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900閲覧!!【完結いたしました!】 憧れのアイドル―偶像と同じステージに立つ日まで―勝つか、消えるか、歌い手としての最初の一歩

#33

第四部 第零話 声を捨てたもの

夜は、
音が少ない。

オフィスの窓に映る街灯の光が、
ゆらりと揺れる。
モニターの画面には、
炎上関連の記事の訂正と謝罪文。

世論は、
反転し始めていた。

「……遅いくらいだ」

管理人は椅子にもたれ、
静かに呟く。

みんとへの誹謗は減っている。
代わりに出回り始めた名前。

[斜体][太字][大文字]――ソノス。
[/大文字][/太字][/斜体]
数年ぶりに、
ネットの海へ浮上したその文字列。

画面をスクロールする。

[斜体][太字]《元初代偶像ソノス、沈黙を破る》
《引退の真相、後継を守るためだった?》
《炎上の裏に圧力か》
[/太字][/斜体]
小さく、
息を吐く。

「好き勝手に書く」

だが否定はしない。

それでいい。

みんとの名前が守られるなら。

机の引き出しを開ける。

中には、
古いイヤーモニター。
黒とピンクの衣装の切れ端。
そして、
小さなメモ。

[太字]“声を超えられた日”
[/太字]
指先が止まる。

あの日。
ステージ中央で歌っていたのは自分だった。

だが、
隣に立った新人の声が――
自分よりも澄み、
自分よりも伸びた。

歓声が、
揺れた。

その瞬間に悟った。

「私は、終わる側だ」

悔しさはなかった。

怖かったのは――

[明朝体][太字][大文字]“圧倒されること”
[/大文字][/太字][/明朝体]
声で、
存在を塗り替えられること。

だから辞めた。

守る側に回った。

管理人として。

総長として。

自分の声を、
閉じ込めた。

モニターに映るみんとのライブ映像を再生する。

まっすぐな声。
迷いのない瞳。

「あの子は……違う」

潰れてはいけない。

自分とは違う。

[太字][明朝体]“守られるべき光”。
[/明朝体][/太字]
スマホが震える。

メッセージ。

[太字][斜体]《炎上ほぼ沈静化》
《逆に同情と支持が増加中》[/斜体][/太字]

管理人は短く返信する。

[太字][斜体]《追加対応は不要。静観》
[/斜体][/太字]
送信。

そして、
静かに目を閉じる。

――私は、また前に出るべきか?

一瞬だけ、考える。

もし。

ソノスが完全復帰すれば。

世間は騒ぐ。

話題は持っていける。

だが。

それは、みんとの光を奪うことにならないか?

沈黙。

ゆっくりと立ち上がる。

窓の外を見る。

「私は裏でいい」

小さく、
しかしはっきりと。

「主役は、あの子たちだ」

だが。

もし。

もし、
彼女たちが本当に折れそうになったら――

そのときは。

「……歌うかもしれないな」

自嘲のような笑み。

封じたはずの声が、
胸の奥で震える。

ソノスは死んでいない。

ただ、
眠っているだけ。

夜の静寂の中。

管理人は、
静かに灯りを消した。

第四部は――
守る者の物語から始まる。
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作者メッセージ

はいどうも、650閲覧ありがとうございます、KanonLOVEです!

ねむいんで((工エエェェ(´д`)ェェエエ工))今日はここまでで…

では!
((投稿時間遅れてごめんなさいでした

2026/03/04 01:02

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歌い手研修生から参加型

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