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900閲覧!!【完結いたしました!】 憧れのアイドル―偶像と同じステージに立つ日まで―勝つか、消えるか、歌い手としての最初の一歩

#31

第三部 第十一話 お願い

夜のスタジオは、
普段のにぎやかさとはまるで別世界だった。

薄暗い照明の下、
みんとのスマホ画面だけが青白く光り、
鳴り止まない通知がまるで警告のように跳ね返ってきている。

「……う、うそ…」
ゆめは声を出しかけて止めた。
通知の数は、
もう目で追えないほど膨れ上がっていた。

コメントの嵐、
リツイート、
拡散動画。

どれも過激で、
冷たく、
時には、
嘲笑に見える優しい言葉も混ざっている。

みんとは机に肘をつき、
うつむいたまま震えている。

「…大丈夫だよ…ほんと…ただ疲れただけ…」

でも、
その瞳には、
炎上の嵐に押し潰されそうな影が浮かんでいた。

ゆめは胸を押さえ、
深呼吸をした。

「…違う、これは大丈夫じゃない…!」

言葉に出すと、
胸がぎゅっと締め付けられた。
何度も深呼吸して、
なんとか落ち着こうとするが、
手元のスマホが震えるたびに、
心臓が跳ね上がる。

「……誰かに…助けてもらわなきゃ…」

自然と口から漏れたその言葉に、
みんとはかすかに顔を上げた。

「…ゆめ…?」

ゆめは決意を固めた。
スマホを握りしめ、
通話ボタンを押す。
何度かコールを繰り返す。

やがて、
電話越しに聞き慣れた、
しかし少し荒々しく落ち着いた声が響いた。

「…はい、どうした?」

その声に、
ゆめは思わず胸を撫で下ろす。

「みんとが…炎上していて…もう、どうしていいかわからなくて…!」

電話の向こうは、
一瞬沈黙した。
その静けさが、
逆にゆめの心を焦らせる。
しかし、
やがて低く、
落ち着いた声が戻ってきた。

「……わかった。落ち着け、ゆめ」

声のトーンは柔らかく、
しかしどこか鋭い。

「君は今、みんとに寄り添っていればいい。私が状況を把握する」

ゆめはほっとしたのと同時に、
胸の奥で冷たい汗が流れるのを感じた。

「…でも、通知が止まらなくて…動画も広まって…」

電話の向こうの声は、
短く静かに言った。
「……わかってる。でも、これ以上広がる前に手を打つ」

ゆめはその声に、
無意識に小さくうなずいた。
まるでその存在自体が、
みんとを守ってくれる盾のようだった。

「…ありがとう、管理人…」

小さくつぶやいたその声は、
スタジオの暗闇に吸い込まれる。

電話を切ると、
ゆめはスマホの画面を見つめ続けた。
通知は鳴り止まない。
しかし、
今はもう、
一人で抱え込む必要はない。
心の奥で、
小さな光が差し込んでいた。

みんとはまだ震えている。
でも、
ゆめはそっと手を握り、
囁く。

「大丈夫…私が、絶対に守る…!」

通知の音が、
まるで嵐のように鳴り響く中、
ゆめは静かに決意を固める。
「…まずは、私がここにいることを示さなきゃ…」

画面にはまだ、
炎上の証拠が残る。
鳴り止まない通知は、
まるで次の困難がすぐそこに迫っていることを告げているかのようだった。
それでも、
ゆめの目は揺るがない。
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作者メッセージ

執筆中に寝てしまった…!

本当にすみません…!

次回第三部最終話です

2026/03/03 08:01

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歌い手研修生から参加型

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