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900閲覧!!【完結いたしました!】 憧れのアイドル―偶像と同じステージに立つ日まで―勝つか、消えるか、歌い手としての最初の一歩

#46

第六部 第零話 今年の光

管理人はオフィスの窓際で夜景を眺めていた。
遠くの街灯が瞬き、
道路を走る車のライトが細い線を描く。
その光景は、
かつてのペンライトの海や、
ステージの熱気を思い出させた。

今年の偶像は、
みんと、如月、そして終――天ノ川 終。
麗――麗は、
すでに引退した。
舞台を去り、
眩しい光を後輩たちに託したまま。
その輝きは記憶に残るものの、
今年の舞台にはもういない。

みんとは中心の光だ。
ステージ上では迷いなく輝き、
観客の視線を集める。
歌も踊りも、
まさに偶像そのもの。
だが管理人は知っている。
舞台裏での小さな迷い、
声がわずかに震える瞬間を。
それでも彼女は揺るがない。
光として、
誰の目にもまっすぐに届く存在だ。

終――天ノ川 終。
中性的で、
ステージに立つだけで空気を支配する。
五オクターブの声、
指先まで計算された止めの美しいダンス、
冷静で泰然とした視線。
観客が気づかないうちに、
その瞳で空間を掌握してしまう。
彼の光は静かで深く、
圧倒的。
完璧で、
まるで物語の[太字]“終わり”[/太字]そのものを象徴している。
管理人は思う。
「終……君の存在は、舞台のバランスそのものだ」

そして、
如月。
今年の偶像の中で、
管理人の目は自然と彼女に向く。
如月は直線的な光ではない。
爆発的な輝きでもない。
だがその存在感は、
舞台を見渡す観客を自然に惹きつける。
一歩後ろから光を支えることもできるし、
求められれば前に立つこともできる。
その揺るがぬ意志と静かな強さが、
今年の舞台の根幹を作る。

管理人は心の中で呟く。
「今年の光は、決まった。みんと、如月、そして終……三人の偶像だ」

机の上には今年のライブ構成案。
演出、
照明、
カメラワーク、
すべてが三人の光を最大限に引き出すために計算されている。
管理人は窓の外を見つめる。

「準備は整った。後は、君たちが立つだけだ」

夜風が窓を揺らす。
街の光が、
まるで揺れるペンライトの海のように瞬く。
管理人は静かに息を吐き、思う。
「今年の偶像は、隣で光を育て合う三人だ」

そして、
誰にも聞こえないように、小さく呟く。
「如月、君なら絶対にできる……終、君なら全てを支えられる……みんと、君は光そのものだ」

オフィスの静寂の中、
管理人は再び目を閉じる。
今年の光は、
隣で、
静かに、
確かに育っていた。
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作者メッセージ

第六部始動です!

最終章になります!

お願いします!

2026/03/11 18:00

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