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#140

詩 焼肉の夜

網の上で
赤い肉が 静かに息をする
じゅう、と鳴れば
誰かの笑い声が重なって
白い煙が 天井へ昇る

塩のひと粒
たれのひとしずく
それだけで
今日という日が
少しだけ特別になる

焼けた肉を箸でつまみ
熱いまま口へ運べば
広がる香りに
言葉さえ忘れてしまう

「もう一枚、焼こうか」

そんな何気ないひと言が
なぜだか嬉しい

火を囲む人の顔は
いつもより近く
いつもより柔らかい

肉が焼ける音も
笑い声も
グラスの触れ合う音も

夜の網の上で
ひとつの記憶になってゆく

食べ終えたあとに残るのは
煙の匂いと
満たされた腹と

――また、この人たちと
食べたいな

そんな
小さな幸福だった。
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作者メッセージ

これ書いてたらお腹減ってきた((

では!

2026/08/09 21:21

KanonLOVE
ID:≫ n00YEDEqgv6kY
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