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900閲覧!!【完結いたしました!】 憧れのアイドル―偶像と同じステージに立つ日まで―勝つか、消えるか、歌い手としての最初の一歩

#26

第三部 第六話 如月の成長

楽屋の扉の向こう、
緊張した空気が漂う。
ゆめは軽く手を握り、
深呼吸していた。

「ふぅ…なんだかドキドキするね、如月」
ゆめの声に、
静かな笑みを浮かべた如月が振り向く。

「ボク?…まあ、少しね。でも、緊張は楽しむものだと思うよ」
如月の瞳が、
赤く光るように見えた。
「うまくやれるかな、みんなの前で」

「うん、ゆめちなら大丈夫。だって、歌もダンスも…ちゃんと見てるよ」
ゆめは少し恥ずかしそうに微笑む。
「ありがとう…如月ちゃん。ボク、センターで…頑張るね」

如月は肩を軽くすくめ、
首をかしげながらも、
ゆめの目をじっと見る。
「ボクに任せな。そっちも、おつかれさん」
そう言うと、
如月はスッと舞台袖へ消えていく。

ゆめは小さく手を握り直し、
深呼吸。
「よし…精一杯応援する!」

ステージに柔らかいスポットライトが灯り、
暗闇の中に浮かぶ5人のシルエット。
「次は、LUMINOAです!」

司会の声が響くと、
観客の拍手がざわめきに変わる。

如月がゆっくりと前に歩み出る。
黒いフリルドレスがライトに揺れ、
赤い瞳が観客を真っ直ぐ見つめる。

音楽が静かに流れ出し、
深いベースラインが会場を揺らす。
センターの如月から、
歌が始まる。

♪───

「♪夜の闇に溶けて 光を探すのは誰?」
如月の低めで少し掠れた声が、
会場の空気を一瞬で引き締める。
銀海星が透き通るような高音でハモリ、
LUMINOAの音空間が立体的になる。

「♪止まらない想いが 今、ここで交わる」
緋紗希はパワフルにフロアを踏み、
ブレイクダンスでリズムを強調。
さなちゃんは首と視線の角度で、
妖艶かつ繊細に動き、
観客の目を釘付けにする。
せなちゃんは透き通った高音でソロを入れつつ、
周囲の動きと完璧に合わせる。

如月が両手を広げ、
観客に語りかけるように歌う。
「♪真実も嘘も 混ざり合う夜に 君を連れて行く」

ステージ上での動きはリズミカルでありながらも、
各メンバーの個性が光る。
緋紗希が床でスライドしながら力強く回転する瞬間、
如月はスローモーションのように指先を伸ばしてセンターの存在感を強調。

銀海星は優雅なステップで左右に揺れ、
ハーモニーと動きで空間を満たす。
さなちゃんが一瞬センターに寄り、
視線で観客を煽るような仕草を入れる。

♪───

「♪心の奥に隠した 嘘も見せてごらん」

如月が囁くように歌い、
観客は息を呑む。

「♪嘘も本音も 夜に煌めく星」
せなちゃんの高音が重なり、
LUMINOAの音世界がピークに達する。

クライマックスでは、
全員が前に出て動きを揃え、
息の合った一瞬のフォーメーション。

如月がセンターでゆっくり手を広げ、
緋紗希が床で回転を決め、
銀海星は華麗にジャンプ、
さなちゃんとせなちゃんが左右から光の軌跡を描く。

「♪さあ、今夜を光で染めよう!」
5人の声が重なり、
会場全体に響く。
観客は歓声と拍手で応える。

音楽が止まり、
スポットライトが消えると、
如月は微笑みもせず少し首を傾げるだけでセンターの余韻を残す。

「みんな…どうだった?」

緋紗希が汗をぬぐいながら笑い、
星ちゃんは少し赤くなりながら小さくうなずく。
さなちゃんとせなちゃんも息を整え、
満足そうに目を合わせる。

私は袖からその姿を見て、
強く思った。

「如月…やっぱり、センターに立つと全然違う…引き込まれる」

観客の歓声が鳴り止まない中、
ステージ裏のメンバーは息を合わせて笑い、
互いを称え合う。

如月は目だけで周囲を確認し、
存在感そのものでチームを引っ張っていた。
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作者メッセージ

如月の発表会終わりました!

というわけで次回はみんとの発表会です!

寝過ごしてしまって投稿できなくてスミマセンでした!

では!

2026/02/28 07:30

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歌い手研修生から参加型

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