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400閲覧!【参加〆切】時を食う怪盗の僕は、素人だらけの部活に潜り込み、誰にも気づかれずに日々を駆け抜ける

#21

第十八話 学園祭本番と盗賊団の影

学園祭の本番が始まった。

校舎は、
数日間の準備を経て、
いよいよ活気に満ちていた。

ステージには照明が灯り、
音響が響き、
観客たちの興奮した声が上がる。

準備万端に整った舞台で、
部員たちは最後の確認をしていた。

「演技の開始時間、きっちり守るんだぞ。予定通りに進めるように」
吹雪が全体に指示を出す。
彼女の冷徹な目は、
どんな小さなミスも見逃さない。

「了解!」
西紀が元気よく答える。
その背後では皐月が道具をチェックして、
琉雨は眠そうな顔で少しだけ頷いた。

その時、
零が静かに一歩前に出る。

彼の目は冷徹で、
周囲の緊張をさらに引き締める。

「爆弾の可能性は排除した。
だが、予告通り10分後だ。
時間に余裕はない。準備を進める」

零の言葉に、
部員たちは一瞬固まるが、
すぐにその冷静さに引き寄せられる。

彼が言った通り、
時間が迫っている。


「そうか、問題ないな。信じるよ」
吹雪が短く頷く。
彼女もまた、
零の冷静さに頼るしかなかった。



〈本番開始〉
観客席から歓声が上がる中、
学園祭のステージが開幕した。

照明が煌々と舞台を照らし、
音楽が流れる。

数人の生徒たちが演技を始める中で、
零と部員たちは裏側で最終準備を整えていく。

零は幕の裏で、
無駄のない動きで舞台装置を調整し、
指示を出すスタッフの動きに合わせて、
完璧にすべてを合わせていった。

その手際の良さは、
まるで彼一人が全てを管理しているかのように見えた。


舞台での演技が進む中、
零はその目を絶えず周囲に向けていた。
特に観客席の動きや、
スタッフの行動に目を光らせ、
隠れているかもしれない危険を察知しようとしていた。

「…」
ほんの一瞬、
零の目が鋭くなる。

ステージ上の演技がクライマックスに差し掛かる中、
彼の背後で突然、
何かが動いた。

それは、
警報でもなければ、
爆弾でもない。

ただ、
ほんの一瞬、
風が変わったような気がした。

その瞬間、
零のスマートフォンが震えた。

予告通り、
時間が来たことを告げる通知が入った。


だが、そこに映し出されたメッセージに、零は顔色を変えなかった。


『件名:『終わらせる時が来た』

『君が気づいているかどうかは分からないが、君の父が関わった研究、そしてその結果を利用してきたのは、全て無駄だった。君がしている「ショー」も、ただの茶番にすぎない。』』

その後、
連絡先の暗号的なメッセージが続いていた。

「…」
零は静かにスマートフォンを閉じる。

「どうした?」
吹雪が冷徹な目で零を見た。

「少し、気になることがあるだけです」
零がその言葉を呟くと、
吹雪はすぐに察した。

「…気をつけろ。何かが起きる予感がする」

零は吹雪を見返し、
わずかに頷く。

幕の裏で
学園祭の演技が進む中、
零は舞台裏で細かい調整を続けていた。

だが、
その時、
目の前に現れたのは、あの「名前のない男」だった。

彼は黒いコートに身を包み、
冷徹な目で零を見据えている。

その姿に、
零は一瞬、
動きを止める。

「…君か」
零が静かに呟く。

男はゆっくりと口を開く。

「君がクロノス、か。だが、残念だな。
君の父が関わった研究はもう、俺のものだ」

その言葉が零の胸に突き刺さる。

「君が…」

「俺の名前は言わない。だが、君の父が失敗したのと同じように、君も無駄に終わることになる」

男は冷笑を浮かべる。

「君が気づく前に、すべてを終わらせる」


その瞬間、
零は何も言わずに目を閉じる。
「君が盗んだのは、ただの研究だけではない」
「…俺たちが追っていたのは、君が抱えるその力だ。君がクロノスなら、それを利用させてもらう」
男の言葉が、
静かに響く。

その時、
零の周囲の空気が変わった。
今までの余裕が、
完全に消えた。

「お前の狙いは俺か」
零は冷静に言い放つと、
その手に握っていたマスクをポケットから取り出す。

だが、
男は無表情で答える。
「狙うのはお前だけじゃない」
その言葉に、
零の目が鋭くなる。
「俺の狙いは、お前が作り出した「時間の歪み」だ。
全てを俺の手のひらに乗せて、完璧に使わせてもらう」

その瞬間、
男の背後で不自然な動きがあった。
何かが動いている。
それは、
部員たちが気づかないように設置されていた、
爆弾装置の仕掛けだった。

〈本番直後〉
爆破予告のメッセージが届いてから、
数分後―

学園祭のステージは、
まさにクライマックスに差し掛かるところだった。

しかし、
零の視線が一瞬、
舞台装置に集まる。

その背後で、
男が暗く微笑んでいた。

「さあ、時間だ」

その言葉に、
零は鋭く目を向ける。

「…本番はこれからだ」

零は低く呟くと、
瞬時に加速し始める。

だが、
予想よりも早く、
爆弾の時限が迫っていた―

作者メッセージ

よし!行け!
アンパ●マン…じゃなくってクロノス!

ストック残り1☆

よぉし、今夜は夜更かしだぁ!

2026/02/24 00:00

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参加型怪盗異能力(?)一部笑いあり

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