文字サイズ変更

【リクエスト可】 詩・ポエム、何かの曲書きます!

#28

詩 熟れきれなかった涙

[中央寄せ]葡萄はまだ若く
朝露を抱いて震えている
その一粒に閉じ込められたのは
帰れない夏と
呼びかけても届かない名前

指先で触れれば
やわらかな皮の奥で
甘さはほどけきれずに
酸っぱさだけが残っている
あの日の言い訳みたいに

ひとつ、またひとつと
もぎ取られていく実は
小さな音も立てず
別れの数だけ軽くなり
それでも枝は折れないまま

ねえ、どうして
残されたほうだけが
こんなにも長く揺れているのだろう

頬を伝うしずくは
もう隠しきれなくて
葡萄に似たかたちのまま
重たく、落ちていく
掬われることもなく

もしも口にできたなら
きっとこれは
熟れすぎた果実よりも苦く
優しさよりも遅く
胸の奥に染みていく

夕暮れの畑で
誰もいないことを確かめながら
残された房は風にほどける
あなたを呼ぶ声のように
何度も、何度も揺れて

やがて夜が来る
すべてを見えなくしてしまう夜が
それでも消えないのは
落ちきれなかった涙と
置いていかれたままの、わたしだけ[/中央寄せ]
ページ選択

作者メッセージ

遅れてすみません

では(短くてごめんなさい)

2026/04/16 18:08

コメント

この小説につけられたタグ

詩・ポエムリクエスト

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権はKanonLOVE @小説家時々詩人詩人時々小説家さんに帰属します

TOP