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900閲覧!!【完結いたしました!】 憧れのアイドル―偶像と同じステージに立つ日まで―勝つか、消えるか、歌い手としての最初の一歩

#27

第三部 第七話 みんとは。

ステージの照明が落ち、
ざわめきが消える。

ゆめは席に座り、
胸が高鳴るのを感じながら視線をステージに向けた。

朱色の衣装を纏った十朱みやさんと、
緑と黒の衣装の仰凪みんと―

―二人がセンターに立っている。

「…わ、二人とも、こんなに完璧に……」

ゆめの息は自然と止まった。

照明が交互に当たり、
二人のシルエットが浮かぶ。

みんとの声が静かに、
でも芯の通った強さで会場を満たす。

♪――
「光が揺れるこの場所で 迷わず歩くの
夢に描いた景色へ 羽ばたいて行く」

みんとの歌声は、
みやさんの柔らかく伸びやかな声にぴったり寄り添い、
決して邪魔にならず、
むしろ互いの存在を際立たせる。

ダンスも完璧で、
アクロバットを交えながら偶像の動きを引き立て、
全体のシルエットが美しい調和を描く。

ゆめは思わず目を見開く。
「みんと…偶像と一緒にいても、違和感が全然ない…」
その驚きと尊敬が胸に広がる。

如月は、
ステージ上の二人をじっと見つめ、
眉を少し寄せる。
「…どうして、あの子は、あんなに自然に…」
嫉妬ではなく、
理解しきれない感覚。

釈然としない、
でも否定できない感覚が胸にあった。

曲のサビに入る。
観客席は一瞬静まり返る。
二人の声が重なり、
空気が震える。

♪――
「止まらない鼓動を 今、届けるの
この瞬間を重ねて 光と影を抱きしめて」

みんとは次々にバク転やスピンを繰り出す。
そのたびにみやさんの和風のの舞も光り、
二人の動きが一つの光景として観客の目に映る。

完璧なハーモニーとリズムの中で、
みんとが偶像に釣り合う[太字]“存在感のバランス”[/太字]を自然に示していた。

ゆめの視線は、
ステージ全体を包むその光景に釘付けになる。

「偶像と並んで…でも、あの子の存在が邪魔じゃない。むしろ、偶像がより際立ってる…」

胸に込み上げる感動と尊敬。
息を飲むほどの美しさだった。

如月は、
眉を寄せたまま、
言葉にならない疑問を胸に抱く。

「…どうして、あの子はあんなに…釣り合って、自然に……」

誰もが圧倒されるステージを、
みんとは全力で駆け抜けていた。

最後のポーズで二人が息を合わせ、
観客席に拍手が轟く。

ゆめは思わず呆然としながらも、
あの緑の髪の子が仰凪みんとであることをはっきり認識していた。


会場の明かりがわずかに落ち、
ステージのライトがちらちらと揺れる。

その瞬間、
観客席のざわめきがピタリと止まった。

ゆめの手が自然と握りこぶしになる。
心臓が跳ねる。

「…え、何が始まるの…?」

ステージ端に置かれたスマホが光を帯び、
突如配信が始まる。

画面の向こうに、先程まで踊っていた、
偶像・十朱みやの顔が浮かび上がる。

「皆さん…少しだけ、耳を貸してください」
声は静かだが、
その一言に、
会場全体の空気が張り詰める。

「僕は…今日、この場で――

[大文字]引退します[/大文字]」

その告知は、
まるで爆弾が投げ込まれたかのように観客席を揺るがせた。

ざわめき、
息をのむ音、
スマホの通知音。

ゆめの胸が強く締め付けられる。

「でも…ただの引退じゃありません」
みやさんの瞳が画面越しに鋭く光る。
「僕が次に託すのは…

[太字]仰凪みんと[/太字]です」

緑髪の少女―

―みんと―


―は、
偶像の横で軽く頭を下げる。

しかし、
ゆめにははっきり見えた。

その立ち姿、
視線、
全てが偶像に釣り合い、
むしろ光を奪うほどの存在感。

彼女は、
ステージの光を完全に背負っていた。

「…みんと…?」

ゆめの言葉は、
観客席の興奮の波にかき消されるようだった。

如月は少し距離を置き、
眉を寄せる。

口元に浮かぶのは、
嫉妬ではない、
理解を超えた疑問。

「どうして…あの子が、こんな…」

答えは見えない。
納得も拒否もできない。

目の前の現実が、
理屈を超えて突きつけられていた。

会場の空気は凍りつき、
やがて大きなざわめきと拍手が入り混じる。

画面越しのみやさんは静かに微笑み、
ゆっくりと手を振る。

「みんと…頼むよ。皆も、応援してあげてください」

ゆめは息を飲み、
みんとを見つめた。

「…偶像として、完璧に釣り合ってる…」

その言葉が心の奥で震えた。

一瞬、
会場全体が静止したかのような、
歴史の瞬間に立ち会った感覚。

ゆめの目に映るみんとは、
ただの同期ではない。

新しい光そのものだった。
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作者メッセージ

はい、みんとの偶像入りが決定しました!

というわけで…

次回予告!

えぇっと、ナニ言ったらいいかわからん…

自分で次回見てください(サイテー)

2026/03/01 00:00

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歌い手研修生から参加型

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