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250閲覧! 依頼人の参加待ってます!【大型(?)参加型】 学園内何でも屋〜悪魔ハ何者ナノカ、理由ハ魔導書二アル。〜

#8

風が変わる前に悪魔、夏休みへ帰る

―風が変わる前

終業式の日。

体育館は、
湿った空気と眠気で満ちていた。

校長先生の話は長く、
途中から誰も聞いていない。

それでも―
[太字][大文字]「一学期が終わる」
[/大文字][/太字]という事実だけは、
全員に平等に降りてくる。
終業式が終わると、
校内は一気に夏の空気になる。

廊下には笑い声。
体育館の湿気は、
もう誰も気にしていない。


図書室に戻ると、
いつものメンバーが集まっていた。

「じゃあ」

私は、
一度、
全員を見渡して言った。

「一学期の活動は、ここまでです」

雷が、
ぴょん、と跳ねる。

「夏休みー!

…と言いたいところだけど」

Affectusが、
くるりと回る。

「ボクら、帰省ダ」

「魔界に」

ファイヤー・ルビーが、
一瞬固まる。

「…は?」

「悪魔はね」
雷が、指を立てる。
「長期間、人間界に居ると」

「魔力、薄まるの」

ポラリスが、
だるそうに頷く。

「夏は特に
星の流れ、変わるし」

鬼灯が、
腕を組む。

「妾は、魔界で訓練だ
怠ける気はない」

スーラが、
小さく手を挙げる。

「…スーラも
おうち、帰る」

「永遠の9歳でも、帰省はあるんだね」
神田先輩が、
真顔で言う。

スーラは、
こくりと頷いた。

「つまり」
ファイヤー・ルビーが、整理する。
「夏休み中は」

「会えない?」

「基本的には」
私は、答える。
「完全に、別行動です」

神田先輩が、
少し笑った。

「何でも屋、長期休業か」

「はい」
「ただし――」

私は、
最後に付け加える。

[大文字][明朝体][斜体]「[太字]終わった[/太字]わけじゃありません」
[/斜体][/明朝体][/大文字]
かっこよくシメられた!
と心のなかでガッツポーズを決めていたが、
次の一声で、
それがガラガラと崩れた。


「神谷さん」

その声で、
全員が振り向いた。

入口に立っていたのは、
風白先生だった。

白いシャツ。
いつもと変わらない、
穏やかな表情。

「そろそろ下校の時間ですよ」

雷が、
一瞬だけ姿勢を正す。

「はーい、先生」

風白先生は、
雷の声が聞こえていないはずなのに、
なぜか少しだけ、
空間を避けて歩いた。

偶然、
というには綺麗すぎる動き。

でも―
視線は、誰にも向けない。

「皆さん」
先生は、
円になった椅子を見て言う。
「一学期、お疲れさまでした」

一人ずつ、
[太字]さん付け[/太字]で。

「神田さん」
「ファイヤー・ルビーさん」
「神谷さん」

悪魔も、人も、
分け隔てなく。

「夏休みは」
先生は、
少しだけ声を和らげる。
[太字][明朝体][大文字]「無理をしないでください」
[/大文字][/明朝体][/太字]
[明朝体][太字][大文字]「何かあっても急がなくていいです」
[/大文字][/太字][/明朝体]
鬼灯が、
鼻で小さく笑う。

「甘いな」

風白先生は、
それを否定もしない。


「先生」
私が言う。
「二学期も…」

「ええ」
即答だった。
「図書室は、使って構いません」

「ただし」
少しだけ、真剣になる。
「神谷さん」

「全部を背負わないこと
困ったら、休むこと」

私は、
しっかり頷いた。

「約束します」

風白先生は、
それで十分だというように微笑んだ。


帰り道。

校門の前で、
悪魔たちは別れの準備をする。

「じゃあね」
雷が手を振る。
「夏、ちゃんと休めよー」

「九月に」
ポラリスが言う。
「また、星の話しよう」

スーラは、
少しだけ近づいてきて。

「…忘れないで」

「忘れません」

そう答えると、
スーラは安心したように消えた。


残ったのは、
人間と、先生。

夕焼けが、
校門を赤く染めている。

「静かになりますね」
私が言う。

風白先生は、
空を見上げた。

「静かな時間も、
大切ですよ

考えるための」

休むための」

私は、
その言葉を胸に刻む。

「神谷さん」

「はい」

「二学期も」
先生は、変わらない距離で言う。
「私は、ここにいます」

それ以上は、言わない。

見ない。
聞かない。
でも、いなくならない。

雷の声が、
小さく耳元で響く。

「…ねぇ」
「この人さ」

「うん」

「見えてないフリで、
全部守ってる」

私は、
否定しなかった。


一学期は、終わった。

何でも屋は、
一度、静かになる。

悪魔は帰る。
人間は日常に戻る。

でも―
考える場所は、消えない。

風白先生は、
最後まで振り返らず、
それでも確かに、
見送っていた。

作者メッセージ

一学期終了!です!!
皆さん参加本当にありがとうございます!
お陰で…
「一七五閲覧も達成、一日二十回以上ってことになる…?」です!

あと夏休み中、誰かの視点でイベントを書きます!
人気のある人にしようと思っているのですが…

是非作品に「〇〇視点が良い!」といれてください!
お待ちしています!

では、
二学期編でお会いしましょう!

Would you like to make a deal with the devil?

2026/01/08 00:00

KanonLOVE
ID:≫ n00YEDEqgv6kY
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悪魔学園一部爆笑系

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