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【リクエストOK】流行(もちろん曲とかも)知らない人の曲パロ

#1

【ジグソーパズル】最後のピース

「ねえ、もしさ」

彼女は屋上のフェンスにもたれながら、空を見ていた。

「人って、欠けたままでも生きていけると思う?」

夕暮れだった。

世界が終わる前みたいな赤色が、校舎を染めている。

僕は少し考えてから、小さく笑った。

「無理じゃない?」

その答えに、彼女も笑った。

けれどその笑顔は、どこか泣きそうだった。

[水平線][水平線]

彼女と出会ったのは、雨の日だった。

誰もいない図書室で、彼女だけが窓際に座っていた。

静かな人だった。

でも時々、ひどく苦しそうな顔をした。

まるで、自分の中に空いた穴を誰にも見せないようにしているみたいに。

だから僕は、勝手に似ていると思った。

僕たちは少しずつ話すようになった。

好きな音楽。
嫌いな教室。
どうして朝が来るのか分からないこと。

誰にも言えなかった言葉を、彼女には言えた。

「生きるのって、向いてない気がする」

そう言った時、彼女は否定しなかった。

ただ、「分かる」とだけ呟いた。

それが嬉しかった。

[水平線]

ある日、彼女は小さな箱を持ってきた。

中には、ジグソーパズル。

けれど、一つだけピースが足りなかった。

「完成しないんだ」

彼女は笑った。

「何回探しても見つからなくて」

僕はその欠けた場所を見つめた。

ぽっかり空いた、小さな穴。

まるで心臓みたいだと思った。

「でも」

彼女は静かに言う。

「欠けたままのほうが、綺麗な気もする」

その意味を、僕はちゃんと分からなかった。

[水平線]

冬が来る頃、彼女は学校に来なくなった。

最初は風邪だと思った。

でも、一週間経っても、二週間経っても来なかった。

連絡も返ってこない。

嫌な予感だけが、毎日大きくなる。

そして僕は、先生に呼ばれた。

「……知らなかったのか」

その言葉で、全部分かった。

彼女はずっと、病気だった。

治らないと分かっていたらしい。

誰にも、ほとんど話していなかったらしい。

「君には言ってると思ってた」

先生の声が遠かった。

何も聞こえなかった。

ただ、あの日の言葉だけが頭の中で響いていた。

[太字][斜体][大文字][明朝体][中央寄せ]欠けたままのほうが、綺麗[/中央寄せ][/明朝体][/大文字][/斜体][/太字]

[水平線]

卒業式の日。

僕は一人で、あの屋上へ行った。

冷たい風が吹いていた。

ポケットには、あの日のパズルの最後のピース。

結局、彼女は最後まで渡さなかった。

完成させないためだったのかもしれない。

僕はフェンス越しの空を見上げる。

夕焼けは、あの日と同じ色だった。

「……ずるいよ」

声が震えた。

ちゃんと、好きだって言えばよかった。

もっと未来の話をすればよかった。

一緒に完成させようって、言えばよかった。

もう遅いのに。

僕はポケットのピースを強く握りしめる。

カチ、と小さな音がした。

ひびが入っていた。

まるで僕たちみたいだった。

完成しないまま、終わってしまった。

でもきっと。

この欠けた痛みだけは、一生なくならない。

それでも僕は、彼女が残した空白を抱えたまま、生きていく。

そんな、人生なんだろう。

作者メッセージ

まふまふさんのジグソーパズルをもとに作りました!

この曲私大好きなんです!

鏡音レン君がボカロで歌ってるバージョンもありますが、
私はまふまふさんが歌ってるバージョンの方が好みです笑

そんじゃ、リクエスト待ってます(圧)

2026/06/24 21:48

KanonLOVE
ID:≫ n00YEDEqgv6kY
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曲パロリクエストok平成初期脳の曲パロ

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