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【2000閲覧!】【リクエスト可】 詩・ポエム、何かの曲書きます!

#72

詩 胸の奥の鐘

風邪じゃないんです、と言いながら
今日も胸の奥で
小さな鐘が鳴る。

熱はない。
喉もそれほど赤くない。
けれど静かな会話の途中で、
ふいに咳は顔を出す。

まるで忘れられない言葉が
胸の隅に残っていて、
「まだここにいる」と
合図を送るみたいに。

電車の窓に映る夕暮れ、
誰かの笑い声、
季節の変わり目の風。
そんな何気ないものにまで
身体は敏感になっていて、

ひとつ、ふたつ。
乾いた音がこぼれる。

風邪じゃないのに出る咳は、
病名よりも曖昧で、
理由よりも長く居座る。

だから私は
咳をするたび少しだけ耳を澄ます。

胸の奥で鳴るその鐘が、
身体の不調なのか、
言えなかった思いなのか、
あるいは季節が通り過ぎる音なのか。

答えはまだ分からない。

ただ今日も
透明な空気の中へ
小さな咳をひとつ放ち、

そしてまた
何事もなかったように
歩き出す。
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作者メッセージ

喉痛くて咳出るのに風邪じゃない。

なんかやだ。

では!
ちなこの詩を作ってる時(仕上げ中)に出た席の回数:
投稿した本作の数÷2 丁度w

2026/06/01 19:32

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