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400閲覧!【参加〆切】時を食う怪盗の僕は、素人だらけの部活に潜り込み、誰にも気づかれずに日々を駆け抜ける

#20

第十七話 学園祭前夜

学園祭当日まで、
あとわずか。

校内のあちこちでは、
最後の準備が急ピッチで進んでいた。

廊下には生徒たちが忙しそうに走り回り、
模擬店の準備や舞台装飾が行われている。
校舎の中も外も、
どこもかしこも賑やかな雰囲気に包まれていた。

「ほら、ちょっと待って!
照明の配線が!あと、ここをもう少し大きくしないと、前が見えないよ!」

西紀が焦りながらもスタッフを指示している。

「わかってる!
でも、ちょっとだけ静かにしてくれ!大きい音が響くと、最初の演技に影響が出るんだから!」

皐月がトンカチを手に、
手際よく舞台装置を組み立てている。

その横で、
琉雨は無言でテーブルの上にある道具を整えている。

「なぁ、零、ちょっと手伝ってくれよ。後ろの幕を設置するのに人手が足りないんだよ」

西紀が零に声をかける。

「わかりました」

零は静かに答え、
無駄な動きをせずに動き出す。

手際良く、
幕をセットしていくその姿は、
まるで時間に無駄がないように見えた。

その間も、
吹雪は何かを考えているようだった。

部室で最終的なチェックをしているが、
視線が常に窓の外に向いている。

「…あとは、演出の流れに合わせて細かい調整だな」

吹雪が冷静に呟くと、
他の部員たちもその言葉に頷いた。


だが、
零はその時、
ふと気配を感じて目を向ける。

校舎の外から、
何か不穏な空気が漂っていた。


◇放課後―学園祭準備の合間

学園祭の前日、
全ての準備がほぼ完了し、
残すは最終確認だけとなった。

部室内でも、
最後の仕上げを行っている。

「さて、明日は本番だ。最終リハーサルをやって、後はもう信じるだけだな」
西紀が言った。

「本番の演技に影響がないように、最後の調整をしておこう。音響のチェックもやっておくべきだ」

吹雪が部員たちに指示を飛ばす。


「…みんなが楽しんでくれるように、気合い入れていこうな!」

西紀が明るく笑い、
部員たちもそれぞれの役割を果たし始める。


そのとき、零のスマートフォンが静かに震えた。

予感がした。
零は無表情でスマートフォンを取り出し、
画面を確認する。

そこには、
またもやあの予告が届いていた。


『件名:『明日のショーに爆弾を仕掛けた』

『明日の学園祭、本番のステージに爆弾を仕掛けた。
時間は約束通り、君たちがショーを開始してから10分後。』』

下には詳細な内容が続く。

零は画面を見つめた後、
再びポケットにスマートフォンを仕舞い、
冷静に部室を見渡す。

「…また、か」

その言葉に、
部員たちはすぐには反応できない。

「零、どうしたんだ?」
西紀が心配そうに尋ねる。


「爆弾が仕掛けられたそうです。本番のステージで、開始から10分後に爆発するとのことです」

冷静に、
しかしその言葉は空気を凍りつかせた。


「またかよ…!」
西紀が肩を落とす。
だが、
吹雪がすぐに冷静に対処法を考え始める。

「動揺する暇はない。演出通りにやるべきだ」

吹雪の冷徹な目が部員たちを見渡す。

「しかし、時間がない。
私たちのショーが始まった後、10分間で何とかしなければならない」

その瞬間、
零は再び、
無言で動き出す。

誰もが気づく間もなく、
彼の手はすでに準備を整え始めていた。


◇予告された時間
零は舞台の裏手で、
部員たちに何も言わずに調整を進めていた。

まずは、
ステージの周囲に設置されたセンサーをチェックし、
爆発物が隠されている可能性のある場所を一通り確認する。

その手際よさは、
まるで何度もこういったことを経験しているかのようだった。

「…ないな」
零は周囲を確認しながら、
ひとり言を漏らす。

だが、
目を凝らしても、
爆弾の気配は感じられない。

それから、
冷静にタイマーをチェックし、
他のスタッフに伝えられたステージの細かい調整を進める。

すべてが予定通り、
完璧に仕上がる。
その時、
部室からの連絡が入った。

「零、こっちも準備が整った。君はどうだ?」

「問題ありません。時間通りに進行します」
零は無駄なく答えた。

その後、
会場全体が準備完了となる。
学園祭本番を迎える準備が整った瞬間、
零はふと窓の外を見やった。

空は薄暗く、
夜の帳が降りてきている。

だが、
彼の目に映るものは、
ただの夜空ではなかった。

どこかで、
動きがあったのかもしれない。

◇本番直前
学園祭がついに始まり、
会場は熱気に包まれている。

舞台の裏では、
部員たちが最終的なリハーサルを行い、
スタッフが動き出す。

「みんな、覚悟を決めろ。
ショーの途中で何か起きても、絶対に中断しないこと」
吹雪が低く言う。

「はい!」
部員たちが一斉に答える。

零は、
再び周囲を見渡し、
部室から持ってきた道具を確認する。
その目には一切の迷いも不安もない。

彼が手にしているのは、
ショーのための道具ではなく―

作者メッセージ

うん、ストックが…

残り2回分…

まだまだ治らぬスランプ…にも打ち勝つぞ!

目指せ400閲覧!(って書いた直後に確認してたら突破してたw)

2026/02/23 00:00

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参加型怪盗異能力(?)一部笑いあり

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