星座感情カフェ参加型

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