文字サイズ変更

閲覧数100ッ!? 参加〆切1月31日です! 【参加型】あなたは何の宝石ですか?話を聞かせてください。

#3

シトリン 光と影の間で

ジブンは、
砂利道をひとり歩いていた。

足音が地面に当たるたび、
[太字][大文字][明朝体]確かに存在している
[/明朝体][/大文字][/太字]ことを突きつけられる気がする。
でも口元には軽く笑みを作る。
「あんたら、かわい〜ね〜!!ニコッ」
小鳥や通りすがりの人に声をかける。
それは、
ジブンなりの生きる術だった。

手の中には、
シトリンの宝石が握られている。

金色の光をたたえるそれは、
まるで太陽のように暖かく、
でも少し寂しげだ。

宝石言葉を思い浮かべる—「希望」。
希望なんて、
もうボクには関係ないと思っていた。
でも手の中で光るこの宝石は、
そうささやく。

「まだ、道はある」と。

道の先に、
ひとりの女性が立っていた。

衣の色は淡い青色、
光の加減で紫にも見える—
昼と夜で変わる宝石みたいに、
静かに揺れる光を纏っていた。

「…迷子かしら?」
その声は柔らかく、
けれど確かな力を感じる。

ジブンは少し驚き、
立ち止まる。
「いや、迷ってませんよ〜」
軽く笑うけど、
声が少し震えていることに気づく。

魔女はゆっくり歩み寄る。
「シトリン…その宝石は、
あなたの心の色を映しているのね」

ジブンは手の中の宝石をぎゅっと握る。
「えっ…なんで、
それ知ってるんすか?」

魔女は微笑む。
「あなたは、自分を演じている。でも、私には見えるの。あなたの光と影のすべてが」

ジブンは肩をすくめ、
軽く笑う。
「ま、演技もプロ級っすよ〜」

でも、
手の中のシトリンは揺れない。

太陽のように明るい光が、
胸の奥の影を照らす。

宝石言葉をまた思い浮かべる—
「自信」。
自信なんて、ボクには縁がないと思っていた。
でも、
手の中の光は、
そっと告げている。

「まだ、信じてもいい」と。

「…魔女さん、ボク、怖いんす」
勇気を振り絞って言う。
「また誰かを傷つけちゃうんじゃないかって」

魔女は静かにうなずく。
「それは恐怖じゃなくて、責任を恐れているのね」
「責任? いや、ボク、もう責められたんすよ。みんなに犯罪者扱いされて」
声が震える。
胸の奥が熱くなる。

「でも、あなたはまだ生きている。
依存にすがり、嘘で固めたとしても、まだここにいる。
光も影も、全部抱えて」
魔女の言葉は風に乗り、
ジブンの心に落ちた。

「…でも、ボクの笑顔なんて、全部嘘っす」
「それでもいいのよ」
魔女は微笑む。
[太字][斜体][大文字][明朝体]「宝石は、完全な輝きを取り戻さなくてもいい。
欠けていても、迷っていても、光は光だから」[/明朝体][/大文字][/斜体][/太字]
そして小さく付け加える。
[太字][斜体][大文字][明朝体]「友情も、希望も、自分を信じる心も——欠けたままでいいの」
[/明朝体][/大文字][/斜体][/太字]
ジブンは手の中のシトリンを握りしめ、
ゆっくりと息を吐く。
「ボク…シトリンを持ってると、少し落ち着くんすよね。
太陽みたいで、でも…影も隠せなくて」
魔女は頷く。
「光と影があるから、あなたは光るの。
完璧じゃなくても、欠けていても、迷っていても」

胸の奥が熱くなる。
手の中のシトリンが、
金色の光を増していく。

「うーん…それ、ちょっと、嬉しいかもっす」
「嬉しいって思えるなら、それも本物の光ね」

旅はまだ続くけれど、
ジブンは歩く一歩一歩を感じる。
「今日も…少しだけ、ボクらしく、笑ってやるか」

魔女は微笑みながら歩き去る。
「光の道は、あなたの手で切り開くものだから」

丘の上、
ジブンは空を見上げる。

手の中のシトリンは太陽と影の間で揺れ、
確かに光っている。
宝石言葉がひそかに響く—
—「希望」「自信」「友情」「繁栄」。
欠けた部分も、
迷った瞬間も、
すべてが今の自分を形作っている。

そしてジブンは、
光と影を抱えたまま、
未来へと歩き出した。

太陽の光は、
シトリンとともに、
確かにジブンの胸に届いていた。

作者メッセージ

シトリンは、太陽の光を抱きしめたように、温かく明るい輝きを持つ。
その光は、迷いに包まれた心にも届き、静かに背中を押してくれる。

この宝石には「希望」「友情」「自信」「繁栄」という意味が込められてきた。
希望は、暗闇の中でも進む勇気を与え、
友情は、ひとりではないことを思い出させ、
自信は、自分を信じる力をそっと胸に灯し、
繁栄は、困難を乗り越えた先の未来を示す。

シトリンの光は完璧ではない。影と混ざり合い、揺れながら輝く。
だからこそ、この宝石は教えてくれる—欠けた部分や迷いも、否定されるべきではないことを。
影も光の一部であり、すべてを抱えて初めて、自分だけの光になるのだと。

もしあなたが迷っているなら、手の中のシトリンを思い出してほしい。
その温かい光は、希望を忘れないあなたに寄り添い、
過去の失敗も、嘘や依存も、すべて抱えたまま歩き出す勇気をくれる。

揺れながら光ること。欠けながら輝くこと。
それこそがシトリンの宝石言葉の本質であり、
あなたの歩みもまた、この光のように、確かに意味のあるものなのだ。

どうかあなたにも、シトリンの希望の光と、勇気のご加護が訪れますように。

2026/01/24 00:00

KanonLOVE
ID:≫ n00YEDEqgv6kY
コメント

この小説につけられたタグ

宝石感情感動

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権はKanonLOVEさんに帰属します

TOP