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250閲覧! 依頼人の参加待ってます!【大型(?)参加型】 学園内何でも屋〜悪魔ハ何者ナノカ、理由ハ魔導書二アル。〜

#4

契約ナキ悪魔タチ

放課後の図書室は、
静かなはずだった。

でも私は、
その[太字][大文字]「静かさ」[/大文字][/太字]が、
もう普通じゃないことを知っている。

「…来てる」

雷が、
私の隣で小さく呟いた。

空気が、
少しだけ重い。

音は変わらない。
光も、匂いも。

ただ―
感情だけが、
逆流するみたいに、
ざわつく。

最初に現れたのは、
黒い球体だった。

サッカーボールほどの大きさで、
中央に一つ、
人間の目みたいなもの。

白目が黒く、
黒目が白い。

「…お前、誰ダ?」

頭の中に、
直接声が響く。

「神谷、ゆめです」

そう答えると、
少しだけ間があった。

「人間の世界では、
名を聞いたらこちらも名乗るのが礼儀だったナ…」
球体は目を細くした。
[大文字][太字]「ボクはAffectusダ!」
[/太字][/大文字]
雷が、
小さく舌打ちする。

「感情いじりの古株」

Affectusは、
楽しそうに浮かびながら言った。

「いい場所ダ」
細くなった目がさらに細くなり、
知らない恐怖を覚える。
「恐怖と、優しさと、覚悟」
―混ざってル」

…褒められてるのか、
分からない。

次に、
床の影が揺れた。

音もなく、
白い着物の少女が立っていた。

床につくほどの白髪。
金色の瞳。

小さな体なのに、
圧が、違う。

「…馴れ合う気はない」

低く、冷たい声。

「だが、この場は悪くない」

[太字][大文字]「朱宮…鬼灯」
[/大文字][/太字]
雷が、
名前を呼ぶ。

鬼灯は、
ちらりと雷を見るだけで、
それ以上何も言わなかった。

最後に。

「んー…」

だるそうな声と一緒に、
ソファに人影が落ちる。

パーカー、ジーパン、スニーカー。
人間みたいな格好。

…頭には、ツノ。

「めんどい」
言われなくてもわかります。と言いたくなる。
「でも星の流れ、ここ変なんだよね
―だから来た」

「ポラリス」

名乗りも、
やっぱり適当。

雷が、
私を見る。

「全員、契約してない」

それが、
一番怖い。

契約していない悪魔は、
誰にも縛られていない。

「ここ」

Affectusが、
楽しそうに言う。

[大文字][太字]「何でも屋ダロ?」
[/太字][/大文字]
「人の感情が、
 集まる場所」

「契約が、生まれやすい場所」

私は、
思わず声を強くした。

「…契約は、
 増やしません」

鬼灯が、
一瞬だけ目を細める。

「ほう」

ポラリスは、
天井を見上げた。

「人間のくせに、強気だね」

Affectusは、
くるくる回る。

「だから、面白イ」

悪魔たちは、
敵でも味方でもない。

ただ―
興味本位。

そのとき。

廊下から、
足音が聞こえた。

人間の。

「…誰か来る」

雷が、
小声で言う。

私は、
息を飲んだ。

悪魔たちは、
一斉に[大文字]静かに[/大文字]なる。

見えない存在に、
戻る準備。

足音は、
確実に近づいていた。

―ここから先は、
人間の時間。

足音は、
迷いなく図書室の奥へ向かってきた。

私は、
思わず背筋を伸ばす。

…いる。

Affectusも、
鬼灯も、
ポラリスも。

全員、
そこにいるのに―
[大文字][太字]いないこと[/太字][/大文字]になっている。

「こんにちは」

柔らかい声。

入口に立っていたのは、
白髪ロングの先輩だった。

白いワンピースに、
✕印のピン。

片目が赤、
片目が虹色。

「僕の名前は、語部 椎奈」
―突然ごめんね」

その視線は、
私だけを見る。

悪魔たちが占領していたはずの空間を、
まるで何もないみたいに歩いてくる。

…見えてない。

本当に、
何も。

「どうぞ」

私は、
椅子を勧めた。

椎奈先輩は、
自然に腰を下ろす。

Affectusが、
少しだけ高度を下げた。

「完全に、ボクを無視してル」

雷が、
小声で返す。

「だから人間だって」

椎奈先輩は、
楽しそうに話し始めた。

「今日はね、依頼、というより」
―[明朝体][大文字][太字]噂話[/太字][/大文字][/明朝体]を持ってきただけなんだ」
最近、
寮で妙な話が流れててさ」

私は、
頷いた。

「…星を見ると、気持ちが軽くなる、って噂ですよね」

「そう、それ」

椎奈先輩は、
嬉しそうに笑う。

「悲しい人は、悲しくなくなって」
怒ってる人は、怒りを忘れる」

「すごく便利だろ?」

便利。

その言葉に、
胸の奥が少しだけ冷えた。

ポラリスが、
小さく息を吐く。

「…便利、ね」

もちろん、
椎奈先輩には聞こえない。

「面白いのはさ」

椎奈先輩は、
机に指を置く。

「その噂を信じた人が、
[太字][大文字]もっと確実な[/大文字][/太字]方法を
探し始めてること」

……来た。

「確実な方法、ですか?」

「うん」

椎奈先輩は、
あっさり言った。

[太字][明朝体][大文字][太字]「悪魔との契約」[/太字][/大文字]
[/明朝体][/太字]
その言葉が、
静かに落ちた。

Affectusが、
ぴくっと反応する。

鬼灯は、
腕を組み直した。

雷は、
黙り込む。

でも。

椎奈先輩は、
悪魔の気配なんて、
一切感じていない。

「勘違いしないでね、
僕は、
悪魔に興味はない」

即答だった。

「信じてるわけでもないし、
否定したいわけでもない」
ただ―」

少しだけ、
声が真剣になる。

「[明朝体][大文字][太字]不平等な契約[/太字][/大文字][/明朝体]が、
 嫌いなんだ」
不平等?
「片方の得しか見えない取引は、だいたい破綻する」

「それって、
 物語としてつまらないだろ?」

…物語。

椎奈先輩は、
[太字][明朝体][大文字]悪魔[/大文字][/明朝体][/太字]じゃなく、
[大文字][太字][明朝体]人の選択[/明朝体][/太字][/大文字]を見ている。

「だから、
 忠告しに来ただけ」

「君なら、この噂をどう扱うか考えられると思って」

私は、
少しだけ考えてから言った。

「…先輩は、
止めたいんですか?」

椎奈先輩は、
肩をすくめた。

「止めたい、というより」

「どう転ぶか、
 見たい」

正直だ。

「でも」

椎奈先輩は、
はっきり言った。

「悲劇になるなら、それは避けたい
それくらいの優しさはあるよ」

ポラリスが、
ぽつりと呟く。

「…優しいじゃん」

鬼灯が、
低く笑った。

「自覚なき善意は、強い」

私は、
深く息を吸った。

「…調べます
噂の正体も、
その先も」

椎奈先輩は、
満足そうに頷いた。

「あはは♪
交渉成立だね」

立ち上がって、
最後に言う。

「情報が欲しければ、
また来なよ」

「今回は無料」

「次からは…
格安で」

入口で、
振り返る。

「悪魔と契約しないのか、
 って?」

「しないよ」

「不平等な取引は、嫌いだからね」

そう言って、
椎奈先輩は去っていった。

扉が閉まったあと。

しばらく、
誰も話さなかった。

Affectusが、
最初に口を開く。

「…見えていないのに」

「一番、
 本質を見ていル」

ポラリスは、
天井を見上げる。

「人間、やっぱ好き」

鬼灯は、
短く言った。

「強いな」

雷が、
私を見る。

「ゆめ」

「この噂、放っておけないね」

私は、
小さく頷いた。

何でも屋は、
困りごとを解決する場所。

でも今は―
選択を誤らせないための場所。

見えない悪魔と、
見ない人間。

その間で、
私は立っている。

…物語は、
もう動き出していた。

作者メッセージ

わたあめのべとべと様、星凪様、参加ありがとうございます!
今回、悪魔の数増やしました!

そして、次回予告行きます…
次回!
えーっとですね、作者がつ喰った…
あ、やばいことになってる、作ったですね、はい。
えーっとですね、作者が作った部員登場します!
(部員来ないから)
後依頼人出します!
ん?
あ!
部員の参加きてる!よっしゃ!
あと、悪魔出します!
以上です!
では!

2026/01/04 00:00

KanonLOVE
ID:≫ n00YEDEqgv6kY
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