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900閲覧!!【完結いたしました!】 憧れのアイドル―偶像と同じステージに立つ日まで―勝つか、消えるか、歌い手としての最初の一歩

#39

第四部 最終話 継ぐ光

会場の照明は柔らかく、
ステージの空気は期待とざわめきで満ちていた。

みんとはセンターに立ち、
笑顔を浮かべながら歌い踊る。
しかし、
客席のざわめきの中に、
ひそかな緊張が混じった。

その時、
舞台袖のカーテンが揺れる。
ゆるやかに、
しかし確実な足取りで―


―ソノスが現れた。



黒とピンクの衣装。
かつての伝説的偶像。
しかし今は、
単なる過去の名前ではなく、
守る者としての存在感を帯びていた。


観客席が一瞬凍りつく。
「えっ…ソノス!?」
「うそ…生きてたの?」

カメラも配信も、
その姿に釘付けになる。
みんとも、
ゆめも、如月も。

――目を見開き、息をのむ。


だがソノスは、
誰かの邪魔をするわけではなかった。
自然にステージの中央へ歩を進め、
立ち止まる。
その瞬間、
スポットライトがまるで導くかのように、
彼女の存在を照らした。

ソノスは軽く息を吸う。
そして、
静かに、
しかし迷いのない声で歌い始める。

♪――
[斜体][太字]「光の中で 羽ばたく私
守るべきもの 胸に抱えて
過去も未来も 歌に託して
この瞬間を 誰にも渡さない」[/太字][/斜体]

声は会場を満たし、
観客はざわめきと歓声の間で言葉を失った。
配信のコメント欄は一気にカオスとなる。

[太字][斜体]“ソノス…生きてたんだ…”

“みんと…どうするの?!”
[/斜体][/太字]
“単独でも圧倒的…!”

そして、
ソノスはそのままダンスを始める。
滑らかなターン。
軽やかなステップ。
時折アクロバットも交え、
歌と体が完全に一体となる。

みんとは後ろで小さくステップを踏みつつも、
ソノスの光に自然に寄り添う。

単独であっても、
ソノスの存在感は圧倒的で、
ステージ全体を支配する。

観客は動揺と興奮の入り混じる歓声を上げ、
ゆめは手を握りしめる。

「……光を守る人が、ここにいる…」

如月は眉を寄せ、
声を失った。
心の奥で、
覚悟が揺れ動く。

歌がクライマックスに向かう。
ソノスの声は伸びやかで、
力強く、
しかし柔らかく光を包み込むようだった。

観客席、
配信の向こう―
―誰もが目を離せない。

最後のポーズ。
ステージは静寂に包まれ、
次の瞬間、
会場は割れんばかりの歓声と拍手で震えた。
みんとは息を整え、
目を潤ませながら小さくつぶやく。
「……守られてばかりじゃ、なかったんだ」
ゆめも肩に手を置き、
静かに涙をぬぐう。
如月は深く息を吸い、
自分の覚悟を確かめるようにうなずいた。

ソノスはマイクをそっと置く。
胸の奥で、
まだ震える声を感じながらも、
光を次世代に託す決意を表情に宿す。

「次の光は――あの子たちだ」

会場は騒然としながらも、
心の奥で理解する者たちがいた。
守る者が、
再び舞台に立ち、
光を次世代へ継いだ瞬間。

夜空の星のように、
その光景は永遠に刻まれた。
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作者メッセージ

歌を歌うシーン少なくてごめん…。

でも最終話では今までで一番(?)長いものになりました。

では、次回は第五部です!

お楽しみに!

2026/03/08 00:00

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