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【リクエスト可】 詩・ポエム、何かの曲書きます!

#52

詩 沈黙の栞

雨の匂いを
まだ制服の袖に残したまま
ぼくは図書室の扉を開ける

そこでは時間が
声をひそめて積み重なり、
古いページの隙間で
午後の光が眠っている

誰かが忘れていった栞は
遠い季節のしるしみたいで、
机に伏せたままの本は
夢の続きを待っている

窓辺では風が
辞書の頁をゆっくりめくり、
そのたび小さな海のように
紙の波音が立つ

言葉は不思議だ
誰にも会わずに
誰かの心へ行ける

だから図書室では
沈黙さえも会話になる
鉛筆の走る音、
椅子の軋む音、
ページを閉じるかすかな呼吸

夕焼けが棚の背表紙を染めるころ
ぼくは一冊の本を閉じて
まだ名前のない未来を
胸にそっと挟み込む

そして帰り道、
世界は少しだけ
読み終えた物語のあとみたいに
静かで、やさしい。
ページ選択

作者メッセージ

家の事情で投稿遅れました、Kanon LOVEです!

えー、すみません…

新しくプロフページにURLをくっつけました、よかったらに見てください!

では。

2026/05/13 20:56

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