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#115

詩 綺麗な汚物

花瓶の水は澄んでいる。
けれど、その底には
名も知らぬ花びらが
静かに腐り続けている。

美しさは、
腐敗を追い出して咲くのではなく、
腐敗を抱えたまま
光のほうを向いている。

白い陶器に落ちた泥は、
誰もが指先で拭おうとする。
けれど泥は知っている。
土がなければ、花は根を張れないことを。

「汚い」と呼ばれたものは、
いつも命の裏側だった。
汗も、涙も、血も、
そして口を閉ざした沈黙も。

だから私は、
磨き上げられた世界の片隅に、
ひとつだけ残された染みを見つめる。

それは醜さではない。
美しさが生き延びた証だ。

汚物は隠され、
香りは飾られる。

それでも春になれば、
誰もが腐葉土の上を歩いて
花を「綺麗」と呼ぶ。

綺麗な汚物とは、
汚れが消えたものではない。

誰かの嫌悪を越えてなお、
命を育て続けるものの名前だ。
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作者メッセージ

スンゲェ眠い。
あと明日用があるんで投稿ないか、早まります。

では!!

2026/07/15 21:13

KanonLOVE
ID:≫ n00YEDEqgv6kY
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