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#138

詩 棒ゼリー

夏の午後を細く閉じ込めたような
透明な一本を
指先でそっと折る。

ぱきり。

小さな音が
暑さに一本、ひびを入れる。

冷蔵庫の灯りをまとったまま
つるりと現れるゼリーは
青空にも、夕焼けにも、ぶどう畑にもなれる。

舌の上でほどけるたび
子どもの頃の蝉しぐれや
濡れたタオルの匂いまで
ひんやりと思い出す。

特別なごちそうではない。
けれど夏は知っている。

一口の冷たさが
今日という暑い日を
少しだけやさしい日に変えてくれることを。

そして空になった細い袋を見つめると
もう一本、という願いまで
きらきらと冷えている。
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作者メッセージ

弟に見せたらお前まだ子供だよなドン引きされました()

では!

2026/08/07 20:50

KanonLOVE
ID:≫ n00YEDEqgv6kY
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